某国のベラ姫はふしぎな鏡をもっていました。その鏡に向かって国中で一番美しいものは誰かと訪ねると、それが誰かを鏡が答えるのです。そしていつ聞いてもはその答えは「ベラ」でした。ベラは鏡を持って各国を巡り、どの国に行っても自分が一番美しいということを確かめていたのです。ところがシルバーランドにやってくると、鏡はこの国で一番美しいのはサファイアだと言い出したのです。それを聞いたベラはサファイアに会ってそれを確かめようとお城へ乗り込んでくるのですが…。





ご存知「白雪姫」が元ネタと思われるお話です。ベラはどこかの国のお姫さまらしい(なんたって姫と呼ばれてるし)のですが、、なんという国かは不明。サファイア曰く、「ロールスロイスみたい」なデラックスな馬車で各国を漫遊してるところをみると、かなり羽振りのいい国の王女さまのようです。年齢も不明ですが、サファイアよりはちょっと年上っぽく描かれていて、ハイティーンの女の子といった感じがします。これは意外と「リボンの騎士」の中では珍しいキャラ設定だと思います(レギュラー&ゲストを含めて)。ヘケートのようなサファイアと同年代の少女でもなく、お妃さまのような大人の女性でもない、ちょっと年上のお姉さんぐらいの年齢。ローティンの女の子がなんとなく自身の理想像として憧れに思い描く年代がこの年頃の女の子ではないでしょうか。ベラに泥だらけの姿を「汚い」と言われた後に、サファイアが珍しくもほんのちょっぴり同性としての対抗心を垣間見せる(こっそり、女の子のかつらをかぶって鏡の前に座ってみる)場面が登場するのもそういった気持ちが無意識に現れているような気がします。