ホタル鑑賞会「ホタルの夕べ」(NPO法人「ひとねっと」・ホタルの夕べ実行委員会主催)が7日夜、西淀川区大野2丁目の大野せせらぎの里(大野下水道安定池)で開かれ、家族連れら参加した約3000人が都会の宵闇の中でほのかに光るゲンジボタルの幻想的な舞に魅了された。
「みんなでつくろう ひと・地球に やさしい西淀川 西淀川からホテルの光を」をテーマに開催。
12回目の今回は会場の中央に設営したホタル舎に200匹、「せせらぎの里」内のビオトープに800匹の合計1000匹のゲンジボタルが放流された。開会式の午後7時前から浴衣を着た家族連れや団扇(うちわ)片手に涼みながら参加したカップルや子どもらが訪れた。
開会式では主催者のNPO法人「ひとねっと」理事、荒木幹男氏が「今ではホタルの自然成育はできない。今回も地元、西淀川区の企業や個人ボランティアの方々の寄付で1000匹のゲンジボタルを購入し『ホタルの夕べ』が開催することができました。『みんなでつくろう ひと・地球に やさしい西淀川』をテーマに西淀川で住んで良かった西淀川区にしましょう」と呼び掛け、「『ホタルの夕べ』は今後も〝ホタル博士〟として地元で知られる実行委員会委員長の木下公夫さんを中心にボランティアの皆さまの協力を得て今後もずっと続けましょう」と述べた。
引き続いて阪田洋西淀川副区長、地元市議があいさつ。そして木下委員長が「ホタルの幻想的な光は人の心を和ませます」と開会宣言をすると、参加者らは待ちかねたように会場内へ。時間とともに暗闇が深まる中、参加者らはホタル舎や川のせせらぎのほとりで光輝きながら草に止まったり、幻想的に飛び回るホタルの光景に「あっ!お尻が光っている」「幻想的で美しい」などと感嘆の声が漏れていた。
3歳の長男と一緒に参加した30代のサラリーマンは「子どもに都会ではもう見られなくなった本当のホタルの幻想的な光を見せてあげたかった」と笑顔で話していた。
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