平成17年 11月分


11月30日(水) だいぶ寒くなってきた。これくらいが晩秋の時候だろう。しかしやはり寒いのは
         辛い。特に自転車では風に向かう時の重さと寒さ。これも年齢によるのか。

11月29日(火) そろそろ年賀状のシーズン。住職になってからどっと増えた枚数にぞっとする。
         これまではせめて住所だけは手書きでとこだわっていたが、そうもいっておれない。
         作家の池波しょうたろうは2月くらいから年賀状の宛名書きをされていたそうだが、
         大作家の達筆の賀状であれば値打ちがあるが、貧相な筆跡であればPCでやっても
         いっしょか、ということでプリンターに活躍してもらう事に。

11月28日(月) 縁とは異なもので、付くべき縁もあれば離れていく縁もある。それは仕方のない
         ことだが、離れていった縁であっても、今現在全く縁がないかといえばそうともいえない。
         ということは縁とは増えていく一方ということになる。そんなことを思わしていただく一日
         だった。

11月27日(日) あるお檀家さんで日照の問題での話し合いの時に、前月号の「青草人」の記事を
         引用させていただいたという話に。10月号は9月末に記事を書くので、こちらは一瞬
         どんなことを書いたのか忘れてしまっていてちょっとあせった。読んでいただいている方
         のお気持ちを忘れないように、記事を書いていかないとと気を引き締めた。

11月26日(土) NHKの朝ドラを見ていたら、別府の繁華街という場面でどっかで見たことのある看板
         だなあと思ってよく見ていたら、なんと近くの商店街だった。ロケ地をBKの近場ですまそう
         としたのだろうが、知っている者にとっては違和感があった。まあ大阪発のドラマはこういうこと
         があるから見逃せない。

11月25日(金) 郊外のお家に夕方寄せていただいたら、帰る頃には5時ごろでも暗くなってしまった。
         郊外の住宅地らしく庭の木や門のところに色とりどりのネオンを飾っておられる家が多く
         宣伝のネオンではないので、何か通りが幻想的な感じがした。

11月24日(木) 民生委員の研修で神戸の人と防災未来センターへ。最初に震災語り部のかたのお話を
         聞かせていただいたが、今まで見てきたどんな映像よりも心に響いてくるものがあった。
         活字や映像では伝えられないことが、人を通したら伝える事ができる。

11月23日(水) また小学生の幼い子供の命が奪われた。何のために命まで取っていってしまうのか、
         遺された両親の悲しみを思うといたたまれない。

11月22日(火) 今月法事を勤められて、その時月参りはお休みにさせていただくと
         言っていたのにすっかり忘れてしまって、驚かせてしまった。もの忘れはだんだん
         ひどくなってきた。老いということだろうが、これを楽しむという心境になれるだろうか。

11月21日(月) 今朝は冷え込んだ。季節的にはこんなものだろうが、やはり応える。朝南禅寺の紅葉の
         模様を放映していたが、かなり赤くなっていた。やはりこの3,4日でだいぶ時候が変わった
         ということか。

11月20日(日) マラソンの高橋尚子が復活の優勝した。もう限界といわれながら再起したのには感動した。
         ただあのペースメーカーというのはどうか。普通なら記録を狙うためにハイペースでレースを
         引っ張ると言うのならわかるが、どちらかというと前半スローペースであたかも高橋の飛び出し
         をおさえるための先導役といった感じ。格闘技でかませ犬的な役どころはあったが、陸上競技
         ではこういう勝敗を度外視したランナーがいるというのはすっきりしない。

11月19日(土) 豊中のほうの古い木造住宅でお庭も風情の有る住宅が、もう住まれる方もないということで
         処分されることに。たしかに築70年余の建築は地震があったらと思うと不安もあるが、なんとも
         いえない昔の庭を囲んだお屋敷の落ち着いた情緒がよかったのだが、実際問題となると難しい
         問題がたくさんあるのだろう。古きよき阪急沿線のよさが急速に失われつつある。

11月18日(金) 市の方から一度話がまとまった問題でまたクレイムをつけてきた。2年前に誓約書という形で
         おたがい了承したのに、人が変わるとまた1からではこちらもやってられない。朝令暮改もいいかげん
         にしてもらいたい。急にやってきて長話するものだから、7時の楽の練習に遅れた。

11月17日(木) 仏具屋と数珠屋に用があり久しぶりに京都へ。午前中に用を済ませ、昼は市役所近くのフレンチの
         店に。御池通りの地下に広い駐車場が出来ておりそこに車を停めたが、ちょっと来ないうちに地下街も
         できている。レストランも手ごろな値段で抑えた味付けでよかった。20人も入ればいっぱいになるような
         小さな店だが店の雰囲気もよく、京都で久しぶりに美味しい店にあたった。そのあと地下鉄東西線に初め
         て乗って蹴上まで、そこから南禅寺まではすぐ。山門に上がって上から紅葉を楽しんだ。そのあと永観堂へ。
         さすがにこの時期は人が多い。紅葉はちょっと赤くなりきっていないかんじでもうひとつか。帰り寺町御池の
         煎餅屋さんで買い物。ここはおいしい煎餅で有名だが、あまり大阪のデパートとかには出店されていない。
         京都の本当の老舗という格を守っておられる。

11月16日(水) 組内の報恩講に参勤したが、そのお寺の住職の声の大きい事。こちらも立場上声の大きさには自信はあった
         が、横に座っていると響き渡るような声でこちらが圧倒されてしまった。自坊の一番大切な仏事ということで、
         気合の入り方が違うという事だろう。教区内ではかなり自分は声が立つ方と自惚れていたが、鼻がへし折られた。

11月15日(火) 久しぶりに電車に乗ってお参りに。東西線なのでだいたい座れるので、ゆっくり本を読んでいける。こういう所ばかり
         ならいいのだが。

11月14日(月) 今年は暖冬のせいかまだ落葉が少ない気がする。暖かいのはこちらには助かるのだが、自然のサイクルとしては
         どうなるのだろう。まあこんな心配していても冬は必ずやってくるし、春になれば木々も新芽を出す。人間ばかりが
         勝手な事を言っているのだろう。

11月13日(日) 朝三田のだいぶ篠山よりのところの墓地に行った。快晴の青空で山々も色づいている所もあり、山間に大きな
         池があったりして、大阪から車で1時間あまりのところにこういうのどかな自然が残されているのはありがたい。

11月12日(土) 今日は車で東奔西走。

11月11日(金) 夜久しぶりに本格的な雨。これからは一雨ごとに寒くなっていくのだろう。

11月10日(木) 月参りを今月は休んで欲しいという電話。一人でお住まいも方だが、家の中で
      つまずいてこけたとか。おひとりで生活されていて充分注意はされておられたはずだが
      自分の思いに体の動きが伴わなくなってくるのだろう。

11月 9日(水) この冬初めてフグを食べる。養殖のようだが切り身が大きく、美味しかった。
      あっさりした味なのだが、なんともいえない味覚がある。冬の楽しみはこれから。

11月 8日(火) プリンターのインクを買いに行ったが、近くの文具店ではその品番は売って
      いなかった。もう6年くらい前に買ったプリンターだが、いまだ大活躍。別に写真とかを
      プリントアウトするわけでないので、充分使えるのだが、補助部品から寿命がつきる
      ことになるのか。ヨドバシまで行けばまだ売っていた。

11月 7日(月) 11月にしては暖かい一日。此花の方まで自転車で行ったが風が心地良い。
      夜中再放送でやっていたNHKの「脳とテクノロジー」の番組を遅くまで見てしまった。
      脳の機能を人間の科学で再生する、不治の病気や事故で肉体を損傷された方にとって
      は朗報だろうが、感情の部分まで科学で左右できるようになるというのはちょっと恐ろしい
      気もする。しかしパンドラの箱を開けてしまった以上、引き返すことは困難だろう。

11月 6日(日) 朝8時の東三国を皮切りに昼をまたいで法事ふたつ、そのあと箕面と宝塚という
      ハードな日程も、昨日のお話が終っていたせいか苦にならず。これでは説教師は務まらない。

11月 5日(土) ご門徒さんのお家の報恩講。お勤めのあと「念仏とは」ということで1時間ほど
      話をさせていただいた。歎異抄から観経下下品の「念仏するいとまあらず」「無量
      寿仏の名を称すべし」というところを切り口に話させて頂いた。如来の本願が名号として
      現れてくださった、ということを、普段は何も特別なものと思わず空気を呼吸しているが、
      体が緊急な事態のときは、酸素を吸入する、形のない空気が、酸素ボンベという形になって
      現れるのと同じような事ではないか、ということを話してしまったが、どうだったか。

11月 4日(金) 夜のテレビで山下洋輔が井上陽水の「少年時代」の歌の伴奏をしていた。
      なかなか見れるものでもないので得した気分。しかし才能の有る人は応用がきく。

11月 3日(木) 今日寄せていただいたお寺の報恩講で、ご門徒さんの手作り作品展を開いて
      おられた。手芸作品や写真、習字などそれぞれ見事な作品だった。ご門徒さんに
      とっては普段趣味で作っておられても発表の場がないし、お寺にお参りに来られた方
      も、友人知人の作品を見て、楽しむ事が出来る。本来報恩講とはこのように人が集まる
      場であり、祝祭的な時空であったはず。以前あるお寺の報恩講の日には、サーカスが
      やってきたという話を聞いた事があったが、そういう雰囲気を少し感じられてよかった。

11月 2日(水) 組内の報恩講。お参りが残っていたのだが、法中の話が盛り上がり、なかなか
      席を立つタイミングがつかめなかった。時間にゆとりが欲しい。

11月 1日(火) 夜七組の役員会。久しぶりに東淀川のお寺に寄せてもらうが、川沿いの道幅の
      ちょっと狭い道があり、夜対向車とすれ違うのにかなり緊張した。信号の殆ど無い道で
      便利なのだが慣れた車は結構飛ばして来るのでひやひやものだった。帰りは時間が
      かかっても信号の有る普通の道を通った。石橋をたたいて渡る、これが安全運転の鉄則。
      わかってはいるのだが、つい無理をするのは心にゆとりのないせいか。