平成17年 10月分


10月 31日(月) 区の仏教会の旅行で永平寺へ。天候にも恵まれよかった。永平寺はしかし禅宗
      の本山で修養の場かと思ったら、先祖供養に家内安全のようなお札も売っていた。雲水たち
      のそろった所作は確かに見事だったが、あのお寺に行って道元禅師のお教えに出会うという
      ことはなかった。ちょっと拍子抜け。

10月 30日(日) 日曜日だが午後からも仕事があり、他にも例のお話のこともあり、寺に籠もった状態。
      そうしたところでよい知恵が浮かぶわけでなく、秋の好天がうらめしい。

10月 29日(土) また土曜日が雨。今月はそういうめぐりあわせらしい。

10月 28日(金) 「念仏とは」ということでお題をいただいて、あるご門徒のお家の報恩講で話をすることに。
       題が大きすぎてまとまりがつかない。あと一週間悩み多き日々が続きそう。

10月 27日(木) 報恩講のお手伝いに。それにしても郊外の方は男性のお参りが結構いらっしゃる。
       こういう習慣は是非続けていただきたいし、市内でもそういう風にしていきたい。これから
       高齢化社会で行事に参加することでレゾンデートルを確保していただくというのもひとつの
       方法かも。

10月 26日(水) 難波別院の報恩講で伽陀師役。なるべくゆったりとするよう心がけた。最後
       「直入」を高め(下無くらいか)に出したら、最後の張りがうまくいかず、しりきれのように
       なってしまった。年齢的に高いところが苦しくなってきた。

10月 25日(火) 報恩講のかげんでお参りを前倒しにしたので、きびしい日程に。それにしても阪神は
       だらしない。甲子園でもこのていたらくでは。やはり日程面の不利か。しかしそういう言い訳
       ができてしまうところに敗因があるのかも。

10月 24日(月) 夜青年会で出退の作法の練習。教えるという事は学ぶということを実感。

10月23日(日) 菊花賞でデイープインパクトが三冠達成。かなり前半かかっていたが、地力が
       違った。こういう馬が出るという事は、他の馬が弱いということもよくある。それにしても
       この馬の単勝を買ったひとはなにを考えているのやら。

10月 22日(土) 今日から日本シリーズ。といっても少し間が開いているので、盛り上がらない。
       1回先頭の赤星が四球で出て2球目走ったが、鳥谷が打って出てファール。結局三振
       で無得点。予想通りに井川が打ち込まれて大敗。鳥谷ももう少し待つ事を覚えないと。

10月 21日(金) 報恩講シーズンは、常のお参りが大変。午後はだいたい遠方にしているので、
       報恩講が済んでから行くと帰りがかなり遅くなる。まああと何年かは辛抱しなければ。

10月 20日(木) リタイアした男性が家庭菜園に嵌っておられるらしい。数字の世界からミニ牧歌的
       生活へ。それは結構自然な流れかもしれない。

10月 19日(水) 法要の待ち時間の控室に、その家のご親戚が訪ねてこられる。なんでも知り合いの
       お寺さんからこちらのことは聞いておられたらしい。失敗のないようにちょっと緊張した。
       しかしどこでどういう繋がりのある方がおられるかわからない。注意しなければ。

10月 18日(火) かなり秋らしくなってきた。今年はどういうわけか萩の花がたくさんついている。
       その枝がたわんで花がだいぶ地面についた状態であまり見た目がよくない。ちょっと
       ひもでくくって持ち上げればよいのだろうが、つい面倒でそのままに。花がかわいそう。

10月 17日(月) パリーグのプレーオフで二位のロッテがホークスに競り勝った。勢いというのは
       おそろしいもので、リーグ戦では実力に差があったと思えたのに、敵地で3勝2敗。
       2年も同じような事が続くと制度的に問題があるという事になる。勝負の世界の
       不条理は正さなければ。

10月 16日(日) 朝の話は「造悪このむわが弟子」と次の「念仏誹謗の有情」の和讃。
       まず同朋奉賛の本で勤めたら「念仏誹謗」の和讃が載っていなかったのであせる。
       阿鼻地獄という言葉も出てくるので、お勤めでは省かれていたのをうっかりしていた。
       造悪このむ、とは罪悪を積み重ねても平気でいる、ここまではいいだろうと自分で
       決めてしまっているということを、自分自身の一方通行逆走の経験から話を進める。
       誰にも迷惑をかけなければいいだろうと思って逆行したらそれを檀家さんに見つかった、
       そしたら急に罪悪感に襲われた。念仏の教えでは自分の行いを阿弥陀さんに見られて
       いるという展開に。

10月 15日(土) 午後から次男の車の運転でコーナンへ行く。殆ど普段乗っていないので
       始めはぎこちなかったが、土曜ということで交通量も少なく、次第にスムースな
       運転に。しかし車の運転は技術だけでなく道筋をどれだけ把握しているかも重要
       なファクター。これは経験しかない。それは人生にもいえることだろうが。

10月 14日(金) 夜楽の練習。附物は伽陀と回向をした。自然に出したら壱越だった。
       もっと低い音と言われたが、低い音も出しにくい。咽喉にかかる音程というのが
       あるようで、東洋音階の基となる音が壱越であるというのも人間の自然な発声
       によるのでは。

10月 13日(木) 報恩講。天気には恵まれたが、参詣はお彼岸の60%くらい。法要次第を
       ちょっと欲ばりなものにして、登壇した後に正信偈真四句目。このほうが報恩講
       らしいと思ったが、時間を短縮するために伽陀をぬいて楽で登下高座。それでも
       45分くらいかかった。異例なことをしたので参勤いただいた法中にご迷惑をかけた。

10月 12日(水) お参りも忙しい日だったが、終ってから明日の準備。毎年のことだがなにか
       手落ちがあるような気がして落ち着かない。

10月 11日(火) 夜声明の練習。練習ではもう高い声は苦しい。せいぜい壱越(レ)くらい。
       しかし普通の人の声であればこのくらいが一番出しやすいのでは。と自己弁護
       するようでは本山にはもう間に合わないという事か。

10月 10日(月) テレビでバングラデシュのある地域では地下水に猛毒の砒素がまじっている、
       しかし水道設備のない地方ではそれに頼らざるを得ないというルポをしていた。
       雨や川の水は多くとも泥水で飲料には適さず、地下水を飲み水に頼っているのに
       それが汚染されているというので、水汲みに幼い子らが30分もかけて出かけるという
       ことらしい。深い井戸を掘ればきれいな水になるようだが、その井戸を掘る資金がない
       とか。何百億という大金をかけて宇宙にでかける国もあれば、飲み水にすら窮している
       国もある。全てを平等にとはいかないだろうが、判っている限りはまず日常生活を
       普通に送れる様にするべきだ。これだけ情報網が発達している時代、地球の足元に
       お金を投じるようなシステムを早く構築すべきだ。

10月 9日(日) 寺で仏前結婚式。もう何回目かになるので手順は慣れたが、司会と司婚の
       二役はちょっとしんどい。午後披露宴は今橋の年代を感じさせる大阪倶楽部という
       ところで。賑やかだったがちょっと家族はこういう席では浮気味になる。

10月 8日(土) 今年度最初の報恩講に参勤。お勤めがそろうか少し心配したが、外陣に茨木
       別院の列座の方が来ていたので、よくそろった。帰ってから本堂で立花や結婚式の
       準備。

10月 7日(金) ちょっと雨模様の天気。秋雨の時期が遅くなっているのか。世界的に雨の降り方
       が変わってきているようだ。地球規模の天候異変とおとなりの大国の経済成長とが
       リンクしているようにも思えるが、これはウヨク的な見方になるのか。

10月 6日(木) 夜声明の練習があったが、急用でいけなくなった。今年は別院の報恩講で伽陀師
       が当たっているので、練習したかったがやむおえない。

10月 5日(水) 夜おみがき。今年は前卓の金具部分を少し磨いてみた。地金の輝きは少し甦った
       が、よく考えると内敷をかけるので法要のときはわからない。あまりやりすぎると金箔の
       ところまで磨きそうなので少しでやめにした。

10月 4日(火) あるお檀家さんで数ヶ月前に生まれたばかりのようだったお孫さんと久しぶりに
       対面したらもうつかまり立ちしてすっかり女の子らしくなっていた。よその子供さんの成長は
       早いというが、それは驚きに近い。40歳から50歳になってもほとんど変わらないように思うが
       子供の時代は数ヶ月で大きく変わる。子供の時代の時間の感覚と大人のそれではだいぶ
       違うのだろう。成長の早さと同じスピードで老化がやってこないことを喜ぶべきかも知れない。

10月 3日(月) 久しぶりに梅田へ出て、本屋やCD屋を巡る。山田正紀のミステリーを購入。CDは
       中古でジャズのブルーノート版が大量に出ていたので、ソニークラークトリオと、クラシックは
       小澤のニューイヤーコンサートのライブが出ていたので、運動会シーズンにぴったりと思って
       買ってみた。

10月 2日(日) 直接には関係がないが、地域の小学校の運動会。まあお天気もいいしそんなに
       暑くも無くちょうどよかったのでは。子供は地域の大切な宝のようなもの。しかし現代は
       子供を巡る状況というのは、以前と較べていろいろな面で差が激しくなっているような気が
       する。親の関わりの度合いにしても放任と過保護と極端になっているのでは。情報にしても
       身の回りの道具にしても、差が有ればそこで歪みも出てくるし、学校の指導も大変になってくる。
       もっともこんな話題はいつの時代でも語られている事かもしれない。そして過剰な心配を
       よそに子供は育っていくものかもしれない。

10月 1日(土) もう10月。いよいよ報恩講シーズン。しかし農村地域と違って米の収穫を祝す、
       という意味合いがないので、都会の報恩講は祝祭的盛り上がりに欠ける。しかも秋は
       運動会やら行楽の旅行やらで皆忙しい。お西のように厳冬期にすればまた別の意味付け
       もできるかもしれないが。