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2017年11月28日開催

柳本氏 「株主資本主義」から、経済全体を持続的に成長させる『公益資本主義』への転換を

荒木市議 「経済をしっかりと安定させることが大事」


荒木幹男市政報告会は11月28日、西淀川区大和田2丁目の市立西淀川区民会館(エルモ西淀川)で 自民党・市民クラブ大阪市会議員団政策アドバイザーの柳本顕(あきら)さんを迎えて「大阪の制度論と経済」をテーマに講演。柳本さんは「制度論からの脱却で、新しい経済モデル都市、株主資本主義から公益資本主義への転換を」と参加者らに呼び掛けた。
柳本さんは大阪市西成区山王の酒屋「柳本商店」の息子として出生。京都大学法学部を卒業後、大阪市会議員、5期連続当選(西成区選挙区)。自民党大阪市会議員団幹事長を経て2015年11月の大阪市長選に出馬したが敗北。現在は会社を設立し、まちづくり調査研究事業などを行っている。


SWOT分析で考える大阪・関西建材の未来
 市政報告会では荒木幹男市議が「経済をしっかりと安定させることが大事。税収を上げて国民の声を反映させた福祉、教育の充実に大阪の市議として努めたい。きょうは友人でもある柳本先生のお話を通して大阪の経済の発展、真の市民のための政策の勉強をしましょう」 とあいさつした。
ゲストの柳本氏は参加者らに「大阪経済の強み(良いトコロ)」(Stregths)▽「大阪経済の弱み」(課題)▽「外部環境の利点(良いトコロ)」(Weaknesses)▽「外部環境の難点(問題点)」(Threats)―4点について参加者らの意見を募ってボードに貼りだし、一人一人の見解を尋ね、分析した。

制度論からの脱却で、新しい経済モデル都市への転換を
 その結果分析から柳本氏は「大阪市民が今求めているのは、大阪都構想という制度論の改革ではない。現在の株主の利益だけを追求するのではなく、企業の事業を通じて、公益に貢献する『公益資本主義の転換が求められている』と述べ、「公益に貢献するというにはその企業に関する経営者、従業員、仕入先、顧客、株主、地域社会、環境、そして地球全体に貢献するということ」と解説した上で、具体的には①中長期の計画(⇔短期勝負・即効性のある事業)②層の厚い中間層の構築(⇔一部の超富裕層と大多数の貧困層)③株主配当から地域投資へ④新技術、新産業への大胆な税制優遇などの投資⑤大きな焦点となる、外国人労働力の方向性⑥日本人、大阪としてのアイデンティティーの確立―6点を紹介し、「制度論からの脱却で、新しい経済モデル都市への転換を」と呼び掛けた。

「経済をしっかりと安定させ福祉、教育の充実に大阪の市議として努めたい」
とあいさつする荒木市議
「大阪市民が今求めているのは、大阪都構想という制度論の改革ではない」と話す柳本氏 講演を前にがっちりと握手する柳本氏(左)と荒木市議

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