ウラナリ博士からゆうれい屋敷の話を聞いたサファイアは、好奇心にかられ屋敷へ出かけて行きます。そこにいたのは生前金貸しをして人々を苦しめた罪で天国に昇れないでいるシャインロックという老女のゆうれいでした。シャインロックに同情したサファイアは、彼女が天国に行けるように協力してあげることにします。「誰かがシャインのために泣いてくれれば、シャインは罪が許されて天国へ行くことができるはず。」そう考えたサファイアはシャインのために泣いてくれる人を探します。でもみんなシャインのことを恨んでいて誰一人泣いてくれる人はいません。サファイアは一旦はシャインを見放して屋敷を立ち去るのですが、思い直して引き返します。ところがシャインはナイロンの口車にのってしまい、「自分が泣いてやるからサファイアが女である証拠を握ってくれ」という頼みを聞いてしまうのです…。





あらすじからは割愛しましたが、ドレスアップしたサファイアに会える貴重な(?)お話しのひとつです。ちなみに「シャインロック」という名前は、シェイクスピアの『ベニスの商人』に出てくる金貸しのシャイロックからとったものと思われます。絵のタッチがかわいいので見過ごされがちですが、シャインおばさん(サファイアはこう呼んでた)が天国に昇ろうとして阻止されるシーンの演出は、何気に怖いものがあるなあと思います。