シルバーランド王国の王様とお妃様に王女サファイアが誕生しました。ところがこの国の掟では女が王位を継ぐことが認められていなかったのです。王位継承権が悪臣ジュラルミン大公にわたることを恐れた王様は、サファイアを王子と偽って発表しました。12年の月日が流れ、すっかり王子として成長したサファイアの前に、チンクと名のる小さな男の子が現れます。チンクは自分は元は天使で、サファイアを本来の女の子にするために天国からやってきたと告げるのです。けれどもサファイアは王国から悪いたくらみやしきたりがなくなる日まで王子として生きる決意を固めるのでした。





原作では物語の冒頭に登場する、天国でチンクがサファアに男の子の心を与えてしまうシーンがアニメ版の第1話には登場しません。また原作で天国でのエピソードの後に続いて描かれているサファイアの誕生もお妃様の回想の形で紹介されていて、物語はサファイアが12歳に成長した時点からスタートしています。
この第1話では、サファイアの元気さや、チンクのかわいらしさや、ジュラルミン大公やナイロン卿の悪そう〜な様子など、登場人物達の特徴が印象に残るように描かれているように思います。物語全体のプロローグとして必見。サファイアがんばれ〜って応援してしまいます。