地域(西淀川区)情報トップページ>チョンまげうどん特許


チョンまげうどん特許

昔ながらの大阪のうどんを復活 老舗の製麺会社「つるや麺業」社長麻田耕造さん

荒木幹男市議も「昔ながらのほんわかした味が味わえる。おいしい」と太鼓判

 おいしい昔ながらの大阪のうどんを提供したいと、今年創業111年目を迎える老舗の製麺会社「つるや麺業」社長、麻田耕造さん(66) =大阪市西淀川区大和田3丁目1=は新しいうどん麺「チョンまげうどん」の製麺用切刃ロールを研究開発し、特許庁長官から特許証を取得した。麺の断面を凸形状に仕上げることで麺がぽっちゃりと茹で上がり、だし汁の乗りがよく、荒木幹男市議も「昔ながらのほんわかした味が味わえる。おいしい」と太鼓判、評判を呼んでいる。
大阪のうどん店は1584年、摂津の「津の国」と呼ばれていたころ開業し、チョンまげ町衆の時代に繁盛したといわれている。
近年は、関西の伝統ある麺類専門店は高齢化で廃業が進み、麺職人を育てる徒弟制度も影を落としている。一方で、〝大阪のうどん〟は量産・量販のインスタント食品や他府県の麺文化に押され気味で浅田社長は危機感を抱いていた。
そこで「大阪の麺類文化を復活させたい」と、麻田社長が試行錯誤を繰り返しながら麺を凸形状にカットできる「製麺用切刃ロール」の開発に2年8カ月の歳月をかけて成功した。麻田社長は「麺の断面が凸形状で、大阪築城のチョンまげ時代に培われた工夫と技術で慣れ親しまれたうどん麺とだし汁で食べていただきたい」と、「チョンまげうどん」と命名した。
この切刃ロールの開発によって国産の小麦粉を使ったうどん麺の真ん中と、縦の部分は少し太め目でモッチリ、両横の部分は薄くポッチャリと茹で上げることができるようになった。厳選した雑節(うるめいわし、さば、宗田節、かつお、昆布)と昔ながらの手間と時間をかけて作っただし汁との乗りがよく、昔ながらの小麦のほのかな香りと、ほんわかした味を楽しむことができるようになった。

▼ロイヤリティが無料の「暖簾(のれん)分け制度」も導入

麻田社長はより多くの人に「本物の大阪の味 ちょんまげうどんを食べてもらいたい」と、パイロット店として地元に麺類専門店「津の国屋 町衆 西淀店」を開業し、ロイヤリティが無料の「暖簾(のれん)分け制度」を導入し、将来の独立開業者を募っている。
また、「津の国ちょんまげ町衆『伝承食文化研究会』」(麻田耕造会長)を立ち上げ、関西(津の国)手打ちうどんやうどん出汁の作り方教室を学校などで開き、実技を通して体得修了した出席者に修了証書を発行している。
麻田社長は「地産・地消の気持ちで調理の素材を厳選し、時間と手間をかけて昔のような大阪のおいしい食文化を復権させたい」と話している。

問い合わせは電06(6474)4113、同社へ。
2年8カ月の歳月をかけて開発した
「製麺用切刃ロール」を紹介する麻田社長


麺類専門店「津の国屋 町衆 西淀店」で
考案した「ちょんまげうどん」を食べる麻田さん


地域(西淀川)情報トップページに戻る