活動報告トップページ>市政報告 11月
2015年11月8日開催

正常に戻す政治を「まっとうな大阪市を取り戻さなければならない」と荒木氏
今必要なのは大阪経済の再興と都市間連携


大阪市会議員、荒木幹男氏(大阪文経塾長)の地元、西淀川区のエルモ西淀川で11月8日、柳本顕(あきら)市長選候補と、くりはら貴子知事候補の個人演説会が開かれた。柳本氏は「破壊的な改革からは何も生まれない。新しい価値を生み出す『創造的な改革』を」と訴え、くりはら候補は長女が代理出席し、「母をよろしくお願いします」と投票を呼びかけた。地元市議の荒木氏は「不毛な制度論ではなく、経済がわかる柳本、くりはらを市長、知事にして大阪の経済再興を」と声を張り上げた。また、柳本卓司自民参院議員、元衆院議長・伊吹文明(自民)氏らも駆けつけ応援演説した。



【荒木幹男市議の発言要旨】

橋下施策で厳しい財政状況に
 橋下氏が平成20年に知事になられて、23年には大阪市長になられました。その間、大阪市と府は非常に財政的にも厳しい状況になった。われわれは安心安全な西淀川区をつくっていかなければならない。わたしがみるとこりでは彼は制度をいろいろといじくりました。特に大阪市におきましては公募校長制ともうひとつは公募による区長制を導入しました。確かに新しい風を吹かすのは期待感があります。しかし、新しい風もいい風と悪い風があります。今年、西淀川区は区制90周年を迎えました。その間、積み上げた歴史、文化があるが、橋下市政はそれらの点で著しく逸脱されている。公募区長はあくまで職員、公約にあげて遂行するところに非常に無理がある。我々、区民の思いも入っていない政策を推し進めようとしている。これが私の言う悪い風であります。
赤バス制度がなくなった。今福祉バスがあるが、本当に市民の皆さまの足になっているかしっかりと検証していかなければならない。
橋下氏のゲリラ選挙で6億円かかり、5月17日の住民投票では9億円の税を投入した。都構想のシフトを組むために35億円のお金が流れている。税の本質をしっかりと見極める必要がある。警察と消防の安心と安全、そこで利益を求めることなく、安心で安全な社会をつくることが大事だと思う。

維新の施策で「地域の過疎化」が進行
 地域においては小学校の自由選択制で学校、地域の過疎化が進んでいる。地域のコミニティーなど大きなものが失われつつある。公募校長の原則採用にわれわれは反対した。民間の校長を採用したが、いい風は吹かなかった。しっかりと精査して見直していく必要がある。橋下市政は上から強引に施策を進めているが、中には大いに矛盾を感じている職員も多い。優秀な大阪市の職員のモチベーションを低下させてはいけない。制度によって本当に大阪市はよくなるのか。しっかりと施策を進めていかなければならない。いろんな会派があるが、違った考えもしっかりと議論できる大阪市に戻さなければならない。反維新の御旗をたてて頑張らなければならない。

「橋下氏、またぞろ、都構想を」と批判
 住民投票で橋下さんは「1票でも負けは負け。1票でも勝ちは勝ち」といった。またぞろ、橋下さんは都構想をいいだした。そしてブラシュアップした都構想を市民の皆さまに提示したいといった。都構想の中にはカジノ誘致の問題もある。多面的に議論をかさねる必要がある。大阪市会でも36名の市会議員がいる。我が自民市議団は19名です。
数の論理でやっていくと大阪市民の皆さまが本当にやってもらいたいことがやれなくなる。まっとうな大阪市を取り戻さなければならない。
経済の復興、それによって雇用の安定を図り、大阪市に潤沢な税金が入ってくる。西淀川区も老齢化が進んでいます。特別養護老人ホームなど福祉の問題も機能的にまわしていかなければならない。大阪市には126年の歴史がある。今までつくりあげた大阪市を何としても次の世代にも引き継がなければならない。
制度論でなく、今必要なのは都市間連携です。大阪市だけを5つの特別区に分割することではない。税の本質がわかる人を市長にしなければならない。



【柳本あきら市長候補の発言要旨】

新しい価値を生み出す「創造的な改革」を
「対立」から「協調」への政治状況に

 5月17日の住民投票で「都構想」反対の票が多く、大阪市が残ったことは大変良かったことですが、私は喜ぶことができなかった。政策ではなくて政局でうごめいている政治団体がいる中においてこのままではいけないと思ったからです。何とか「対立」から「協調」への政治状況にもっていかなければならない政治状況だったので喜ぶことができなかったのです。政策を議論できる状況をこの大阪でつくらなければならない。経済を強く、都市を強く、地域の生活の安定と安全に導かれる。中小企業の成長率ナンバー1、地域で創業するなら大阪でといわれる都市にしたい。そうすることによって皆さまの懐が温かくなる。その上で安心安全なまちが生まれ、人と人とのつながりが生まれる大阪をつくりたい。維新は改革、改革というが、大阪の経済はよくなりましたか。アベノミクス効果で日本全体の経済はよくなりました。株価もあがりましたが大阪だけはよくなっていない。有効求人倍率は全国でのランキングでは下がっている。また、府民所得でも橋下さんが知事になるまでは府民所得が5番目だったのに今は10位、17位と下がってきている。それが「都構想」という名前だけを借りてあたかもよくなるかのようなイメージを借りているが、実効性があがっていないのがこの間の大阪なんです。本当の改革であるならば、目的を達成しなければならない。経済と言うならば府民・市民の皆さまの懐を温かくしなければならない。中小企業が増えていく、新規開業が増えていかなければならない。そういう実績、実行をしていかなけれなならないです。改革をやったといってお金をつぎ込むことが改革ではない。
破壊的な改革からは何も生まれない。新しい価値を生み出す「創造的な改革」を。

橋下氏のみせかけの改革で被害をこうむった教育現場
 みせかけの改革で一番被害がこうむったのは教育の現場です。民間公募校長はどうですか。あの方々に使った税金が一番ムダじゃないですか。セクハラを犯したり、こんな筈じゃなかったと辞めた民間校長。一番被害をこうむったのは未来をになう子どもたちです。中学校給食、塾代助成をやったというが当初の目的が達成できていない。
地域の方々と対話をかわして大切な予算を最大の形で使うことができる大阪市政にしていきたい。コストパフォーマンスの高い大阪市にしていきたい。そのためにも地域の人たちと対話をしていきたい。予算をかけるとこにはかける。首長が経済第1主義、中小企業を発展させましょうと号令を掛けることが重要なんです。それがまたぞろ都構想、大阪の副首都化も制度論となっている。制度ではなく中身の話しをして実行しなければならない。大阪は大阪らしさを生かして大阪なんです。国とも連動して中小企業庁、特許庁を大阪に持ってくることに経済を強くしたい。破壊的な改革からは何も生まれない。大阪をまっとうな大阪にするために新しい価値を生み出す「創造的な改革」をしなけれななりません。

「まっとうな大阪市を取り戻さなければならない」と話す荒木氏
柳本氏は「新しい価値を生み出す
『創造的な改革』」を訴える
支援者と握手する荒木市議、柳本市長候補
くりはら知事候補の長女

活動報告トップページに戻る