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橋下氏、発言が一過性 すぐに「口約」が風化 マスコミ受けを狙った発言も
 府民、市民が興味をひく「ワンフレーズ・ポリティックス」(思い付き政策)は天才的なひらめきがある橋下徹元府知事のお家芸です。これまでの3年を振り返って2つの大きな〝口先違反〟を上げてみます。あらためて検証してみますと、橋下氏の発言がいかに一過性のものか、浮かび上がってきます。そして時期が過ぎてしまうと橋下氏自身が自分の〝発言内容〟を忘れているかのようです。
【普天間基地の関空への誘致発言】
 今も記憶に新しいのが、橋下氏の沖縄の普天間基地の関西国際空港への誘致発言です。
当時の鳩山由紀夫首相が「普天間基地移設」で「最低でも県外移設」と訴えていた時、それに便乗して「あくまで個人的な見解であるが」と断った上の話ですが、「普天間飛行場の関西国際空港への移設について、国から要請されれば受け入れる方向で考えたい」と意見表明しました。さらに橋下氏は「神戸空港も定期便が少なく、離発着に余裕があるのだから、分担して受け入れれば空港の活用につながる」と他市の組織にかかわる発言まで飛び出しました。
普天間基地を本気で関空へ誘致し、沖縄県の負担軽減を真剣に考えた真摯な姿勢とは程遠い結果となりました。
テレビコメンテーターとしての発言ならまだ許せますが、府知事という公権力者としての発言としては不謹慎で不勉強を知られる結果となりました。マスコミ受けをねらった〝口先〟発言と思われても仕方ありません
【泉北高速鉄道の民営化】の公約違反
 橋下元知事が知事選の公約のひとつに挙げていた、「泉北高速鉄道の民営化問題」はどうなったでしょうか?
特に、南海高野線「中百舌鳥(なかもず)駅」→「和泉中央駅」までの14・3㌔を結んでいる「泉北高速鉄道(大阪府都市開発泉北高速鉄道線)」は、泉北ニュータウンやトリヴェール和泉の住民の足として欠かせない鉄道路線です。ところが南海高野線の難波~中百舌鳥間(13・4㌔)の片道料金が320円、泉北高速鉄道の中百舌鳥~和泉中央間(14・3㌔)の片道料金が320円で、和泉中央から難波まで行こうとすると、2社分の運賃が合算されるため、640円の高額料金となります。このため沿線住民からは「日本1 高い運賃」とか「泉北高額鉄道」と揶揄や批判が相次いでいました。
橋下氏はこの状況に「大阪府都市開発を民営化して、南海電鉄に買い取ってもらえば、泉北高速の運賃は安くなる。推進します」と言い切っていました。
ところが現実はどうでしょうか。泉北高速の運賃は高いままで、1円も安くなっていません。最初から成立する話でなく、まさに橋下氏の発言、約束は「絵に画いた餅」で終わっています。


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