環境問題の対処方法





環境問題について知ることが出来れば、次は、環境問題解決のためには何をすべきなのでしょうか? このホームページでは誰にでもできる簡単な環境対策となる実践例や実測データなどを掲載しておりますので参考にしてください。

環境問題の対処法としては以下の方法が考えられます。

3Rだとか4RとかRの頭文字の言葉を良く聞きます。 代表的なものを並べてみましょう。
 
「リデュース」  廃棄物を出さない努力 
(reduce) 省エネルギー・省資源、ムダのない社会を構成するための努力といえます。                                      .
   
「リユース」 廃棄物の再使用
(reuse) 一般的には、ガラス瓶やペットボトルのリユースは良く知られていますね。 その他、リサイクルセンターの利用、中古車賃貸住宅、古着屋の利用などもリユースのうちですね!
   
「リサイクル」 廃棄物の再資源化
(recycle) 皆さん最近身近になったと思いますが、牛乳パック・ペットボトル・ガラス瓶のリサイクルなど資源としての再利用を意味します。 まだ費用面や再資源化させるために必要なエネルギー量の問題、リサイクルの組織化その他の問題はありますが物質を循環させるには不可欠なことです。
   
「リフューズ」 廃棄物となるであろう物を入手しない努力
(refuse) 例えば物を購入するときに包装・紙袋・容器などを販売店へ(拒否・断る)など。 スーパーの袋などマイバッグ持参で対処するのもこれです。
   
「リファイン」 廃棄物の分類と分別すること
(Refine) ガラス瓶などは各色ごとに分別することになっている地域が既にあると思います。また、ペットボトルのように有害物質を出す部分と出さない部分を分別することもリファインと言えます。
   
「リペア」 壊れたものは修理して使う
(Repair) 物は使っているうちに故障してしまいます。 新たに購入するのではなく、修理して長く物を大切に使いたいですね。
   
「リフォーム」 利用していた物を形を変え作り直して使うこと
(Reform) 例えば衣料品など、着なくなったりサイズが合わなくなったりで捨てるのではなく子供服などに作り直して利用する。
   
「レンタル」 個人所有をせずものを借りて皆で共有する
(Rental) 例えば自動車などは個人所有しないで共有し必要なときだけ必要なだ借りて使うようにする。
   
「リシンク」 購入前に本当に必要なのか考えること
(Rethink) 物を衝動買いせずそれを購入することで維持に余分な負担が増えないか?環境負荷は大丈夫か?本当に必要なのか?などもう一度購入前に考えてみること。
   
「リターン」 購入したものをの購入先に返すこと
(Return) 携帯電話やプリンタインクカートリッジなど購入先へ返して資源の有効利用をしましょう。
   
「リコンバートトゥエナジー」 廃棄物を燃やすときなどの熱を無駄なく再利用すること
(Reconvert to Energy) 例えば焼却炉など燃やすときの熱を給湯などに利用して、できるだけ無駄なく利用すること。
「サーマルリサイクル」 廃熱を再利用しエネルギー消費を抑えること
(Thermal Recycle) 例えば給湯したお湯など下水へそのまま流すのではなく、給湯機の給水側の水の温度をその排水で上昇させることで消費エネルギーを減らすこと。

個々人が出来る環境問題への対処法は、結論を言えば、無駄なくエネルギーや資源を使用するということになると思います。 そして我々大人の意識改革とこれからの時代を担う子供への教育が不可欠です。 子供は大人を見て育ちます。 まずは大人から実行しましょう。

生活レベルを落とすべきか?

 生活レベルを落とすことは、直接的に有害廃棄物や温暖化ガスの削減につながるとは思いますが、明日からすぐそうするといっても社会構造そのものがこうではなかなか生活レベルを落とすこともできません。中には、生活レベルを落とすことに抵抗を感じない方がいらっしゃるかもしれませんが、なかなか....
 しかし、家の中を見回してください。 エネルギーのムダはありませんか? 資源のムダはありませんか?エネルギーや資源の無駄をなくしたり再利用することは生活レベルを下げることではなく、格好悪いことでもありません。環境のためによいことをするのです。 環境とは自分も含めたみんながいきるための基礎となる物です。自動車も必要でしょう、でも必要以上に乗らないことです。 荷物も少ないのに、近くのスーパーに買い物に行くのに自動車で行くのはちょっと問題ですね。 自転車で行きましょう...環境にも体にもよろしいですよ。
極論を言えば、「自動車に乗ることで他の人に均等に有害な排気ガスを吸わせていることになるのです。」 その辺を自覚すれば、本当の生活レベルの意味が判ってくるのではないでしょうか? ちょっと言い過ぎでしたでしょうが、無駄なくエネルギーや資源を使用するとや再利用する事は生活レベルをさげることでは無いということがおわかりになるのではないでしょうか?

身近なところで、毎年増える電化製品と電気使用量(NHK・BS1地球法廷へ投稿)

家の中を見ますと、電化製品や家具・子供のおもちゃなど、年々増えていくのがわかります。我が家では、極力物を捨てずに利用するようにしているのですが、電化製品に関しては電力使用量の増加につながっているようです。 TVやVTRは新製品が出てしまうと家族の誰かが買ってしまうと言ったようなことで、1人に1台の状態で、おもちゃも、子供の成長とともに増えていき、パソコンも15年前のものから並べると9台になってしまい、全部は使わないにせよ毎日2台は稼働しているありさまです。

最近はインターネットが普及ましたが、私は19年ほど前からパソコン通信で電話回線を使った通信をしていました。電話回線を使っている場合は必要なときに必要なだけパソコンを動かし、電話回線で接続し、当時通信速度が遅かったのもあるのでしょうが、通信時間も短く、電力的に見れば効率が良かったのですが、私も最近CATVでインターネット接続し、常時接続するようになってから、電力使用量が増えてしまいました。
常時接続をしていると、パソコンもケーブルモデムも電源を入れっぱなしにしてしまう癖が付いてしまうようで、つなげておかないと損という気持ちもあるせいか、平均で月間約30kwh消費電力が増えてしまいました。我が家の月間消費電力の15%にあたる数字です。 最近ではADSLなどの常時接続サービスが一般化してきましたので消費電力が増えているのではないでしょうか?

何事も心がけなのですが、ついつい電源を切るのを忘れてしまいます。他の電化製品などには待機電力をカットするためのスイッチや、人体検知センサーで消し忘れ防止機能を付けたりして対策しているのに、変な話です。インターネット人口が増える中、そして常時接続が低料金で行えるようになっていく現在、目に見えない新たな電力消費源が産まれたようで、便利になって嬉しい半面、少し残念な気もします。しかし、インターネットの普及で別の面で好影響もあると思いますので、全体的にはどうかの判断は今のところ私には出来ません。 物を大事にすると言う観点では間違っていないと思うのですが、使い方や使用者の心がけに問題があるように思いました。ちょっと私も反省しました。

省エネルギーの努力と提案(NHK・BS1地球法廷へ投稿)

最近になり、上場企業などを仕事で訪問しますと、「ISO14001・環境・省エネ..」などの文字が目立つようになりました。 ISO取得により企業間の差別化を図っているようです。 工場や事務所内など省エネなどがあらゆる方面から成されるようになり企業内で努力されていのをよく見ます。 そう言った企業に働く人の間には環境に対する意識が確実に深まりつつあるように思います。 家庭に戻ってからはどうされているかは判りませんが、多分努力されていると思います。
事実上企業間の差別化をISO取得で行っている現状から考えて、世帯間でも差別化を行い、環境意識を深めていくことが可能と思います。 具体的には、毎月の電気・ガス・水道など使用量表を残しておき、年間使用量からその世帯の環境対策を評価する認定シールなどを役所が発行し玄関先に貼ることで世帯間での良い意味での差別化を図り、環境意識を高める競争を誘発させるということです。 うまく行けば、かなりの省エネにつながり、結果、地球温暖化の緩和につながると思います。 ここで、自己申告でしか知り得ないガソリンや灯油なども項目に加えることが出来れば良いと思うのですが。
 私は、毎日どれだけのエネルギーを使用しているかを記帳していますが、それだけでもかなりの省エネにつながっています。 今では電気・ガス・水道料金の月合計金額の平均は約1.1万円になり、家族3人で2DKから4LDKに引っ越したにも関わらず、以前の約2/3になりました。環境にも良いし、家計も助かり一石二鳥です。
まずは、自分の家族のエネルギー消費などの実態を知ることから始めた方がよろしいですね!(財)省エネルギーセンターなどのH.Pを見ると「省エネ家計簿」などがあり項目に数値入力していくと我が家のエネルギー使用量のグラフと地域別の平均エネルギー使用量との比較出来るようになっています。 また、このH.Pには色々わかりやすい省エネデータなどがあり勉強になります。
 難しい討論も必要ですが、みなさんも個人的に省エネを始められては如何ですか?私の結論としては、自動車や家庭の消費エネルギーがユーザーに確認できるような表示などあれば、費用面で燃費も気になりますし、環境意識とは違いますがそれだけでも省エネ行動につながると思いました。 でも、節約行動と環境改善の行動は全てが一致することではなさそうですので考えてみたいとおもいます。

※最後に、私の行っている省エネ、省資源対策は生活レベルを下げる意味で無理をして行っている物ではないことを明記しておきたいと思います。 楽しく省エネしましょう!

新エネルギーの開発(NHK・BS1地球法廷へ投稿)

 今現在、我が国の発電量の半分以上を火力発電が占めています。 火力発電所からは膨大な量のCO2など温室効果ガスが排出されます。 原子力発電は温暖化ガスを排出しないと言う点で良いとは思いますが核廃棄物を排出すると言う点と、「東海村臨界事件」など身近に感じますように、高いリスクを感じずにはいられません。 ただ、新エネルギーを開発するためにはエネルギー源として原子力発電は必要であると思いますので、新エネルギーが確立するまでは使用するしかないと思います。(何十年先になるのでしょう?)

自然エネルギーを使用したもので、太陽熱利用・太陽光発電・水力発電・風力発電・地熱発電...などが一般的に知られております。 個々の説明はさておき、問題になるのはエネルギー収支です。太陽電池を例に取りますと、その太陽電池を造り出すときに使ったエネルギーを太陽電池の寿命が来る前までに取り戻せるのかと言うことです。 この論議には私の参加した討論会でもいろいろな意見がありました。 ただ、時間とともに製造技術も進歩してきています。 まして大量生産するとなれば効率も良くなるのではないでしょうか? 今のところ一般的に2〜3年でエネルギー収支は黒字になるとのことで常識となっているようです。
 さて、エネルギー収支の問題が解決したとして、次は電力供給システムとしての問題点です。 太陽電池は発電は出来ますが、24時間発電できるわけではありません。 日本の場合、1日平均3.3時間しか日照時間がありませんので、それ以外の時間は電力を得ることが出来ません。 そのために発電できない時間の電力を蓄えておく蓄電池が必要になります。 このことは、風力発電などにも同じことが言えると思います。 蓄電池には何を使用したらよいのでしょうか? 一般的には車のバッテリーなどが考えられますが、一般家庭の電力を全てまかなおうとすれば、100個近いバッテリーが必要になります。そのメンテナンス費用は膨大な物になります。 しかし、解決方法がないわけではありません。 太陽光発電で得られた電力の余剰電力は電力会社に買い取ってもらうことが出来ます。 太陽光発電が普及すれば、大規模な蓄電装置を電力会社が用意し、電力を蓄えておくことも考えられます。(設置場所や面積も問題はありますが...) 
 私の個人的な考えでは、太陽光発電などで得られた電力を燃料電池の燃料(水素やメタノールなど)として蓄えておき、日照がないときの発電や、コージョネレーションの燃料として利用できるのではないでしょうか? また、太陽電池で出来たエネルギーで太陽電池を作る、即ち、太陽電池の自給自足も可能と思います。 ご存じのように燃料電池やコージェネレーションでは大量の熱を発生させます。 これらの熱も現在では無駄なく使用されるように設計された製品が多くでまわっております。(各社とも総合変換効率80%以上です)
 ここまでお話しするとおわかりと思いますが、新エネルギーが開発されたとしても、温暖化ガスなどを全く出さなくする事は不可能に近いことです。 私たちは、これから開発されてくる新エネルギーを効率よく使うことで環境問題に対処できるのではないでしょうか?

新たな動力源の開発と普及

 主に自動車のエンジンのことを言いたいのですが、自動車メーカー各社とも環境を考えたエンジンを開発しています。(概略説明のみ)
ガソリン直噴エンジン GDI・DIなど。 従来エンジンより温暖化ガス、その他、有害ガスの発生量が30%程少ない。 比較的自動車の価格が安価で普及しやすいのでは?(三菱自動車・シャリオグランディス 2.4L GDIエンジンを、私も乗っております。 私の自動車で、省エネ運転を実験してみましたのでその結果もご覧ください。)
ハイブリッド自動車 従来型の比較的小型のエンジンで発電した電力や制動時のエネルギーを大容量の蓄電池に蓄え、その電力でモーターを動かして動力とする。 また、高出力が必要な場合はモーターの力とエンジンの力を合わせて力を発揮する。 ブレーキ時は逆にモーターを発電器として使用し蓄電池に電力を貯め留ので無駄が非常に少ない。 各社とも開発を急いでいるが、車両価格が比較的高価なのが難点..しかし環境によいのならば少しの出費増もしかたないのでは?(補助金制度もありますよ!....)
天然ガス自動車
(NGV)
一般的に乗用車には採用されていないようだが、NOX・CO2・HCがかなり少ないので、従来型のバスやトラックなどに代わり普及すると考えられる。(補助金精度有り)
メタノール自動車
(MA)
アルコールの一種のメタノールで動く自動車で、CO2削減にはあまり貢献できないが、NOXの削減にはかなり貢献できる。 メタノールは、天然ガスやバイオマスで得ることが出来る。(補助金精度有り)
電気自動車
(EV)
電気を蓄電池に充電しモーターに動力発生させ走行します。 ブレーキ時は逆にモーターを発電器として使用し蓄電池に電力を貯め留ので無駄が非常に少ない。 電気自動車は昔に実用化されていましたが、石油が安価に入手できることで、ガソリンエンジン車に取って代わられたという歴史があります。 今になって復活の兆しが見えますが、燃料である電気を発生させるために大部分を化石燃料を燃やして得るためメリットが少ないが、リチウムイオン電池などの蓄電技術がひと段落し街乗りや営業車両など1日の移動距離が限定的な場合に利点が生まれる。 走行距離が比較的短いことと充電に時間がかかることと車両価格に問題点を残す。(補助金精度有り)
燃料電池自動車 水素やメタノールなどを燃料とし、燃焼させるのではなく燃料から水素を取り出し空気中の酸素と燃料を反応させ電力をによりモーターにより動力を発生させます。 ブレーキ時は逆にモーターを発電器として使用し蓄電池に電力を貯め留ので無駄が非常に少ない。今のところ、燃料電池自体の重量が重いことで、そのメリットが少ないようですが、最近実用化に近づき、コスト的な問題が解決されれば、今後主力となる機関だと私は思います。
水素ガス自動車  水素をそのまま燃焼させるもので、排気ガスは水蒸気(水)になります。 こんなにクリーンなエンジンはないのかもしれませんが、燃料となる水素を発生させるのに電気分解などで行うのであれば、その供給する電力を得るために化石燃料を燃やしたのでは意味がない。 それに、水素を搭載すると言うことですから、事故の時かなり危険と考えられます。今のところ問題有りですが、魅力的ですね。
ソーラーカー 太陽が当たっているときにだけ動くことが出来ると考えがちだが、蓄電池と組み合わせればEV同様に動作させることも可能。 しかし変換効率の良い太陽電池と車体の軽量化、走行距離などが問題点として残り、従来の自動車のような運転は困難かと思われる。 しかし、クリーンに違いはないので今後の研究結果が期待される。
※これらの詳しい情報がお知りになりたい方は、各自動車メーカーのホームページをご覧ください。

※環境問題関係の企業の出展・展示・各種資料など詳しくお知りになりたい方は、大阪ATCATCグリーンエコプラザへ行けば満喫できます。


2000.8.3〜
最終更新:2008年5月8日


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