地域(西淀川区)情報トップページ>西淀川区の風物詩 第9回西淀川ホタルの夕べ


6月4日(土) 大野せせらぎの里で開催 家族連れら1500人がホタルの幻想的な光に魅了

毎年恒例の「ホタルの夕べ」(主催・NPO法人 ひとねっと ホタルの夕べ実行委員会)は6月4日(土)、西淀川区大野2丁目3の大野せせらぎの里(大野下水場安定池)で開かれ、約1500人の人たちが宵闇の中でほのかに光るホタルの減陽的な乱舞を満喫した。

今回で9回目。「ふれあいと、あたたかさのある地域、子どもの感性がそだつ『ひと・地球にやさしい』町づくり」をテーマに開催。今回も会場の中央に設営したホタル舎に300匹、残りの500匹をせせらぎに放流して自然に光るホタルの鑑賞会となりました。 浴衣姿の女性をはじめ家族連れ、カップルや老若男女、多くの方々が訪れました。時間とともに 暗闇が迫る中、ホタルが飛んでいる光景に魅了され、子どもたちはせせらぎの里を何回もまわって観賞する姿がみられた。
また、「ホタルの一生」をテーマにした水辺や自然の環境を守るビデオ放映やホタルの生態写真もパネルで展示されスタッフの説明に興味深く聞き入る光景も見られました。
ホタル鑑賞した参加者からは「癒されました」「来年も楽しみしています」などとスタッフの皆さまへ感謝の言葉が述べられました。また、会場内には「東北大震災義捐金」箱を設置し、参加者から2万4986円の募金が寄せられた。

毎年、参加している荒木幹男市会議員は「西淀川区の風物詩に定着しました。実行委員、NPO法人のボランティアのスタッフ、協賛企業(人)に感謝したいです」と話している。
ホタルの夕べ
薄暗くなったホタルの夕べの会場風景
ホタルの生誕を紹介したパネル展
ホタルの鑑賞風景
樹木に張り付くホタル
小川のせせらぎにいるホタル

《インタビュー》 NPO法人 ひとねっと「蛍の夕べ実行委員会」 木下公夫さん

〝ホタル博士〟木下公夫さん 来年は1000匹のホタルで観賞

「子どもたちにホタルの乱舞する光景をみせてあげたい」。こんな思いから木下公夫さんは西淀川区内の市立小学校でPTA会長をしていた時、PTA役員や保護者らと一緒に二男が学ぶ小学校で1年間かけて校内に小川が流れるビオトープをつくった。そしてホタルの生態、養殖法を学びながら500匹のゲンジホタルの幼虫を完成した小川に放流し、「約20匹が成虫となり、実際に光り輝きました」と当時を振り返る。

翌年からは、「ホタルの夕べ実行委員会」を立ち上げ、2002年から毎年6月に西淀川区の大野せせらぎの里などでで 「ホタルの夕べ」を開催してきた。昨年9月には「地球環境を守る活動」に取り組んでいることが評価され、NPO法人の認証を得てNPO法人「ひとねっと」の理事長に就任した。
去る6月4日の第9回「ホタルの夕べ」では家族連れを中心に約1500人を超える市民が会場を訪れ、「家族一緒に宵闇の中で、ほのかに光る800匹のホタルの乱舞を愉しんでいただきました」と笑みを浮かべる。800匹のゲンジホタルの購入資金は地元の協賛企業、個人の61社(人)の寄付で賄っている。

1年のうちの6月のある1日。夜の約2時間あまりの一瞬の幻想的なホタルの輝き。当日の天候次第で約1カ月の準備は徒労に終わる。「幸い、私は〝晴れ男〟で毎年、天気はよかった」。
毎年、「ホタルの夕べ」の鑑賞会が終われば、「ホタル会報」を発行するなど、ホタルの造詣は 深く〝ホタル博士〟の称号も。
「来年は記念の10回目。ホタルは1000匹、集めたい」と、早くも来年をにらんでいる。 西淀川区佃3丁目。
ホタルの夕べ実行委員会、木下公夫さん

地域(西淀川)情報トップページに戻る