帰命無量寿如来

真宗門徒であれば必ず口にしたり、耳から入ってくる 「正信偈」の最初の一句で真宗の教えの根幹となることばです。今回は一膳のご飯とともに味わっていきたいと思います。
以前「ドラゴンボール」という人気マンガがあり、その中で主人公が強敵にむかって使った手段に『元気玉』というものがありました。その星や近くの星の草木や動物、人から微生物にいたるまであらゆる生き物から少しずつ元気を分けてもらって、それでもってエネルギーの玉を作って攻撃する。
実は私たちの命も、他の多くの生き物から少しずつ元気(はたらき)をもらって生きているのではないでしょうか。
一膳のご飯にも多くの命のはたらきが込められています。その事実に向き合った時に生まれる率直な感情を言葉に出したのが「いただきます」です。そしてわたしののあらゆる場面で、量りしれないいのちのはたらきを分けてもらっている、その報恩感謝の気持ちから出てきた教えの言葉が「帰命無量寿如来」という正信偈の最初の一句となったのです。

ご飯の元をたどれば植物の稲です。一粒のモミから芽を出し、苗となったところで水田に植え替えられ、やがて花が咲き、実を結んで収穫となります。そのあいだ農家の人たちのご苦労があり、太陽の陽射しを受け、清らかな水の恵みと豊かな土壌が成長を支えます。その水を供給するのは山々の木々の水を蓄えるはたらきです。豊かな土壌を作るのは土の中の微生物のはたらきによります。

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