シルバーランドで豊作を祝うお祭りが行われる中、突然ネズミの大群が押し寄せてせっかく収穫した作物を食い荒らしてしまいます。実は騒ぎを起こしたのはX連合から派遣されたネズミを操るネズミ男で、食糧のない混乱に乗じてシルバーランドに攻め込もうとしていたのです。フランツ王子はシルバーランドに食糧援助をしようと自ら指揮をとりシルバーランドへ麦を輸送しようとしますが、これを知ったネズミ男は、輸送途中の麦をネズミに襲わせようと企みます。しかしそれを察知したサファイアはリボンの騎士の姿になりフランツに危機を伝え、逆にネズミを退治する作戦をたてるのです…。





この話に登場するネズミたちは、目がつりあがっておまけに赤く光ったりなんかして、ものすごく悪者然としています。でも「リボンの騎士」の中ではこれまでネズミは、サファイアの「味方」をして「善人(人じゃないけど)」として愛らしく描かれてました。「シンデレラ」なんかに出てくるネズミも善のイメージですね。しかしネズミの大量発生による伝染病蔓延の歴史を持つヨーロッパ文化圏では、ネズミは日本人が考える以上に忌み嫌われていたようです。だから悪役としての扱いの方が本当は本領を発揮しているのかもしれません。