銀河鉄道の夜 アルタイル公演

 上質な音楽と生演奏と、丁寧な歌唱と正確な発音と、きちんとやるということがどれだけ良いことか、みたいなものを感じる音楽劇でした。面白かったよ! 劇団ひまわりとゆーのは初めて観たんだけど、ほーほーなるほどなーと思った。いい意味で。

 原作は何回か読んでるはずなんだけど内容をちっとも覚えてないのが幸いしたかもしれない(笑)。どっちがジョバンニでどっちがカムパネルラかもウロだったし、ていうかの方がイメージ強い(笑)。
 汽車の座席以外のセットらしいセットはなく、白い紗幕をスクリーンとして映像と照明、高低差をつけた舞台奥と手前、それらを使い分けてシーンを分割したり、銀河を描いたり。巧みで緻密。別段特別なことはないけど、それで必要充分。私が話を覚えてないのもあるけど、次はどんなシーンかなーと期待もさせてくれて、楽しめたなーという感じの舞台でした。

 大河元気がジョバンニ、という配役は、(原作をよく覚えていないのでナンですが)仕方のない境遇での屈折と素直さとが両立してて割とすっと入れる気がする。馬場がカムパネルラというのは、原作よく覚えてない私的にも「馬場が…カムパネルラ…?!!」というかんじの衝撃があった(笑)。カムパネルラは他人のギャグに「ウゼェよ!!(怒)」とかキレたりしないよきっと!!(爆笑) 銀河鉄道の夜をちゃんと好きな人の中の色々をぶち壊したよ多分。だがそれがいい。(花の慶次)自分がM属性で、誰かに一言言ってもらうとしたら、馬場にウゼェと言われるのが一番いいな。って何言ってんだ俺。というのはまあ置いといて。
 馬場は最初からなんでも器用にうまくこなす人だったけど、器用から最近脱却しつつある気がする。観る度になにかが上手くなってる。「メモリーズ」ではダンスが。今回は歌が。来年の「スーザン」が楽しみになってきた。

 ほんと私これ何回か読んでるはずなんだよ。ラストまでくるとああそうそうそうなんだよねーそうだった…って「覚えてることを思い出す」んだけど、不思議なほどすぐ忘れるんだな。多分精神があのラストシーンというか顛末を拒否してるんだと思う(笑)。まともに受け止めたらダメージでかいから、頭に刻まないようにしてるんじゃないかな(笑)。だってだってーううー(泣)。

 作品を減点法で評価するか加点法で評価するかで点数って変わるかもしれないけど、前者にした時、この作品から減点すべきところってあまり思い付かないなあとか思った。ちなみにテニミュは加点法にしないと点数が残らないタイプ(笑)。


←BACK  NEXT→


フレーム対応でない方はこちらからお戻り下さい

TOPへ戻る  ミュージカルTOPへ