活動報告トップページ>維新の「職員」「教育」条例案、門前払い
大阪維新の会「職員」「教育」両基本条例案 足元から〝反攻ののろし〟
 橋下徹知事が率いる「大阪維新の会」府議団が9月30日、府議会に提案した職員基本条例案に対して府総務部が猛反発、違法性や問題点など687項目を列挙した質問状を維新に突き付けました。また、維新の市議団が同日、大阪市議会に提出した「教育」と「職員」両基本条例案はともに賛成少数で否決、〝門前払い〟になりました。
大阪府、687項目の問題点を指摘
府総務部は維新の職員基本条例案に対し、違法性や実現性の低さなど687項目の問題点を指摘した。職員の危機感のあらわれる計49㌻にも上る資料で、人事評価制度導入では「制度は適宜見直すもので、条例や規則で制定すれば硬直化を招く」、幹部職員の公募制(任期付き採用)についても「職員の士気に影響し、優秀な人材が集まらない」などと内容の検討を求める異例の要請だ。
府教育委員会、「学校現場に混乱を生じさせる」と反発
教育基本条例案についても府教育委員会は「学校現場に混乱を生じさせる」などと反発を強めている。
委員の陰山英男立命館大教授も「選挙で通ったからといって、(個別の)条例まで府民の意思とは言えない」と批判し、条例が可決した際には辞職する考えを表明している。

維新の「職員」「教育」両基本条例案
市が提案した「不祥事との決別」を前面に掲げる「職員倫理条例」賛成多数で成立
大阪市議会、維新の提案、〝門前払い〟
市議会での採決にあたっての各会派の意見表明は職員条例案について、維新の会以外の各会派からも「職員が上司の顔色ばかりをうかがい、市民の方をみなくなる」「公務員を悪と決めつけ、独善的」「あまりにも軽はずみの空論」と批判する声が続出しました。 教育基本条例案も「教育への政治介入は許せない。これまでの歴史が教えている」などと批判が続出。 教育条例案については維新の会の改発康秀市議が異議を唱え、本会議を欠席。維新内部に足並みの乱れが垣間見られました。 自民市議団も議会運営を抜本的に改める維新の条例案に対して同僚市議から「あれもやる。これもやるの〝やるやる詐欺 〟のごった煮条例だ」と、〝名フレーズ〟が飛び出しました。  平松邦夫市長は本会議終了後、「両条例案はさまざまな問題があると指摘されている。否決されて当然だ」と記者団にコメントしました。 市が提案した「不祥事との決別」を前面に掲げる「職員倫理条例」と平松邦夫市長の退職金を1割カットする改正条例は、いずれも賛成多数で可決、成立しました。


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