釣果で楽しむ
食卓

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がまかつ釣〜るBOOKより

 いよいよ寒グレ本番、例年より水温が高くエサ取りの多かった紀伊半島の各地だが、水温の低下とともに良型グレの釣果が聞かれるようになった。だが取材当日は南海上を抜けた低気圧の影響でウネリが残り、沖磯には上がれず。地方の磯での竿出しとなった。さらに水温が下がる途中で、グレの食いは渋かった。釣果はかろうじて2尾。だが家族で料理を楽しむには十分といえる 取材/編集部

2007年12月下旬・紀東の磯でグレ釣り
釣果:グレ30cm2尾、カワハギ25cm1尾
料理:グラの刺し身、グレキムチ、グレの照り焼き、カワハギ鍋
グレの刺し身 材料:グレ1尾、大葉数枚
  節取りした身を少し厚めにカットする。
大葉を敷いて盛りつければ完成。
 グレはウロコを取り、頭を落とす(@A)。内臓を取り出しきれいに水洗いする。そして三枚に下ろす。背側から骨に沿って包丁を入れ(B)、そのまま腹側を切る(C)。反対は腹側から包丁を入れ、次に背側から切り込んで中骨を断つ。三枚に下ろせれば中骨を取り除き(D)、節取りする。そして皮をはげば(E)下ごしらえ終了。今回の一品、グレキムチはフィールドテスターの三原憲作さんに教えていただいた。三原さんは「皮付きでいいよ」といわれたが、刺し身のついでに皮もはいでおいた。カワハギは頭を落として皮をはぐ。肝をつぶさないように取り出し、身を適当な大きさに切っておく。
グレキムチ 材料:グレ片身、キムチ適量
 グレの身を薄く切る(F)。タッパーにキムチを敷き、その上にグレの身を並べる。その上からキムチを乗せ(G)、冷蔵庫で寝かせる。漬ける時間は好みだが、三原さんは3日ほど漬けるとのこと。.
カワハギ鍋
材料:カワハギ1尾、白菜、しめじ、豆腐適量(I)
 鍋に出汁昆布を入れ、カワハギの身と白菜、豆腐を入れて煮る。肝としめじを入れて一煮立ちさせれば完成。ポン酢でいただく。
グレの照り焼き 材料:グレ片身、照り焼きのたれ、大葉1枚
釣果によるグレの刺し身、グレキムチ、
      グレの照り焼き、カワハギ鍋
 皮付きのまま、グレの身を適当な大きさに切る。フライパンに油を少量入れ、グレの身を焼く。サッと焼けばたれを入れてなじませる(H)。こんがり焼き上がればOK。細かく切った大葉と盛りつければ食卓へ。