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2013年2月24日開催

大阪市会議員 維新の会市議団幹事長 大内啓治さんを迎えて
 荒木幹男市会議員(自民市議幹事長)が主宰する2月度の大阪文経塾は大阪市会議員、維新の会市議団幹事長、大内啓治さんを迎えて開かれました。荒木市議は「維新の会とは政策的に違う点も多々あるが、大内先生とはかつての同志であり、政党は違っても友情は変わらない。大阪文経塾はさまざまな考えを持つ人物も排除しない」と話し、今回は大内啓治氏を招いた講演会となった。

 <大内氏の講演の要旨>
まず、橋下市長の講演会のビデオを見ていただきましょう。それが一番、維新の会の考え方がよく分かると思います。
維新の会はできたばかりの政党です。私も2年前の統一地方選挙の1年前に維新の会に合流しました。その時には大阪市会議員が33人、大阪府議会議員が50名ちょっといました。堺市議会議員が12名くらいでした。そのメンバーで維新の会をスタートしました。その時はまだ地方政党でした。

維新の会、〝ワン大阪〟を
 維新の会が提唱する大阪都構想は、府と大阪市を解散してひとつの大阪にしていくんだと。東京にならい大阪をひとつの都市に変えていかないといけないとスタートしたわけです。構想を実現するための法案も具体的につくっていただいた。しかし、具体的に実現していこうと思えば、法律も200くらい変えないといけない。やり遂げていくためには、どうしても国政に足を踏み入れないといけない。そこで国会議員候補のための塾生を募集させていただいた。塾生は北海道から九州の人たち3000名を超える人たちが参加していただいております。

日本を〝変えたい〟
 先の衆院選挙で私は北海道の候補者の応援に行きました。北海道のある地方議員の塾生がおりまして、月に2回、毎回大阪に来ます。受講・授業料は年間10万円で安いですが、来阪すれば毎回宿泊しています。そういう中で国政に出る候補者を選ぶということで、絞りこんでいって、実際に国政にでられたのは、ほんの一握りでした。私もその時の面接官の一人で何百人と面接させていただきました。その中には現職の東大教授の方もおられ、「今こそ日本を変えたい。是非国政にでたい」とおっしゃいました。私も面接をしながらすごい人材が集まってきたのを肌で感じました。54名が維新の会の国会議員が生まれました。ものすごい熱気を感じました。
 私の統一地方選挙の時は、「学生維新の会」が生まれました。中之島の公会堂で学生維新の会の立ち上げをやりますから市会議員の方も来てくださいと招待を受けました。会場は満杯でその学生たちが統一地方選挙の時は皆ボランティアで協力してくれました。最初は大阪を変えたい。そして日本を変えていくんだと。その前段階としてまずは、大阪を変えていきたいと。

維新の会、並列の組織
 維新の会の動きを冷ややかにみている人はその熱気は一時期だけで長く続かないと言う人も多かった。私が自民党を辞めて維新の会に行くころからそう言われていた。先輩からは「大内君、人気は今だけ。もうすぐ斜陽になるよ」と言われました。しかし、今も維新にかける熱い思いは雪だるま式に大きくなっているのを実感しています。
 我々は日本の国を大きく変えていこうという大きな目的のもとに市会議員、府会議員、国会議員それぞれの役割がある。普通の政党の組織は国会議員が組織のトップに立ち、そのもとに府会議員、市会議員があって組織を動かしていくシステム。それが維新の会の場合は皆横並び。ですから、維新の選挙応援に行くと、国会議員もまた、我々と同じで一緒に応援のために歩く。みんながそれぞれのポジションで協力していくシステムです。

実りある議論が大切
 維新の会の礎は橋下さんに始まって、橋下さんに終わるのかと。維新の会のメンバーたちでつくった本の中には橋下さんをどのように思うかをありのままに書いています。「橋下さんは反対なら具体的な対案を出してください」という主義。多数決の原則は変えないが、実りある議論をするためには反対のための反対はご法度。橋下さんは「反対するなら対案を出してください」と。そこが橋下さんの議論の特色。
橋下さんがテレビの討論会で大学教授や評論家と議論する時、みな橋下さんに言い負かされてしまいますね。橋下さんが「それなら、あなたならどうしますか?」と聞かれてもみな答えられない。橋下さんは持論を持って、議論を戦わす。もしも、相手の言うことが正しかったら、「すいません。自分が誤っていました」と言う素直な面もある。絶対に人の言うことを聞かないということではなく、橋下流は本当の議論がしたいと。

マスコミとの〝ぶらさがり記者会見〟
 橋下さんはマスコミとのコミュニケーションということで朝の記者との質問〝ぶらさがり取材〟に応じています。また、夕方庁舎を出る時にもぶらさがりの記者会見を行っています。記者の質問に対しても真剣勝負で率直に話しています。時々、過激な言葉が出てきますがそれは政治と有権者との距離を縮める方法です。即決主義ということで言えば、大手前高校の生徒が入院中、授業が受けたいが受けられないという状況を橋下氏が知り、知事と相談し病院でも勉強ができる院内学級をつくって実現した。橋下さんには前例主義にとらわれないいすぐにやるという行動力がある。
【参加者からの質問】
Q. なぜ、自民から維新の会へ離団(党)したのか。
A. 2年前の自民市議団は改革のマインドがなくなっていた。その中で私は橋下さんにかけた。一方、荒木先生は自民党に残り自民党を変えていく方法をとられたと思う。
離団した時点では国政という考えはなかった。国政は自民党でいいとその時点では思っていた。ただ地方のあり方は東京の本部ではなくて自分たちで決める時代という思いが強かった。自分たちで住みよい街にしたいと思った。
九州、四国、広島、山口で選挙応援に行ったが維新の会、橋下氏への期待感、手応えを感じた。私は橋下さんには早く国政に出てもらいたい。

Q. 財政破綻した府と市が統合していいのか?
A. 大阪の二重行政が大阪の発展を阻害している。橋下さんの市政改革は関淳一元市長が立案したができなかった市政改革を実際に推し進めている。

このほか、以下の質疑応答が行われました。
Q. 維新の会の施策は老人、子どもら弱者の視点が欠けているのではないか?
Q. 地域活動協議会の役割は?
Q. 大阪都構想のロードマップは?



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