Home
設計事務所の役割
はじめになぜ知られていないのでしょう?実際にどんな仕事をするの?最後に
はじめに  
一般に設計事務所の役割はあまり知られていません。

それどころかに設計事務所の存在自体もあまり知られていません。
悲しいですがなんのためにあるのかさえ、変に誤解されている方も多いように思います。

今後は変わっていくかもしれませんが........(変わってほしいが本音です)

それは単純に知る機会が少ないということだと思いますのでなぜ知る機会がないかということも含め、設計事務所の役割をわかりやすいようにまとめてみます。
なぜ知られていないのでしょう? |▲PageTOP|
どんな規模の設計事務所であっても業界の会報や小冊子を除いて雑誌や、新聞記事以外に広告などで目にするということはまずありません。

それは、医師や弁護士と同様に建築士という職業が利益追究や、売名行為を許さない倫理感いわば社会福祉に貢献しているという認識を必要とされているからです。

現に欧米各国では地位が医師や弁護士と同様に建築士という地位が確立されています。

それはなぜでしょう?考えてみてください。

例えば医師が「私は名医です。どんなケガ・病気でも治して見せます。だから安心してケガ・病気しなさい。」
と言うでしょうか?。
また、弁護士が「私は名弁護士です。どんな犯罪をおこそうとも、そんな犯罪に巻き込まれても、あなたを救ってあげます。」と言うでしょうか?。

そんなことは口が裂けても言えませんし、いたとしても誰も相手にしないでしょう。

結局、依頼があってはじめて仕事の話ができるのです。
実際にどんな仕事をするの? |▲PageTOP|
設計図を描くだけが設計事務所の仕事ではありません。現場に行き、設計図通りに工事が行われているかを監理するのも設計事務所の大切な仕事です。以下わかりやすいことばで紹介すると
  • 設計事務所は、「お医者さん」です。 
    まず、建物を使う人、住む人の希望や生活慣習、建設地の状況、周辺環境などをチェックして設計に入ります。まさに医師が細かく診断し、最適な治療をするように調査し、診断結果に合わせて、最適な建物のカルテ=設計図をつくります。  

  • 設計事務所は、「法律コンサルタント」です 
    建物を建てるうえで、いろいろな法,規制で制限されます。それだけではなく、工事中の騒音、日照など近隣への影響なども解決しなくてはならない問題ですね。このような問題に、建て主の身になって対応します。

  • 設計事務所は、「財務コンサルタント」です。 
    こうしたい、ああいうふうにしたいといろいろ希望はあっても建物を建てるには、予算があります。その資金を上手に生かし、希望を最大限かなえるのも設計事務所の役割です。
    建て主の立場で、建て主の利益を守るように、建設会社から出された見積書をチェックしたり、いろいろな費用まで、経済性の問題を考えます。

  • 設計事務所は、「キャプテン(船長)」です 
    現場に行き、設計図通りに工事が行われているかを監理するのも重要な仕事ですが、建設会社に属さない設計事務所だからこそ、品質管理などが厳しくチェックできるのです。 
    設計図を航海計画とすれば、その計画どおりに航海(工事)が安全かつ予定のとおり進んでいるかをチェックしながら目的地(完成)をめざします。設計事務所は、「建物づくりのキャプテン(船長)」なのです。

  • 設計事務所は、「環境専門家」です 
    環境問題は、身近な環境、例えば、街の美観や景観、自然との調和、歴史のある建造物の保存なども大切な事柄です。設計事務所は、地域社会のよりよい環境づくりをめざし建て主はもちろん、市民や行政などにも働きかけたりしています。そして、ときには建て主の希望に「ノー」ということも設計事務所の大切な役割だと認識しています。 

    建物はひとつだけ孤立しているわけではありません。街全体との調和、自然との調和も大切なテーマであり、建て主の利益はもちろん、公共の利益も守る設計事務所は、ちょっとオーバーですが「環境問題専門家」でもあります。 
最後に |▲PageTOP|
設計事務所の仕事は図面を描き、建物が完成しただけでは終わりません。 

「建物は住んでみたり、使ってみないとわからない」と言われますが、建物や家族構成など年月を重ねるごとに変化します。建物を使う人、住む方の声を聞き、快適な状態をたもつためのアドバイスからアフターケアまで、しっかりフォローします。 それこそ設計事務所は、いわば建物を通じての「一生のパートナー」と考えてください。
2000-2005(C)NAGAOKA ARCHI.Labo