銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編

 


 ラインハルトかわゆすなー!

 →アンネローゼ様のケーキを美味しそうに食べる金髪のこぞうさん近影。


 これは意欲的な舞台化だったと言っていいのではないかな…? 原作ファンで舞台ファンの私としてはアリです。逆転裁判のときにも思ったけど、普段舞台というものを見ない層が、どう違和感を持って観るか。それを許容できるか。原作を知らない層が理解できるか。それぞれ問題はそこに尽きる。それ以外は、2時間半の枠と舞台という媒体で、考えられる充分な演出と脚本だったと思うよ。前衛的なダンスも宝塚みたいな演出も、見慣れてない人にはホアアアアァァ(;゜Д゜)ってなってちょい敷居が高そうだけど(笑)。
 原作ファン的にはアムリッツァ会戦とかわくわくもした。よくまとめたと言っていいはずだ!

 そもそも原作小説がアニメになった時も、原作者のとこに「ラインハルトはあんな顔じゃない」とか失礼なクレームが行ったそうで、原作者は「僕自身がラインハルトに会ったことがないので、そんなこと言われても」、とやんわり反論してたりしました。
 熱い原作ファンを持つ作品、他メディアに展開するたびに批判されるのは当然です。誰がどう舞台化したって批判は出る。それを念頭においておいて。
 銀河英雄伝説を、舞台化するとして、できる限りの取捨選択は、されていたとは思う。そのうえで、人間関係の紹介だけで1幕半分を消費してしまう事態、そのために平坦になる部分、にもかかわらず時間経過の積み重ねがないためどうあってもその人間関係の魅力が表現しきれないこと。
 あるいは誰がキャスティングされたって文句がでるだろう確固たる原作のイメージとか。
 それは誰がどう作ったって生じる問題だから。

 この舞台化は充分に考えてそれらを削り、改変し、作品として完成させるための最善の努力をしていると思う。

 そしてそこに度肝を抜くような演出を加えて、いや、うん、私は割りと…最初びっくりしたけど楽しめました。度肝抜くのが良いのか悪いのかは微妙だけどさあ(笑)。でもアニメの見せ場の一つである艦隊戦を、舞台でやっても地味になるだろうなあと思ってた、それはぶっちぎりで払拭してくれました。それがあっての双璧のキャスティングかあ…!

 と、ではつらつら思い付くこと全部語るよ!(笑)

■概要■

 もはやご存じない方もいるのでしょうな原作は田中芳樹の代表的(なんせ代表作シリーズで完結したのはこれだけだ)スペースオペラ。銀河帝国の常勝の英雄ラインハルト、自由惑星同盟の不敗の魔術師ヤン・ウェンリー。二人のライバルを中心とした宇宙の歴史は大長編アニメとして完全映像化もされております。ちなみに私が初めて読んだのは小学生のころ。クラシック音楽に興味を持ったのはこのアニメ版のおかげでした。特に小説1・2巻(今回の舞台化の部分)は、死ぬほど読んだ。

 なんと今回は帝国のみ登場!

 魅力的な人物がごろごろしてるのに、それを描ききれないのは如何ともし難い。けど、物語もだけど、遊びの部分こそが素敵なので、それが描ききれないのはもったいないね!
 …というところを補完する気なのか、はたまた腐女子人気を狙ってるのかは知らないが、6月には双璧編をやるらしい。中河内雅貴と東山義久という最近何かと縁のあるふたりのダンサーが演じており、ある意味楽しみ。

 そう…がっっつり踊ってました双璧…orz

 幕開いて一発目がダンサーたち…コロスによるアグレッシブな郡舞www さすがの私も笑ってしまいましたから、舞台観たことない人の驚きはいかばかりか!(笑)
 し、しかも冒頭は原作同様アスターテ星域会戦、ダンサー達の先頭きって踊る帝国双璧(笑)に率いられ、ダンサーたちが縦横に分かれ、…はっ、これは艦隊戦を表している?!!(笑) 紡錘陣形を敷いた一群に分断されたかに見えた部隊が左右に分かれ、敵の後背をつく! …を、ダンサーたちが実際に布陣して表現!(笑)
 原作しらないと意味わかんないでしょうけど(笑)不覚にもワロタ(笑)。そしてダイナミック戦線離脱するエルラッハ提督(宙返りして落下)。

 そうそう、銀英伝を読み始める人を待ち受ける最初の壁というかネズミ返しが、1巻冒頭の50ページ、銀河帝国の歴史なのですけどね(笑)。アグレッシブダンサーたちがざくざく説明してくれます。舞台らしすぎる演出。大丈夫みんなついてきてる?!

■キャスト■

 ←戦勝後大広間でヒルダ嬢の目当てが自分じゃなくてちょいと憮然とするロイ、面白そうに慰めるミッちゃん12日昼公演。

 主人公ラインハルトを演じるは侍戦隊シンケンジャーのレッド、殿こと松坂桃李!! 殿が金髪の絶世美男子の天才役!!
 シンケンジャーの方は私実際には観てないんですけど、ラインハルトはかなり子供っぽい内面部分を強調されておりました。(まあ実際二十歳の小僧なんてこんなもんかもね、と今となってはそうも思う)なんかもうかわゆす。生意気な金髪の孺子(こぞう)っぷり、でも滑舌も表情もよくて充分見応えありました。舞台の主役として演技力! といえるほどかというとまだまだとは思うんですけど全然いいよね。前から見てもいいけど、後ろ姿のシルエットがもうアニメのまんま!

 イメージ的に! イケメン達の中で一番あってたのはキルヒアイス! かな私は! アニメの広中さんの声を思わせる穏やかな声、演技、表情や顔立ちも! パンフの写真なんかもう神! 神写真!
 それだけに殿…いやラインハルトより背が小さいのがもったいなかった(;´Д`) 赤毛ののっぽさん…あと20センチ盛ってください。

 20センチ盛ってほしいのは他にもいるぞ! ロイエンタールだ! 周りを殿や友一(ビッテンフェルト)みたいな背の高いイケメンで囲まれると、いかに存在感のあるリーダー(東山義久)でも、その背の低さがごまかしきれん!
 帝国双璧に雅とリーダーと聞いた時は、鈍器で後頭部殴られたような衝撃だったが、小柄で剽悍、体操選手のように引き締まった、公明正大な…という、文字で描かれるミッターマイヤー像は、実は雅に割りと近いものがある。リーダーも身長のことがあるとはいえ、ロイエンタールという特異な存在感は、あれくらい濃いキャストのほうが面白いかもしれない。結構好きだよリーダーのロイエンタール。顔がえろい。どえむのくせに。イメージぴったりとは思わないが、ああいうのもアリだと思う!

 そしてオーベルシュタインはカコヨス…。姿も演技もカコヨスギル…往年の音楽ユニット、accessのヒロ! かっこよくてどうする。
 アンネローゼ姉様や皇帝陛下、門閥貴族サイドは随分達者な役者がそろってて、なんか若手イケメン特撮あんどテニミュ! というラインハルト陣営と、元四季元宝塚がっつり俳優! の門閥貴族陣営、てのは、若い力で改革を、という物語そのものにも重なる。まあ物語と違い、貴族側の確かすぎる演技力のおかげで、作品に厚みが出てるのですけど。ブラウンシュバイク公かわゆすー! それに若手イケメンといっても中々実力のある人たちばかりです。
 特別出演の堀川りょうさんは、勿論アニメ版のラインハルト役声優さんです。言われないとわかんないくらいのすげえ初老演技っぷりでしたけど。

 音楽どうするのかなーと思ってたけど、アニメの方みたいに有名クラシック曲使ったりはなし。三枝成彰氏の重厚な音楽は素敵ですが。まあ艦隊戦にラヴェルのボレロとか卑怯だもんな(笑)。あんなんかっこいいに決まってる。振付はそういえば雅の師匠ナミ先生でした。

■内容■

 ひとつの作品としてまとめるためにアプローチを色々少しずつ変えてあって、それはそれでいいと思った。良くするための改変だもの。でもまあ個人的にその中にケチつけるとすると。
 ちょっ…とラインハルトの後半の苦悩が深すぎるかなと思うかなあ。ヴェスターラントの件に取り乱しすぎ。仕方なかったってことはないもん、オーベルシュタインも言ってたけど、仕方なかったんじゃなくてラインハルトが選択したんだもんあれは。
 というか、ラインハルトは別に慈悲深い人じゃない。虐げられている民衆がいたとして、為政者としてより公正な施政が必要とは思うけど、弱者に対して、自分がしたように、「それが嫌なら自分でのしあがれ」と思う人だから、あんまり同情とかしないのな。だからこの件に関しても、己の正義の基準に反することを決めてしまった、という判断ミスへの後悔はしているけど、なんつーか、ああいう罪の意識はさほど持ってないんじゃないかなあと…。あと、万事に冷徹なラインハルトが取り乱すのは、キルヒアイスの件だけなんですよ。だからヴェスターラントの件では(内心ではどうあれ)あまり取り乱してほしくない。

 クライマックスは、ちょいあっさり死にすぎかなあと思った…。捕虜の引見とかも少し長くてもいいんじゃね。いきなりアンスバッハバーン\(^o^)/オワタ ってちょっと早い(笑)。
 あっでもちゃんとオーベルシュタインがラインハルトをかばっててよかった! アニメでもそうなんだけど! ここ個人的に重要シーンなんで!

 ヴェスターラントの件、キルヒアイスの件に対して、私を責めないのはご立派です、というオーベルシュタインの台詞は欲しかったかなあ。あとヒルダの入閣の理由を、漠然とした不安じゃなくて、オーベルシュタインへの牽制って部分をいれて欲しかったし、幕僚たちがともすればキルヒアイスよりオーベルシュタインを支持してるように見えるのもどうかと。双璧が「『あの』オーベルシュタイン」と憎々しく評価するようなシーンがあってもよかったなあ。「理屈にあわないからといって、今現在上手くいっているものを、変える必要はない」(キルヒアイスがNo.2の座にあることに対して)、って双璧たちは思ってるんだけどな。

 時間的制約やストーリーの軸をぶれさせないために本当に必要なエピソードだけを厳選してるのはほんとよくわかるんだけど、やっぱり銀英伝の魅力の半分はその人間たちの描写だから、遊びの部分もやっぱり欲しかったです。皆で飲んでるシーンみたいなのもっと欲しかったし、双璧の出番なんかいくらあっても足りない気がした。欲しかった台詞もたくさんある。

■まとめ?■

 原作ファンはそれぞれに譲れない線があって、私は許せても他の人には許せないこともきっと沢山あるだろう。普段舞台を観ない人には、もう双璧が踊る時点できっとだめだよね。原理主義と言うとあまりにも言葉が悪いけど、でも別のものになるのが嫌なら、小説だけ読んでればいいし、アニメ化だって批判はあったわけだし、そゆ意見は絶対でる。そうとわかっても個人個人に譲れない線もある。

 けど会場や、マチソワ間の近所のお店で、原作小説を読んでる人を結構見掛けました。ファンの裾野を広げることを目的のひとつとしているように書いてあったけど、効果はあったようですね! 舞台を観て、楽しめたってことですよね。今になってあの名作のファンが増えるのはほんと嬉しいことです。
 コミックス版もあれはあれで名作なので、小説読むのがしんどい人は、コミックス1巻だけでも読んだらだいぶ違う。(1読んだら続き読みたくなるだろうけど・笑)


■アフタートーク12日夜公演■

 アフタートークショーの日にあわせていってきたのでそのレポも! 私が行ったのは雅・リーダー・ヒロ・崎本くんの日! 帝国幕僚トップ4! そして司会はなんと雅の先輩の創さん! おーけーおーけー!(笑) ちなみに創さんは皇帝の近衛兵のいつも下手側にいる人です。

 座り位置は創さんリーダーヒロ崎本くん

 創さん 「まずは自己紹介からお願いしまs」
 崎本くん 「僕の名前はジークフリード・キルヒアイス!(・∀・) よろしくねっ(エア握手)」
 雅   「(大声)ウォルフガング・ミッターマイヤー役をやらせていただきました中河内雅貴ですッッ!!(`□´)」
 創さん 「…一応役の感じで自己紹介してからっていうことになってたんですが今のh」
 雅   「(大声)別のキャラですッッ!!(`□´)」

 何キャラ?!(笑) はじめまして!

 創さん 「早速お聞きしていkてくぁうぇr(噛んだ)」
 雅   「罰金!! ひゃくえん!!」
 創さん 「…すいません。早速お聞あqwせdf」
 雅   「にひゃくえん!!!」

 雅…(笑)。ここぞとばかりに噛みついてくんな(笑)。崎本くんが、ちょーん、とお利口さんに膝の上に手揃えてにこにこしながら座ってんのがちょうかわいかったです。
 まずは原作を読んで役を演ずるにあたって。

 ヒロ 「最初話を伺った時はほんと物語の要の役だと伺ったのですが、かなりクールな役で。まず謝りたいのは、(崎本キルヒに)ラインハルトとの仲を裂いてごめんなさい(ぺこり)」

 ほんとこの舞台、ラインハルトと、キルヒアイスと、オーベルを中心としたその他大勢の三角関係みたいになっとったからな(笑)。

 リーダー 「お話頂いた時に丁度彼(雅)と舞台をやってて、また年始いっしょだね、という話を」
 創さん 「役と共通点はありますか?」
 リーダー 「…ロイエンタールと?!!Σ(・・;)」(笑)
 雅   「女ったらしなとこ」
 創さん 「はいはい」
 リーダー 「そういうところはないんですけど! すごい真面目なとことか」
 雅   「 (゜Д゜)?」
 リーダー 「仲間思いなとことか」
 雅   「 (;`□´)?!」

 ラスト近く捕虜引見のシーンで、「死なせるな!」という台詞があるんですが、この日はリーダーの台詞の前のメックリンガーの台詞がまず噛んでて(笑)、それに被せるリーダーも上擦って噛んだという話を(笑)。
 雅は結構真面目に、20年も前の話だけど、人間愛に溢れた素晴らしい話だと思った、というようなことを。

 で、好きな台詞とか。雅はキルヒアイスの真似で跪き、「私は…私は…、…閣下の忠実な部下です。ローエングラム公」。リーダーは、立ちあがって(創さん「みんな再現すんの?」)一言「(低音)はい(‐_‐)」これはオーベルシュタインの真似なんですけどむっちゃ似てるの! ヒロはロイエンタールの「戦線と補給線が伸びきって…」という聞き取りづらい説明の早台詞。
 崎本くんは張り切ってミッターマイヤーの台詞!

 崎本くん 「僕はいつも声出しに使ってる台詞があって!(・∀・) 『さあ老人たちにかわるべき俺達の時代だ!』 …? 違うわ(・_・)」
 雅   「ちげぇよ!!(;`□´)」

 (笑)
 張り切ったのに全然間違ってた(笑)(笑)。

 崎本くん 「さあ老人たちに代わるべき俺達の時代の幕開けだ、派手にいくぞ! ぱいえる!(・∀・)ノ」
 雅   「おぉい!! パイエル違うファイエル!!」

 苦労したこと。リーダーは殺陣。二本の槍をふるってすごくスピーディーな殺陣だと思ったんですが、リーダーは殺陣やったことないんですって! 元は両刃ではなく剣のはずが、急きょ今の両刃の槍に決まって、しかも三人しか登場しないので、空間を埋めるのが大変、と。

 創さん 「袖で僕ら、は〜…、って見てますよ」
 リーダー 「何を? 殺陣を? 失敗したらいいなーって?(笑)」
 創さん 「いや…裏だったらうんそうだよって言うんですけど。違います。むっちゃかっこいいっすよ!」
 リーダー 「…知ってる( ̄ー ̄)」

 (笑)(笑)(笑)
 むかつくわぁリーダー!(笑)

 ヒロ  「俺はこの役だから、普段から皆とあまりしゃべらないようにして…」
 リーダー 「よく言いますね…!(;`Д´)」
 ヒロ  「…しようとしたんですけど!(笑) あと低い声出すのが大変で。普段から結構低い声でしゃべるようにして。今結構低いでしょ。これからもう話すときはこれでいこうかなと」

 したら客席のヒロファンの人たちがえぇ〜…って言ったので。「えっダメ?!(笑)」

 崎本くん 「僕髪が赤いから、眉毛を染めたんですよ。そしたら眉毛がない人みたいになって…。貴水さんと、雅くんが、じゃあ顔描いてやるよっ! って…笑い者にされました…」

 これは12日ですが13日のトークショーはDVDの特典映像になるそうなので楽しみです! 最後は全員でエアグラスでエアプロージット! がしゃーん!(SE)で終わりでした!(笑)

 家に帰って銀英伝の漫画読みなおしました。中高生のころに読んだら人生変わっちゃうし、大人になって読んでも、言い方変かもしれないけど中二心がくすぐられるというか。成長して、田中芳樹の小説に疑問を感じないのは知性に欠けるかもしれないが、田中芳樹を楽しめないのはロマンに欠ける、とどっかで読んだ。なるほどと思う。じゃあ私の心はずっと中二病。

 とりあえず6月の双璧編のチケットが取れたとさっきメールがあったので、今から楽しみです。踊り狂うのだろうかww 楽しみだww


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