法 要 次 第 内陣僧綱所作

 

庭 儀 之 有

      中入り=参堂列で本堂に入って正面より内陣にあがり、そこで御本尊に向かい頭礼。それから一人づつ左右に分かれて後門より控室へ

次 着座楽  出仕 

下    下臈出仕=   座配の指示により左右そろって二人づつ出仕。

@挿鞋は段を上がってから履く

A須彌壇寄りを通り、自席の前に着いたら、席を向いて立ち頭礼

B両足を少し開き、右足から脱いでその間に足を置く。

C左足を脱いで左足から180度回転するように竪畳に上る。この時外陣に顔が向くように回り、本尊を向       いて立つ。回転は左右逆に。

D両足揃えたら中啓を竪畳に落とし着座する。合掌はしない。

次 総 禮 =導師が合掌されたら一斉に合掌

       伽陀発声を聞いて合掌を解く

次 伽 陀 稽首天人     附物

次 登高座楽 登高座

次 表 白

次 伽 陀 先請弥陀     附物
   内陣配経=掛りが経本を渡すので、必ず両手で受け取り、本の先を少し上にあげて持ったままの姿勢をたもつ

次 御 経 仏説無量寿経 抄

読経作法=伽陀が終わり導師がお経を戴かれたら同じく戴く。経本を捧げ頭を下げる。導師が頭をあげられてもそのままで経キンで頭を上げる。

本は必ず両手で持ち四頁開き、中のニ頁を読むようにする。

お経が終れば本を閉じ再度戴く。

伽陀の上の四字分終って頭を上げる。経本は持ったままで掛りが受け取りに来たら渡す。

次 伽 陀 万行倶会     附物

次 賦華籠楽
賦華籠=掛りが華籠を持って各自の前に来たら、自分で両手で上から取り、竪畳の自分の左前に置く。掛りが後門に下がったら各自中啓の柄の部分で挿鞋の向きをすぐ履けるように直す。左から柄をつま先の方に入れて外回りで回す。
次 漢音阿弥陀経=導師が経本を戴かれたら少し頭を下げる

行    行道散華
@導師が礼盤から降りられかけたら中啓を襟に挿し、華籠の紐を垂らし、華籠を持って立ち、竪畳より降り挿鞋を履いて待つ。


A導師が前を通られたらその後に続く。導師は時計周りに歩かれるから御代前の列の上席の方から歩き出す。祖師前の列は導師が動かれても回って来られて前を通られるまで待機


B導師が散華されたら同じ所で散華する。まず正面、二回目は須彌壇左側、3回目は後門を回って須彌壇右側。本尊に向かって撒く。

C導師が止られたらその後を通って自席の前で止り、本尊に向いて立つ。止るのは御代前の列から。祖師前の列の方は後門を回って自席に立つ

D導師が礼盤に登られたら後ろ向きで挿鞋を右足から脱ぎ竪畳に上がり華籠を左前、中啓を右前に置いて着座。

次 撤華籠楽兼下高座楽 下高座

    撤華籠
 掛りが前に来たら華籠を持ち紐を右手でまとめて華籠の中に入れ渡す
(掛りが持つ華籠の上に重ねて置く)

次 伽 陀 若聞此法     附物

次 総 禮 =導師に合わせ合掌、キン一打で解く

 

次 正信偈 草四句目下

  念仏讃 淘 五  三重念仏附物

  和 讃 三朝浄土ノ大師等

次第三首

  巡讃心得=巡讃が当たっている方に配卓

和讃本開くのは初重和讃三行目中淘のところ

頁を開くのは念仏調声のあと助音三行目の終わりごろ

巡讃は念仏「南無」の声が消えないうちに出す

       回向二行目で本閉じる

次 回 向 願以此功徳    附物

次 総 禮 =回向終って合掌。楽鳴って解く

次 退出楽 退出

  下臈退出=末席の者より座配の合図で退出

       中啓を持ち、立ち上がり右足を挿鞋の間におろし、左足より履く

       退出は竪畳寄りを歩く

       以下座配の合図で順に退出

 

内陣出仕者の所作