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2016年8月25日開催

「防災」は地域のきずな力
地域コミュニティ力の強化と地域防災リーダーの育成を
兵庫県防災士会理事長、大石伸雄氏

 荒木幹男市政報告会は8月25日、西淀川区大和田2丁目の市立西淀川区民会館(エルモ西淀川)でゲストに兵庫県防災士会理事長、大石伸雄さん(西宮市議)を招いてテーマ「防災、西宮のだんじり」で行われ、大石さんは「現在は地震多発時代に入り、『いつでも、どこでも、誰でも』が大震災に遭遇する恐れがある」との見解を示した上で、「『自助』『互助』『共助』『公助』の4つが大切。そしていざというときに大切なのはコミュニティ力の強化と地域防災リーダーの育成。防災とは地域のきずな力で、その育成にはだんじり祭りなど地域住民が一体となって取り組める組織の基盤があるかどうかが、生命を守る境目になる」と述べた。


荒木氏、いかに災害から身を守るかを勉強
 報告会では荒木幹男市議が「防災とだんじりがどのように関係があるのか興味深いテーマです。東日本大震災に続いて熊本地震が起こり、関西エリアを襲うという南海トラフ巨大地震や上町断層地震が発生すると私たちが住む西淀川区は大きな被害が起こると言われている。大石さんは日本を代表する地域防災の専門家。いかに災害から身を守るかを勉強していただきたい」とあいさつした。 

日頃やっていることしかできない
 大石さんは阪神大震災や東日本大震災の経験、教訓から「『日頃やっていることしかできない』『日頃やっていないと失敗する』。いかに日常的な防災の備え、心構え、訓練が重要」と述べ、実際に南海トラフ地震が発生すると、「大阪はすぐに陸の孤島になる。生産、物流もストップする。死傷者を減らすかはいかに早く避難するかにかかっている。行政もハード面での整備を努めるいるが、限られた予算面でコスト面でのネックがある。いざとなれば、自分の判断で避難することも大切。巨大災害の時代で最悪のシナリオで備えることが大切」との見解を示した。

だんじり祭りで地域コミュニティ力の強化
 そして地域住民も自らが住む地域の特性を踏まえた上で、「地域の各種団体にはそれぞれ持ち場、役割分担がある。また、地域の祭りも青年を巻き込んでお年寄り、子どもが一体となってやることが大切。自主防災会、避難所となる学校、消防署の連携も必要」と地域連携の必要性を指摘。そして防災に一番必要なのは「共助の精神。そのためにもコミュニティ力を強化し、地域防災のリーダーの育成が大切。そしてコミュニティ力の強化には子どもからお年寄りまで参加する〝だんじり祭りの力〟を活用する。西淀川区にもいろんなだんじりがあると思いますが、地域の活性化につなげたいいただきたい」と呼び掛け、「南海トラフは海溝型地震で起これば行政もマヒ状態になる。行政に頼るだけではだあめ。自分も家族の命を守るためには、何をすべきか。死なないためには日頃から防災に対する最悪のシュミレーションで備えなければならない」と結んだ。

「いかに災害から身を守るかを日頃から勉強していただきたい」とあいさつする荒木市議
「大石さんは地域防災の専門家」と紹介する荒木市議
「防災の対策には地域のきずな力が必要。その育成にはだんじり祭りなど地域住民が一体となって取り組める組織の基盤があるかどうかが、生命を守る境目になる」と話す大石西宮市議

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