釣果で楽しむ
食卓

03

がまかつ釣〜るBOOKより

 この号は特別バージョンで鮎の持ち帰り方についてまとめよう。苦労して仕留めた鮎をおいしく食べるためには、鮮度をそこなわないよう自宅へ持って帰りたい、そのための最も簡単な方法を紹介したい。
 クーラーボックスに袋から出したブロックアイスを入れ、水道水を注ぎ込む。
 引き舟の中のアユを入れる。このとき川の水をできるだけ切ってから入れること。そして低水温でアユが暴れるので、入れればすぐにふたを閉める。数分もすればアユは締まった状態になる。
 〈用意するもの〉
 クーラーボックス(アユを持ち帰るだけなら10リットル前後の小型でよい)。ブロックアイス(1,2袋)。水道水(500ミリリットルのペットボトルなどに入れておくとよい)
       豆知識
 氷は大きいと車の揺れなどでアユが傷ついてしまう。氷の持ちがよいよう弁当などを入れているときは、板氷を使うことが多いだろう。そのときはアイスピックなどを用意しておき、氷を砕いてからアユを入れるようにしたい。注ぎ込む水道水の量は、アユが浸るぐらいより少し多めにしておく。3.4時間ぐらいまでで自宅に帰ることができるなら、このまま水をを抜かなくてもよい。だが8時間も10時間もかかるようなら、途中で水を抜いたほうがよいだろう。その方が風味がそこなわれにくい。
 アユを締めるにはほか、1尾ずつ頭をたたいたりタモの中で揺すってヌルを取り除く方法もあるが、いずれにしても少し手間がかかる。氷で一気の方が作業は楽で、よい状態で締めることができる。
 なお、調理のときは必ずフン出しをするように。お腹を頭側から肛門へ軽くさすると、たまったフンを出すことができる。