徐雨亭
「水墨山水図」 

紙本 本紙 59.5×129  全体 72×175 軸先 木

徐雨亭

 1824−1867~?初名世昌、諱溶、号観山樵者、雨亭は字。浙江平湖県乍浦の人。咸豊11年太平天国の乱を避けて、王克三と前後して来日。慶応3年帰国するまで、長崎で売画生活を送る。一方、王克三、周彬如、賀鏡湖などと共に谷口藍田、山田楳村、木下逸雲らの文人・画人等と遊ぶ。画は山水をもって知られ、粗放な筆致の作から雄勁な筆致で丹念に描きこんだ重厚な作まで変化に富み、優れた画技がうかがえる。