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橋下政治手法からは「権力抗争」しか生まれない 〝橋下トリック〟による大阪府の「幻」の財政健全化
 大阪維新はなぜ、「大阪独裁支配」を目指すのか。大阪市民は橋下氏のワンフレーズのイメージ戦略の政治手法にいかに警戒すべきか。荒木幹男市会議員に聞いた。

 橋下氏はなぜ、大阪独裁支配を目指すのか?
荒木 橋下氏は知事在職中、府職員の賃金カットによる人件費の削減、私学助成の打ち切りによる補助金の大幅な削減、府施設の閉鎖による経費削減など文化、福祉政策を縮小させ、短期的な経費削減を実施しましたが、実態は借金である府債総額は逆に増えています。
 逆に大阪府の借金は増えているのですか?
荒木 08年度の普通会計の府債残高は、前年度より623億円も増え、翌09年度には1千622億円の増加と膨れ上がっています。減収補填債や臨時財政対策債の増発で借金総額は増えているのが現実です。
 本来、公債を償還するために積み立てている「減債基金」からも長期借り入れをしていましたが。
荒木 橋下知事が就任して「十一年ぶりに黒字に転換した」「2年連続の黒字」というワンフレーズが踊りました。しかし、その実態は予算書にも記載していない、〝負債隠し〟があったのです。いわば「幻」の財政健全化宣言だったわけです。府民、市民の皆さまはイメージ先行、ワンフレーズ戦略にご注意していただきたい。
 確かに橋下氏のマスコミをうまく使ったワンフレーズのイメージ戦略は府民、市民に大きな影響を与えています。
荒木 橋下氏のこれまで用いてきた政治手法は「対立・敵対する相手を決める」→さらに、敵対した相手に「既存勢力」「抵抗勢力」のラベルを貼る。そしてワンフレーズのイメージ戦略、コメント戦略を単純化している。橋下氏のこの手法がこれまでは功を奏し、高い支持率を得てきたと思う。今こそ府民、市民の皆さまには「劇場型政治」「ワンフレーズ・ポリティックス」の危ない政治手法に気付いていただきたく思います。橋下氏の政治手法からは「憎悪」と「権力抗争」しか生まれない。
 橋下氏はなぜ、「ONE大阪」にこだわるのか。
荒木 維新の会は大阪市解体後の「大阪都」になれば、強大な「ONE大阪」が実現し、財政規模は府市あわせて現在の2倍。権限は維新の会代表の橋下徹という一人の指揮官に集中します。まさに橋下氏の言う「地方分権」は「地方自治」を否定して「ONE大阪独裁支配」にならないか危ぐしています。橋下氏の「自治」はまさに「自分(橋下徹)が治める」だけで、そこには住民の姿はない。野望に目がくらんだ「独裁者」の政治は断固阻止しなければなりません。本当の意味での市民のための政治を貫いていきたく思っております。


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