天満天神 繁昌亭に行ってきました
落語と解説:桂小春団冶  落語と太鼓:桂ひろば  三味線:林家和女
<繁昌亭が人気の訳>
大阪で落語中心の寄席小屋は戦後初めて、小屋は狭すぎず広すぎずちょうどよい具合。舞台中央には「楽」の書の額が良い雰囲気、普段は立ち見もあるほどの人気とか。貸切日のみの午前寄席で落語解説あり、小道具、お囃子の紹介、東西落語の違い、歴史(落語の原点はお寺の住職、350年程前、仏教の法話説法の前に民衆をひきつけるため小話をしたのが始まり。料金を取り常設小屋を作ったのは東の落語、西は神社の境内で行い投げ銭であった。今でいうストリートパフォーマンス)など笑いを交えた解説に一同心地よく聞き入る。今まで何気なく聴いていた出囃子も解説により興味深く、意味を把握しながら聞くようになり、落語のしぐさもいちいちなるほどと感心する。
<普段は解説がないのに人気のわけは?>
大阪に専門の寄席小屋がなかった。交通の便が良い(地下鉄南森町・JR大阪天満宮下車すぐ)。料金が安い(1,500円)。近隣に商店街、神社があり帰りに立ち寄るところがある。小屋が手ごろな大きさで雰囲気づくりがし易い。この日も午後に50回目来場の人を招き記念イベントを開催するなど客に対する心遣いの企画をしてニュース性を図る。・・・など縦横に気を使った心憎い演出ではないか。※大阪市の三セクも利用者の視点を原点にして箱物作りに着手するべきだと感じた。