アニメ版「リボンの騎士」に登場する登場人物をレギュラー陣を中心に紹介しています。
※各エピソード毎に登場するゲスト的なキャラクターは
「ゲストキャラクターの皆さん」のコーナーで紹介しています。


           
サファイアの愛馬〜 オパール 〜
「オパ〜ル」と呼べば、パッカパッカと駆けつけてくれるサファイアの頼もしい相棒です。








 サファイア
この物語の主人公。天使のチンクのいたずらが原因で「男の子の心」と「女の子の心」の両方を持って生まれてしまったシルバーランド王国の王女。そのうえ国の掟が女の王位継承を認めていなかったため、次代の王位につけるようにと世間へは王子と偽って男の子として育てられる境遇に。行動的でこのうえもなく元気な性格。剣術を初め武術全般にわたって腕がたつ。政敵であるジュラルミン大公の企てる様々な陰謀にも持ち前の行動力と剣の腕前で応戦。数々のピンチをくぐりぬけながら、シルバーランドを真に平和な国にしようと奮闘する。「王国に平和が訪れるまでは自分のは男の子!」と決意を固めていて、王子さま(男の子)になりきっているけれども時々垣間見せてくれ女の子らしい姿がなんともかわいらしい。



 チンク
とてもいたずら好きで天国で神様たちを困らせていた天使。女の子に生まれるはずの子(サファイア)に「男の子の心」をも与えてしまうというミスをして、罰として地上へ堕とされてしまう。サファイアから「男の子の心」をぬきとらなければ天国に帰れないのだけれども、王子として生きなければいけないサファイアにとって、しばらくの間は男の子の心が必要であると判断。地上に留まってなにかとサファイアの手助けをする。
人間として地上にいるため魔法などは使えないけれども、動物と話ができたり、「天のお父様にお祈り」をして天国から助力を得ることもしばしば。サファイアの友であり、良き理解者であり、彼女の小さなナイトといったところ。サファイアを一生懸命助ける姿がとても健気で愛らしい。




 ジュラルミン大公
シルバーランド国王の従兄弟で、最高権力を握りたいという野心を持っている。サファイアが本当は女であることを察して、なんとかその秘密を公にし王位を奪おうと画策する。権力をかさにいばりちらしているために一般国民には嫌われているようだけれど、一人息子のプラスチックのことはかわいがっていて、やさしい父親としての姿も見受けられる時がある。



 プラスチック
ジュラルミン大公の息子で、父親である大公はサファイアから王座を奪い彼を王位につけようと画策している。あまりおりこうさんではなく、幼稚でわがままなところがあるが、父親のような野心たっぷりの悪人ではない。そのためかサファイアもプラスチック個人を特に敵視してる様子はなく仲良く遊ぼうとしたり、彼の窮地を助けようとしたりする。



 ナイロン卿
ジュラルミン大公の腹心で大公の参謀役といったところ。様々な悪知恵をしぼりだしサファイアをワナにはめようとする。でもその大部分はサファイアの応戦により失敗に終わってしまう。部下に恵まれてなさそうなのが失敗の要因か?一見ジュラルミン大公に忠誠を誓っているようだけど、しばしば影で悪態をつくことも。



 王様
シルバーランドの国王で、やさしいサファイアの父。次期王位が悪臣ジュラルミン大公の手にわたることを恐れて、娘のサファイアを王子と偽って育てる。鷹揚な人柄のためか、ジュラルミン大公の権力を振りかざした横暴な振る舞いを制しきれずに幾度もその陰謀に苦しめられる。




 お妃さま
シルバーランドの王妃で、やさしいサファイアの母。女の子でありながら王子として生きなければならないサファイアの悲運に日々心を痛めている。エレガントとはこの人のためにある言葉かと思えるほど上品で優雅な貴婦人。一見やさしく弱々しいタイプの女性だけれども、一国の王妃として国のためには自分の命も惜しまない強さも持っている女性。




 メフィスト
おとなしい娘のヘケートに活発なサファイアの男の子の心を与えて、ヘケートを大魔女にしようと画策する悪魔。そのためたびたびジュラルミンの陰謀に手を貸す。天使が苦手でチンクの前では力が発揮できずに脱兎のごとく逃げさることも。父としてヘケートをとても可愛がっている様子は子煩悩なパパさんといった風情がある。




 ヘケート
メフィストの娘。悪魔の娘(魔女)でありながらナイーブでやさしい性格の持ち主。そのためか魔法もあまり上手く使えない。泣きむしですぐにメソメソする。父が望む大魔女になるのは気がすすまないらしく、逆にサファイアのピンチを助けたりしてしまう。




 ヘル
メフィストの妻でヘケートの母である魔女。娘には甘いメフィストとは対照的にスパルタ教育が主義の厳しいお母さん。娘に対する愛情の強さはメフィストと同じ様子。




 フランツ
シルバーランドの隣国、ゴールドランドの王子。サファイアと初対面の際にナイロン卿から「サファイアが男か女かさぐりを入れて欲しい」と頼まれたことがあったため、サファイアが実は女の子であることを察するけれども、他言しないことを約束して良き友人になる。カーニバルの晩にサファイアが変装した「あま色の髪の女の子」にひと目惚れしてしまう。でも少女の正体がサファイアであることには気がつかない。
日頃からなにかと苦労が多いサファイアと比べると、何不自由なく育てられたおぼっちゃんといったタイプに見えるけど、ゴールドランドの現国王とは親子ではなく叔父と甥の間柄らしい(この辺の血縁関係はかなり謎です)ので、肉親との縁が薄そうなあたり、彼なりにいろいろ苦労があるのかもしれないです。





 シャネル五世
フランツの叔父でゴールドランドの国王。「叔父さんの目を盗んで城を抜け出すのが大変」ということをフランツが口にすることから察するに、かなり口やかましい人物らしい。根は悪い人ではなさそうだけど、お金や権威には少々弱いようで、高額な持参金につられてフランツに強引に縁談を持ちかけたりしていた。ゴールドランド落城後、所在が知れないのが気がかり…




 ブラッド
無実の罪で囚人となり、奴隷として働かされていたところをサファイアに解放してもらう。その後海賊の首領となってサファイアと再会。たびたび彼女の危機を救う。サファイアに好意を持ってる様子は充分うかがえるのだけれど、直接アタックをかけることはなかった…。




 ウラナール博士
通称はウラナリ博士。王室の教育係。博士と言うだけにかなりの博識で、時としてサファイアのブレーンとなって活躍する。




 ガリゴリ博士
王室の侍従。常に時間厳守がモットーの時間男。砂時計片手に走りまわっている。本業は科学者らしく写真機を発明したりした(でも王室の侍従が兼業していいの?)。マリという娘が一人いる。




 ばあや
サファイアの乳母。名前は不明。サファイアの健やかな成長を心から願う忠義者。




 ガマー
シルバーランドの監獄「かんおけ塔」を取り仕切る塔の番人。塔に送りこまれてきたサファイアとお妃さまから宝石や衣装をまきあげて、二人をこき使うけれども、逆にサファイアにふりまわされることも。




 ポンコ
ジュラルミンとナイロンに雇われているあやしげな薬屋。ジュラルミンたちの依頼で「男と女を見分ける薬」や「心の中の秘密をペラペラしゃべってしまう薬」を作る。




 オパール
とってもおりこうさんで愛嬌のあるサファイアの愛馬。サファイアの頼もしい相棒だけど、彼女が「リボンの騎士」に扮している時は一緒に活躍できないのが残念。




参考資料
『手塚治虫アニメ選集6巻・リボンの騎士』(少年画報社)/ノスタルジックTVグラフ2“ずっとアニメが好きだった!”親子で見たい思い出アニメビデオBEST50(ノスタルジックTV倶楽部編/(株)メディアファクトリー)