活動報告トップページ>大阪文経塾 1月
2014年1月23日開催

発生確率が高い、東南海・南海地震への対策
避難の迅速化が大切
地震時の沈下量も考慮した防潮提の整備
 大阪文経塾(荒木幹男市議主宰)の講演会は1月23日、大阪市西淀川区大和田2の西淀川区民会館(エルモ西淀川)で講師に大阪市危機管理室防災課長、中川政博氏を迎えて講演が行われ、参加者らは発生の確率が高いとされる南海トラフ巨大地震などの被害想定と地震・津波から身を守る対応を学んだ。
中川氏は2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震による津波や被害状況の概要を説明。その上で、巨大地震を呼び起こす日本周辺のプレートの解説を行い、大阪市において想定される地震として「東南海・南海地震」「上町断層帯」「生駒断層帯」「南海トラフ」「有馬高槻断層帯地震」5つを指摘した。
そして被害想定として中川氏は「上町断層直下型地震の揺れは震度5強~7。今後30年以内の発生確率が高い東南海・南海地震(海溝型地震)を想定した最大津波の高さは2・9㍍。大阪港で予想される津波は地震発生後約2時間で来襲。住之江、西淀川など湾岸部は津波による浸水が想定される。避難の迅
速化が津波からの被害の軽減につながる」と述べた。
また、大阪市の津波避難対策として「津波避難ビルの確保、地震・津波に対する防潮提の耐震対策が必要。府市共同して対策に努めたい。市民の皆さまも食料、水、家具の転倒防止など地震対策をお願いしたい」と呼び掛けた。
参加者からは「満潮時に地震が発生すれば、かなりの浸水が予想される。防潮提の整備も地震時の沈下量も考慮すべき。液状化の怖さを前提に対策を講じてもらいたい」などの要望の声がでた。

荒木塾長と握手を交わす中川政博氏(右)
「ハード面の対策は府市共同で行う。
市民の皆さまも自らの地震対策をお願いしたい」と話す中川氏


活動報告トップページに戻る