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2013年11月28日開催

自民党大阪市議、太田晶也氏
自ら『徳』を積みながら 地域の皆さまに貢献
 荒木幹男塾長率いる大阪文経塾は11月28日、午後7時から西淀川区大和田2の西淀川区民会館で講師に自民党大阪市議、太田晶也市議(福島区選出)を迎えて開催されました。塾生ら約30人が参加しました。太田氏は「教育勅語」の中に述べられている「徳」という言葉に言及し、市会議員として自ら『徳』を積みながら地域の皆さまに貢献することを誓った。


7年間の貴重な教師経験
 まず、太田氏は子供の頃は父親や学校の先生と折り合いが悪く「子供のころはやんちゃばかちしていた」と横道にそれていた自らの体験を告白。そして体が大きく中学校の相撲大会で優勝し、大相撲の4部屋から入門のスカウトがあったことを紹介。また、身長が高く大阪府内のバスケット選手権大会でも3位、大阪選抜の選手にも選ばれたことからバスケットボールの強豪、大阪商大高校(東大阪市)に入学した経緯を紹介。そして「本当は絵が好きで1980年代のブランドブームの影響もありファッションデザイナーになりたかった」と、高校卒業後は専門学校、大阪文化服飾学院に入学。「服の勉強のために1993年から94年の間に、フランスに服とデザインの勉強に行った」。そして卒業後は神戸のファッション会社に就職するつもりだったが、阪神大震災で内定をもらっていた会社が被害を受けて倒産した。

「教育勅語」と「教育基本法」改正
 教育の現場に身を置くようになり、日本の教育制度の問題に言及。太田氏は実際に「教育勅語」(明治23年10月30日)を朗読して「教育勅語には2カ所、『徳』という言葉が出てくる。『徳』は己、先祖との対話。人間として大きな『徳』を持つ器になってくださいと明治天皇が希(こいねが)っています。」と解説し、太田氏は「私自身、徳を積める人間になりたい」と「教育勅語」の実践の大切さを強調した。
また、太田氏は教育基本法の改正前・後を比較して「第1次安倍内閣時代に教育の目標を具体的に一番大切な子供をどのように育てていくかを具体的に表記し、まさに『教育勅語』と趣旨は同じ。20年後30年後はもっと日本はよくなる」と安倍首相のリーダーシップによる平成十八年の教育基本法の改正を高く評価した。

自らの足で歩き学ぶことが大切
 そして太田氏は現在の橋下徹大阪市長の教育改革に言及。橋下氏は改革の方向性を「カリキュラムの改革」「グローバル化改革」「マネジメント改革」「ガバナンス改革」「学校サポート改革」―の5点であることを紹介。平成23年度から実施している大阪市小中学校の一貫教育の現状を紹介し、「今後は、吉とでるか凶と出るか。市民の皆さまには関心をもってもらいたい」と話した。
太田氏は今、大阪市の教育を抱える問題について「特別支援教育」「学力、体力問題」「いじめ、不登校」「先生側が抱える問題」「小学校・中学校が抱える問題」については、自らの教師時代の実体験などを紹介。
そして太田氏は「10年前と比べ現在の子供は目先のことばかりを考え、何をなすべきかの優先順位をつけるのが下手な子供が多い。人と人との距離感が微妙にずれてきている」との実体験を述べ、「IT教育を全面的に否定しないが、教育、情報収集など自分で汗をかいて自らの足で歩き学ぶことが大切。時には孤独やつらい体験も経験し這い上がって大人になっていくことも必要」との立場を披れきした。
橋下市長が推進している公募区長や公募校長にも「真面目にやっている区長も校長もいるが、悪い方向に進んでいるのではないか」と危ぐを示し、太田氏自身としては「市会議員として自ら『徳』を積みながら地域の皆さまのために貢献していきたい。人間は支えあって生きている」と結んだ。

荒木塾長と握手を交わす太田市議(右)
自らの教師体験を披瀝しながらユーモアを交え熱弁する太田市議


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