そして太田氏は現在の橋下徹大阪市長の教育改革に言及。橋下氏は改革の方向性を「カリキュラムの改革」「グローバル化改革」「マネジメント改革」「ガバナンス改革」「学校サポート改革」―の5点であることを紹介。平成23年度から実施している大阪市小中学校の一貫教育の現状を紹介し、「今後は、吉とでるか凶と出るか。市民の皆さまには関心をもってもらいたい」と話した。
太田氏は今、大阪市の教育を抱える問題について「特別支援教育」「学力、体力問題」「いじめ、不登校」「先生側が抱える問題」「小学校・中学校が抱える問題」については、自らの教師時代の実体験などを紹介。
そして太田氏は「10年前と比べ現在の子供は目先のことばかりを考え、何をなすべきかの優先順位をつけるのが下手な子供が多い。人と人との距離感が微妙にずれてきている」との実体験を述べ、「IT教育を全面的に否定しないが、教育、情報収集など自分で汗をかいて自らの足で歩き学ぶことが大切。時には孤独やつらい体験も経験し這い上がって大人になっていくことも必要」との立場を披れきした。
橋下市長が推進している公募区長や公募校長にも「真面目にやっている区長も校長もいるが、悪い方向に進んでいるのではないか」と危ぐを示し、太田氏自身としては「市会議員として自ら『徳』を積みながら地域の皆さまのために貢献していきたい。人間は支えあって生きている」と結んだ。
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