平成23年 5月分



5 月31日(火) まず吉崎へ参詣してから三門徒派と出雲路派の本山へ。後者は武生の
  静かな農村地帯にあったが、御堂は立派なもので、本尊の阿弥陀仏は真宗十派の中では
  最大とのこと。今日お参りしたお寺は声明も大谷派と同じということで、地域の准堂衆の方
  もお手伝いされているらしい。多くのお寺を参拝できて有意義な旅行だった。

5 月30日(月) 組の旅行で福井の真宗の本山と吉崎御坊へ車で向かった。なんとか
  大阪を出るときは雨があがっていたが、滋賀県あたりから雨の領域に入り、なんと福井
  との県境付近では高速も一般国道も通行止めとの情報。なんとか昼前に解除になって
  高速に乗れたが、かなり霧が出て視界が悪い状況。それでも山を越えると天候も回復
  して、まず鯖江で山元派と誠照寺派の本山に参拝。それぞれ末寺の数が数十ヶ寺という
  ことで御遠忌を勤められたりするのが大変な御苦労があったことと思われた。そのあと
  山中温泉で宿泊。

5 月29日(日) 早くも台風の影響でかなりの雨。明日からの旅行が心配。

5 月28日(土) 雨が降ったりやんだりだったが、箕面の墓地でお勤めがあり、その時は
  ちょうど雨があがっていたのでよかった。以前お盆のときに同じお家のお墓にお参りした時
  ものすごい降りに見舞われたことがあったが、本当によかった。

5 月27日(金) あるお家のお庭に紫の可愛い花がたくさん咲いていたので、花の名前をお尋ね
  すると「しらん(紫蘭か)」というと教えていただいた。こういう名前はかえって覚えやすい。
  知っても「知らん」と覚えればたいがい忘れることはない。

5 月26日(木) この日にお参りさせていただくお家のお内仏の横にたくさんの写真が並べら
  れてあり、その1枚が見事な藤の花の写真だった。上手な撮り手によると、実物よりきれいに
  写し出されるから不思議だ。

5 月25日(水) 最近のお通夜はもう地域の所縁のある人たちが集まって、亡き人を偲び
  ながら一杯やるというようなことがなくなったという話に。確かにお開きになる時間も早い
  し、義務的に参列するという感じになってきたような気がする。儀式の簡略化ということ
  にもつながってくるような風潮かもしれない。

5 月24日(火) 夜駐車場協会の総会。今までは梅田の中華料理店だったが、今回から
  ホテル阪神に会場が替わった。近いから便利はいいが、あのこってりした中華がなつかしい。

5 月23日(月) 法事の予定があったが、お参りになられる方が体調を崩されたということで
  延期になった。このところ時候が暑くなったり寒かったりではっきりしないので、風邪をひかれ
  ている方も多い。この時期にしては夜も涼しいし体調管理が難しい。

5 月22日(日) また午前中ひどい雨模様。昼前には上がったが、降り方が熱帯風に
  なってきた。

5 月21日(土) 大阪教区の事業として、小中学生の御遠忌出仕に付き添いとして
  参勤。いろいろ紆余曲折あったが、子供さんが真面目に取り組んでくれ、また普段
  見ることのできない本山の大きな蝋燭に火を点ける作業や、大きな仏具を近くで見る
  ことが出来てよかった。こちらも御遠忌に出仕できてよかったが、ただこの日は暑かった。

5 月20日(金) 夜 楽の練習。今回から通常の練習の1時間前に打物の練習をさせて
  いただけるということで早い目に出かけた。練習で鞨鼓を打たせてもらったが、なかなか
  拍をきちんと取るのは難しい。どうしても焦って早くなりがち。これも練習あるのみ。

5 月19日(木) あるお檀家さんで娘さんがアイルランドに留学していて、今日本に
  帰ってきているという方がおられた。経済的な問題やイギリスとの宗教上の葛藤など
  はニュースで見ているが、そこに日本から留学されている方がおられるということに
  少し驚いた。もう世界は狭くなってきているということだろう。

5 月18日(水) 夜 民生委の会合。女性の方の欠席が多かった。なかなか夜7時には
  出にくいのかもしれない。

5 月17日(火) 御親戚に法類の方がおられる方のところで、法話のどきの話をする
  のは緊張する。まあ浄土宗の方だったので、お念仏のことだったら大丈夫だと思ったが。

5 月16日(月) 夕方コミュニテイーセンターにて地域の会合。この地域のセンターを
  今の財団法人から公益法人にするのか非営利一般財団にするのか、地域団体に
  するのか難しい問題で、どれが正解かわからない。これを再来年までに決定しなければ
  ならないというのだから大変。もともと地域の人がお金を出し合って作ったものだが、
  今は地域の人といってもそんな事情を知らない人が増えてきているので、地域で
  決めごとをしていかないといけないということになると難しいことになる。

5 月15日(日) 青草人の会、今日は「応報大悲弘誓恩」のところ。報恩ということは
  恩返しではない。あらゆる人が助からない限り仏にならないという誓いをもった願い
  の中で自分を見出していくということが報恩ということにつながっていく。

5 月14日(土) 天満別院で1組の御遠忌法要に楽僧として参勤。大阪教区内でも
  あまりまとまっているとは言い難いと思われてきた組だが、今回の法要を勤めるに
  当たって組を挙げて若手から壮年の住職方までが1年以上前から準備されてきたようで、
  多くの寺院方と参詣の方が来られていた。こういうイベントを通じて組としての一体感
  が生まれてくるのは素晴らしいことだ。内の組でもと思ったりするが、これは組長さんたち
  のお仕事が増えることにもなり、組の役を降りた者としては言いにくい。

5 月13日(金) 昨日寺の門柱に車両運搬車が接触して角のところが欠けた。すぐに運転手の
  方が謝りに来られ、保険で直さしてもらうということになった。以前門の塗装や掲示板の
  改装の時にお世話になった建具屋さんにお世話になることになった。いろいろ交渉もして
  いただいてとても助かった。

5 月12日(木) 能勢の方を車で行くと、山の中に天然の藤の花がきれいに咲いていた。
  以前もそう思ったが、福島区の花は藤ということになっていて、鉢で藤の苗をいろいろな
  所に植えられているが、なかなか花を咲かせるのは難しいようだ。それに比べて全く
  人の手の入らない山で自生の藤が立派な花を咲かせているのを見て、自然の力を
  あらためて感じさせられた気がする。

5 月11日(水) 今日もまた雨。八尾別院での法要に助音で参勤。今日は音程的には
  そんなに高くなかったので助かった。

5 月10日(火) 夜 組会。雨模様だったので車で出かける。もうたいした議題もなく、まあ
  今月末の旅行の打ち合わせくらい。班長を変わったので、旅行も気が楽になった。

5 月 9日(月) 別院で5時からと7時からの会議。ちょうどいいかと思っていたら、最初の
  会議が30分少しで終わってしまい、7時までだいぶ間があいた。駐車場に真っ赤なサイドカー
  付きのバイクが停まっていて、これが非常に何事も真面目に取り組むことで知られた知り合い
  の持物(正しくは一時的に同じ型のものが納入されるまでの借り物だったらしい)ということで
  話題になっていた。まあ趣味にも徹底的に真面目に取り組んでいけばここまで辿り着くということ
  だろう。

5 月 8日(日) 最近カラスがやたらに増えた。土日は人通りが少ないせいか、特に
  多い。飲食店のごみをあさったりして散らかすので迷惑なことだが、かれらも生きるため
  に必死なのだろう。カラスが来るのは嫌だが、これがウグイスが来たらうれしくなる、そんな
  思いが差別を生んだりする人間の愚かさの表れかもしれない。

5 月 7日(土) 昨晩は別院で儀式についてのご講義をいただいた。その中でインドの
  お釈迦様の時代、大衣は九条袈裟でこれは外出時、上衣は七条袈裟でこれは学習時
  内衣は五條でこれは日常生活の着物。だから葬式で七条を着けるということは、その場が
  聞法の場であることを表している、と教えいただいた。

5 月 6日(金) 午後から囲碁の会へ。好敵手の方との対戦の終盤、隅のほうでこちらの石
  が危ない形だったが、手を入れてなんとか二眼確保できたかと思っていたら、横で見て
  おられた方が「もう死んでるがな。」といわれるので、おかしいな、眼は二つあるはずなのに
  と考えていたら、死んでいたのは相手の方の石だった。いつのまにか連絡が切れて、囲って
  いた方の石が死んでいた。そんなことがわからず自陣に手を入れていたわけで、おはずかしい
  ことだが、またこれだから楽しい。

5 月 5日(木) 午後から友人とミナミの島の内教会でデキシーランドジャズの公演を聞きに
  行く。こちらの仕事の都合で開演1時間以上過ぎてから会場に着いたが、超満員。さすがに
  年輩の方が多かったが、それでも熱心なファンの方がこれだけ多いというのはジャズという
  音楽の生の迫力に魅せられた方がたくさんおられるということだろう。演奏会の後、友人と
  某SF作家の方と海鮮居酒屋で余韻に浸りながらビールを痛飲。アルコールが入っての会話
  なのでひょっとして失礼なことを言ってしまったかもしれないが勘弁願いたい。日本のSFで
  これこそハードSFだ、という作品を送り出していただいた作家の方とご一緒出来た上に、
  デキシーの伝説の巨人の伝記の本まで頂戴し、なおかつ飲み代までおごってもらうという
  厚かましさ。しかしおかげでGWの楽しい1日となった。

5 月 4日(水) 大阪駅が改装されて、新しいデパートが出来たりして大変な人出だったようだ。
  夕方のニュースを見て、もう6時過ぎてたらだいぶ空いているだろうからということで自転車で
  出かけた。昼間は行列だった伊勢丹もすぐに入れたが、各フロアは狭い感じで、ステイショナリー
  の売場と生活雑貨のフロアを見た。確かにセンスのよさそうな品が並んでいたが、結構いい値段
  がした。せっかく来たのだからということでファイルや便箋を買ったが、帰りのエスカレーターでも
  伊勢丹の袋を持った人は少なかったので、見るだけの人が多かったということだろう。

5 月 3日(火) ある老舗の御菓子屋さんのご門徒さんは、今ネットでの通販を手掛けられて
  いて、それがお忙しいそうだ。確かにネットだと個別に発送することになるので、手間が
  大変そうだし、メールで発送確認とかのやりとりもある。購入する側としては全国どこからでも
  欲しいものを注文できるのでありがたいが、販売される側は御苦労が多い。

5 月 2日(月) 昨日車で聞いていたラジオの山下達郎のFM番組で、昨年のコンサートの
  ライブ音源が放送されていた。所属のレコード会社の40周年を記念したコンサートだった
  そうだが、その少し前にその会社の社長が自ら命を絶たれたそうで、その1週間前に
  達郎のコンサートに来て、「希望という名の光」という曲を聞いていた、そのことが残念で
  しかしそれでも自分には歌い続けることしかできない旨のMCがあった。自力無効であって
  も自力を尽くすしかないわれわれのあり方を考えさせられた。

5 月 1日(日) 東山の大谷祖廟にお参りに行かれた方が、そこから親鸞展の行われて
  いる市立美術館までの行き方を尋ねられたら、歩いていけばいいですよと言われて歩いて
  行かれたそうだ。確かに道はほぼまっすぐ行けばいいが距離はかなりある。
  お元気な方なのでそんなに苦にはされていなかったが、、年輩の方なのだから、せめて
  バスの行き方も教えてくれたらよかったのにと思った。この前美術館から知恩院まで歩いて、
  しんどかった記憶があるだけに、余計にそう思えたのかもしれない。