活動報告トップページ>大阪文経塾 9月
2013年9月26日開催

岩見氏、政治家になった動機  
災害に強いまちづくりの実現


橋下徹大阪市長の政治手法  
岩見氏「ゼロか100を迫る強権的な政治手法」と批判
 荒木幹男大阪市会議員が主宰する大阪文経塾は9月26日夜、西淀川区大和田2丁目の市立西淀川区民会館(エルモ西淀川)で自民府議会議員、岩見星光氏=西淀川区=を迎えて開かれた。多くの会員を前に「私の政治信条は災害問題」と強調し、西淀川区民が過去に台風や高潮の被害を蒙ってきた歴史に言及し、「今後も災害に強いまちづくりに努めたい」と力強く誓った。
この日、荒木塾頭は大阪市議会の美延映夫(みのべてるお)議長(大阪維新の会)が後援会主催の政治資金パーティーで市立高校の吹奏楽部員らに演奏させた問題で、協議するために文経塾を欠席、「大阪市会の今後の正常化に向けて協議をするために欠席させていただきます」というメッセージが出席者に紹介された。

 岩見氏は府議だった父のもとで10年間、秘書を務めた。岩見氏は子どもころから父や祖母の話から「西淀川は三方が海に囲まれ西淀川区民は第二室戸台風、高潮など水害で数々の悲惨な体験をした」ことを紹介した。
そして自らが府議になった理由として「津波に強いまちをつくりたい一心で議員になった」と強調した。

西淀川の防潮堤、8メートルの津波にも耐える強度
 そして南海トラフなど大きな地震が起こると最大5分の揺れが予測されている。岩見氏はその際、大阪湾を襲ったら4メートルを超える津波が押し寄せると推定されるとの見解を示した上で、「西淀川には強度的には8メートルの津波に耐える防潮堤が築かれているが、液状化現象で西淀川に水が入ってくる」と危機意識を投げかけた。
そして西淀川区民は地震が起こった場合は「津波到達まで2時間かかることが予想されるが、とにかく高いところに逃げることが大切」とアドバイスを送った。

橋下維新の「都構想」
 次に岩見氏は大阪維新の会代表、橋下徹大阪市長の政治手法について「やり方はゼロか100の二者択一を迫る。政治は相手の意見を聞き、議論を尽くすことが民主政治。度が過ぎる」と強権的な政治手法を批判。
 そして大阪維新の会が進める都構想の動静に言及した。
 岩見氏は「都構想については法定協議会の設置、区割案、府市再編、区議会の議員定数、区役所の位置、府会、大阪市会の承認、60日以内に住民投票を行い過半数が必要など4つのステージがある。予算配分や区割案から想定して区役所の位置が遠くなるなど西淀川区民にとって都構想はメリットがあるとは思えない。実際に都構想を実現するには最高で125法律を変える必要がある」と説明した。
 そして維新の政治姿勢に対しては
「回転寿司みたいにいいテーマがあったら食いつく。橋下氏は自分の土俵でけんかすると強いが、彼一流の物事をすりかえるところがある」との認識を示した。

次回の荒木文経塾の開催は10月23日(水曜)午後7時から西淀川区大和田2丁目の市立西淀川区民会館(エルモ西淀川)で。

「津波に強いまちをつくりたい一心で議員になった」と講演する岩見氏


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