活動報告トップページ>市政報告 10月
2015年10月22日開催

大阪文経塾(荒木幹男塾長)の第5回勉強会は10月22日、西淀川区大和田2丁目のエルモ西淀川で講師に元大阪市議(市議団幹事長)、柳本顕(あきら)氏を招いて開かれた。柳本氏は「今、必要なのは政策の実践。制度論でない」とアベノミクスとナニワミクスで大阪再生を訴えた。荒木氏も「湾岸エリアは大阪・関西の生命線になる」との認識を示し、柳本氏は「清潔感があり、政策通、庶民の気持ちが分かる政治家。大阪の未来を託せる有能な若手の政治家」と激励した。


まっとうな大阪をとり戻そう
 柳本氏はまず、荒木市議との関係について言及。「私は平成11年の補欠選挙で市議選に当選した。荒木先生も同じ時に市議に当選して以来、市政の先輩議員として慕ってきた」と紹介。そして「荒木先生とともに大阪市政、西淀川、西成のために大阪市を進めていかなければならない」と大阪再生への意欲を表明した。
そして柳本氏は「今年5月17日に行われた都構想の賛否を問う住民投票は何だったのか?」と参加者らに問いかけ、「1万741票の差で都構想反対が上回った。もういつまでも都構想の制度論を議論するのでなく、今、大阪市に必要なのは政策の実践が必要」と述べた。
都構想を問う住民投票で敗れた橋下徹市長に対し、「記者会見でさわやか笑顔を浮かべ、もう都構想をあきらめますと公言したが、6カ月たてばまたぞろ都構想を持ち出した」と政治家として自らが公言した約束を守らない橋下氏の姿勢を批判し「政策の中身を話し、まっとうな大阪をとり戻そう」とポルテージを上げた。

ナニワミクスで「経済・都市を強く」
 そして柳本氏は「人口減少・超高齢化社会への対策はまったなし。東京圏に負けない地域経済を再生するため、ものづくり中小企業の支援やイノベーションの創出など地域に『しごと』を生み出し、市民の皆さんがここ大阪で安心して働けるようにしなければならない。そして、何よりも関西圏における都市インフラ整備、人・モノ・情報が大阪に集まる動脈が必要。医療・健康・環境・ロボットなど拠点を集約化することが大切で梅キタのグランフロントには新産業の居のイノベーションの拠点としての新たな交流事業が生まれている。また、梅田→難波→天王寺の御堂筋の活性化も必要。湾岸エリアはUSJ、海遊館だけでなく、エリア全体がテーマパーク。国際会議がどんどん開かれれば産業の振興、世界につながる。大阪には第四次産業革命を起こすポテンシャル(素地)がある」と〝商都・大阪〟の復活を訴えた。

未来へつながる改革
 そして地下鉄の民営化についても言及し、「地下鉄とバスは一体的な運営が必要。バス路線の民間への〝切り売り〟は市民の足に大きく影響する。市バスと地下鉄の一体的な運用が大切」との見解を述べた。自民が提唱している「総合区」について「総合区は合区ではない。住民自治の強化のための制度。今の縦割り行政ではなく、総合区に言えば市民の要望が聴ける態勢にしたい」と述べ、未来につながる改革として「大阪市は大阪市域、大阪府域にこだわらず、都市間連携で府と市と隣接自治体をつなぐ存在であるべき」と述べた。

「今、必要なのは政策の実践」と講演する柳本氏
がっちりと握手する柳本氏と荒木氏(右)
支援者と一緒に握手する柳本氏

活動報告トップページに戻る