平成15年11月分

11月  30日(日) 本山が終ってほっとしたのか少し風邪をひいたようだ。のどが痛い。
         午前中で仕事が終わり午後旅行の写真の現像に行ったり、眼鏡を買いにいったり
         する。写真は参加していただいた方全員の写真が撮れていた。眼鏡は度のゆるい
         のが破損して、きつい方をかけて法事にいったら経本の字が見にくく、かなり離して
         読まなければいけなかったのでこれはと思い買いに行った。前はヨドバシで安く購入
         したのでまた行こうかとも思ったが日曜の人ごみを嫌って野田のほうの店に行ったら
         表示価格は安いのに、いざ購入しようとするとオプションがついていい値段になった。
         労は惜しんではいけない。

11月  29日(土) 御真影御動座法要に参勤。出仕すると御影がすでに内陣の外陣よりに
         輿に乗せられて置かれてあった。近くにあると本当に親鸞聖人がおいでのように
         感じられる。そこでまず真宗宗歌を唱和。満堂の参詣の方々が唱和されると感動
         が胸を衝き、声が止った。儀式とはこういうものでないといけないのではないか、その
         あとの正信偈同朋唱和でその思いを強くした。寺川師の法話は両堂再建の
         歴史的な視点からだったが、なぜ御影堂かという視点から大谷派なる精神に
         展開してほしかった。
         そのあといよいよ御動座。楽僧が道楽で先導していく。参詣が多く注目されたが
         思ったより早く移動してあっけなく到着する。総長の話で唯善が持ち去った御影が
         300年経って戻ってきたのが「ときわの御影」という話だった。歴史は時に
         ファンタジーであっていいのかもしれない。

11月  28日(金) 本山御満座参勤。坂東が今年はよく揃っていた。これも阿弥陀堂では
         迫力半減か。帰路念珠屋と法衣屋に寄って帰る。4日も京都に来ていながら
         他に立寄る時間がないとは情けない。ちょうど駅から近く、電車の便もよくなった
         ことが時間に追われる様になる一因か。まあ一人のときはしょうがない。
         帰ってから5軒参る。夜 寺報印刷。

11月  27日(木) 今日も本山が外れているので臨時の月参り。先月渋滞で行けなかった
         ところにまず参る。瓦懇志も1日1軒くらいではあるが納めていただきありがたい
         ことだ。しかし明治の両堂建立のころのことを考えると数十分の一くらいか。
         一度そのころの本遇寺の資料があるか調べてみたい。

11月  26日(水) 本山参勤の合間で月参りが多かった。帰ってから寺報の原稿を書く。
         夜区仏の会合でH阪神へ。

11月  25日(火) 本山御正忌日中に参勤、終って1時すぎにお参り1軒、それから
         組内の報恩講に参勤。添え勤めの調声あたる。初重を心配したがメンバーが
         声の高い方が多く助かる。しかし参詣の方が数えられるほど。二日お勤めで初日の
         昨日が休日でもありかなり多かったとか、その反動で次の日が少ない事は
         今まで何度もうちでも経験してきた。二日勤めるということの意味が薄れてきている。
         法話のご講師は明日本山で御文法話される方。このギャップの大きさも
         大変なものだ。

11月  24日(月) 本山御正忌団体参拝の日。総勢25名でなんとか人数はそろったか。
         全体に早く集まっていただき8時前に出発。混雑を予想したが道はスムーズ
         に流れ、9時半には本山到着。受付をすませ記念品をもらう。10時前には出仕
         が始まったが、なんのアナウンスもなくいつのまにかご門首が出仕されているよう
         なかんじ。参詣席での法要参加は久しぶりだが、これでは僧俗一体とはとても
         いえない。最後の恩徳讃唱和くらいか、報恩講らしいのは。そのあと念珠屋に寄って
         昼食の「枳殻荘」へ。豆腐料理だったがあっさりしすぎて物足りないかんじか。
         宇治の三室戸寺は花がなにもなく、紅葉も少し枯葉色。まあ今年の時候を考えれば
         こんなものか。源氏物語のミュージアムは展示が少ない。映画はよかったがそれまで
         30分時間を潰すのが難しいくらい。ここから雨が降り出した。帰路も順調に流れ
         予定通りの帰着。参加いただいた方はどう思っていただいただろうか。まあ本山の
         御堂で参詣させていただいたことを心にとどめ置いていただけたらよしと勝手に
         思っておこう。

11月  23日(日) 午後組内の報恩講に助音で参勤。御俗姓を読む。久しぶりだったが
         なんとか十八番の面目は保ったか。明日の本山参拝の天気が心配。

11月  22日(土) 朝7時半に西淡路にお参りに行ってから車を新大阪の駐車場において
         本山に9時に着く。今日も日中の法要の主管で緊張する。法要中はいろいろ
         中でしかわからないようなことがあり、そんな出来事を垣間見られるのも役得
         か。今日もお勤めで微妙な鞘当のようなことがあった。おかげで伽陀の高さは 
         ぜんぶ下無でいけた。まあこういう場合声の大きい方が有利だろう。

11月  21日(金) 今日から本山御正忌に楽僧として参勤。主管が当たっていて緊張する。
         11月にしては暑いくらいであった。ボギョウがあやしかったがなんとかしのいだ。
         初日から句淘に位上曲もあり、時間も結構かかった。御影堂最後の御正忌という
         ことで堂衆の方もはりきっておられるようだ。ただいくら前で音を上げても後が下げに
         かかるので双調どころか下無もあやしい。いろんな音が出て附けるのが難しい。
         また明日も当たっているので気が重い。

11月  20日(木) 道修町へお参りに行くと、通りの入口に張子の虎。神農さんの祭りだ。
         会社ばかりのこの界隈で伝統的な祭礼を続けていくのは大変だろう。祭りは
         楽しみたいが世話をするのは御免という人が多いだろう。村落的共同体が
         崩壊していく都会の中心で張子の虎がなぜか場違いな風情であった。


11月  19日(水) 午後 組内の報恩講のあと教務所で4時から会議がふたつ、そのあと
         楽の練習。附物の練習に准堂衆の会員に来ていただく。これまで自分の
         練習ができなかったので、無理を言った形になったが、自分の癖のようなもの
         が温雅会全体に影響していたみたいで、やはり来てもらってよかった。

11月  18日(火) 初めて神戸の学園都市のほうへ行く。YAHOOスタジアムとかがある
         ところだが、あまりに人工的すぎて人が生活しているという実感がない。
         作られた町というのは自然発生した町に較べて整いすぎている。住んでみれば
         そうでもないのかもしれないが、街角を曲がる楽しみがない気がする。

11月  17日(月) 午後から時間が空き、京極夏彦の本を一気に読む。文句無く面白かった。
         たまにはこんな日があっていい。

11月 16日(日) 朝の会の話は正像末の七首目から。現代の状況はまさに王舎城の出来事と
         重複する。人間存在が本質的に持っている罪業ということを自覚していかなくては、
         という方向で話する。今日は法事はなく、組内の報恩講に参勤しただけ。
         女子のゴルフを見ていて、不動選手はまさに名前の通り動じない、勝負師として
         最高の資質をもっているなあと感心した。体力的に海外に行くのは不利がありそう
         なので国内で勝ちまくってほしい。

11月  15日(土) 午後 大和大谷別院の報恩講に参勤。初めて行く所だったがナビのお陰で
         迷わずに行けた。大阪教区では珍しいのどかな場所にある。本堂は新しい。
         もっとも准堂衆の控は古い建物ではあったが。
         法要はここのご輪番のお調声に合わせるのが初めてで少し心配したが、
         内陣の法中も若手が多く声もそろい無事失態なく勤められた。

11月  14日(金) 10時に桃山台にお参りして11時に寺で法事。新御堂がそんなに混んで
         いなくて助かる。法事をお勤めのお宅が新千里北町だったのでご自宅であったら
         苦労はしなかったのだが仕方ない。それにしても新御堂は降りてからの車の流れ
         を考えてほしいものだ。

11月  13日(木) 今夜は佛教会の役員会。いつもは8時過ぎに終るのが、今夜は10時すぎ
         までかかる。行事は煮詰まったが動員できるか心配。

11月  12日(水) 6時〜また教化委。今日は声明本制作について。結局文類も入れる
         ことに。作業のスケジュールが延びて、助かった面もある。委員のメンバーで
         ミナミにて会食、兼焼酎。

11月  11日(火) また雨。季節の変わり目ということだろうが冷たい雨はいやなものだ。
         4時から教化委。岩田先生の講義内容の依頼について。そのあと楽の練習。
         付け所が早いと注意してもらう。確かに黄鐘調のときは乞を早く押えてしまう。
         これから注意しよう。

11月  10日(月) 朝からまた雨。しかも少し冷たい雨になる。今日は久しぶりに午前中で
         仕事がおわり、少しゆったりする。これから寒くなるのだろうか。冬眠して
         穴倉で本でも読んでいたい気分。

11月  9日(日) 中津のお寺の御遠忌に参勤。始めは雨模様だったが稚児行列の頃に
         ちょうどあがった。参堂列は楽僧、法要は助音の二役。
         法要は楽僧が多かったので行道も楽でしてもらった。助音は楽できた。
         結讃の「如来大悲」を最長老のご住職がだされたが、これが
         見事なものだった。抑えた調子で出られて、ゆったりと少しずつ声を張っていかれ
         なんともいえない風格のある巡讃だった。お年は87歳といわれていたが声をお聞き
         したらとてもそんなお年には聞こえない。今も現役の住職として法務に携わって
         おられて、半世紀以上にわたるキャリアが声明に独特の味わいを感じさせていただける
         のだろう。信行一体となったようないいお勤めに会わせていただいてうれしくなった。

11月  8日(土) 11時、12時と法事があって1時に納骨、2時からHさんの報恩講と
         忙しい1日だった。報恩講の話は「生まれはじめしよりさだまれる定業なり」
         ということで運命とか占いと真宗の教えというテーマをいただいていた。
         自分の運命はとか考えるのは自我意識のなせること、という視点から民族
         宗教と普遍宗教といった宗教観もからませて2時間近く話させていただいた。
         1年間で一番緊張し勉強する行事が終ってほっとした。

11月  7日(金) 午後 組内の報恩講。二重の念仏の四行目でお勤めが止ってしまう。
         ちょうどその前に和讃本を開いて次の和讃がもうすぐか、という時 念仏
         何行目か一瞬わからなくなった。もう一行あったと思ったが自信なさげに
         声を出すと、なぜか全員の声がスーッと消えてしまった。調声の若い住職が
         すぐ念仏もう一行出してくれたのでお勤めが続いたが、以心伝心みたいなこと
         はあるものだ。もっともそのとき内陣には住職以外は准堂衆が4人だったのに
         お恥ずかしい限りであった。

11月  6日(木) 夜 区仏の例会。仏光寺様にて。五十周年記念行事に向けて会合が増える
         が区内のどれだけの寺がこの行事に積極的なのかわからない。とりあえず
         総務補佐は案内を送付する仕事に従事。次回の会所は本遇寺になる。

11月  5日(水) 近くの新しいマンションに引っ越されたところへお参りに行く。福島区なの
         に名前が西中の島。名称詐称に近いのではないか。地名で差別されたような
         気がする。夜 中津の寺で御遠忌の習礼。いつも7時からでそうと思っていたら
         6時〜だったようで電話がかかってくる。あわてて出かける。思い込みは間違い
         の元。気をつけねば。

11月  4日(火) 午前中で仕事が終ったので、昼食を阪急にできた「料理の鉄人」の
         店に食べに行く。美味しかったがいささか凝りすぎの気もした。金箔がこんな
         ところにいるのかな、という感じ。帰り本屋で「脳男」というミステリーと中古CD
         屋でラロとサンサーンスとグラズノフとプロコフィエフのいずれもヴァイオリン
         協奏曲を買った。

11月  3日(月) 朝から雨。それも結構強い降りで晴れの特異日の効果が薄れた。
         午後 落慶法要に楽僧で参勤。念仏讃三重で双調が出ていた。
         ごくろうさまでした。

11月  2日(日) 午前中 別院に納骨の方に付き添う。難波への納骨につきそうのは
         初めてだったが、お骨を移すのを遺族の方にしていただいたり、納骨壇の鍵
         のあつかいなど参考になった。10時から納骨で11時の法事、2時の報恩講
         とばたばたしていたら第一日曜に行く所をとばしてしまった。今年春から変更に
         なったのだがまだその感覚がなじんでいない。

11月  1日(土) オリンピック予選に向かう全日本の野球の壮行試合を見ていたら
         オールスターキャストの全日本が負けた。一方は勝たないといけない、
         片や負けて元々ではプレッシャーが違うが、ここで負けているようでは
         先が見えた。