〜一括処理で使用する主な関数について〜

関数の使用できる一括処理コマンドはつぎの5種類に分類できます。

1.一括処理内で関数の使用できるコマンドの種類

 分  類    関数を使用できるコマンドの種類
1.実行制御 条件・繰り返し・ケース・手続き実行
2.変数操作 代入
3. 画面 画面表示
7.データ操作 行追加・行挿入・行訂正・位置指定・検索・選択・置換
10.印刷 印字


2.関数の書き方

関数には必ずその名前の前に#をつけて指定する。関数の名前は変数とちがってあらかじめ決められた名前がある。
関数には引数をもたないものと、1つもつもの、複数個もつものに分けられる。

1)引数をもたない関数の書き方

   そのまま関数を指定する。

    例  #空ファイル

(2)引数を1つもつ関数の書き方

   関数名の後に引数の前後を(  )でくくる。

    例  #数値(〈文字列〉)

(3)引数を複数個もつ関数の書き方

   引数の前後を,(コンマ)で区切る。

    例  #連結(〈文字列1〉,〈文字列2〉,・・・,〈文字列n〉)


ここでは、使用頻度が高いと私が思ったものについて、その分類と書式をご説明します。

3.使用頻度が高いと思われる関数の分類とその書式

 分  類  関 数      機  能    書  式
変換用関数 #数値
or #NUM
文字列を数値に変換する #数値(〈文字列〉)
 〃 #文字列
or #STR
@数値を文字列に変換する
A@の後〈番号〉の桁数にそろえる
@#文字列(〈数値〉)
A#文字列(〈数値〉,〈番号〉)
 〃 #半角 文字を半角に変換する #半角(〈文字列〉)
 〃 #全角 半角文字を全角文字に変換する #全角(〈文字列〉)
 〃 #かな かたかなをひらがなに変換する #かな(〈文字列〉)
 〃 #カナ ひらがなを全角カナに変換する #カナ(〈文字列〉)
算術関数 #切り捨て
or #切捨て
〈数値〉を〈桁数〉で切り捨てる #切り捨て(〈数値〉,〈桁数〉)
 〃 #四捨五入 〈数値〉を〈桁数〉で四捨五入する #四捨五入(〈数値〉,〈桁数〉)
 〃 #絶対値
or #ABS
〈数値〉の絶対値を求める #絶対値(〈数値〉)
 〃 #INT 〈数値〉の小数点以下を切捨てた値 #INT(〈数値〉)
 〃 #MOD 〈数値1〉を〈数値2〉で割った余り #MOD(〈数値1〉,〈数値2〉)
集計用関数 #合計
or #SUM
〈項目名〉の合計値 #合計(〈項目名〉)
 〃 #平均
or #AVE
〈項目名〉の平均値 #平均(〈項目名〉)
 〃 #最小
or #MIN
〈項目名〉の最小値 #最小(〈項目名〉)
 〃 #最大
or #MAX
〈項目名〉の最大値 #最大(〈項目名〉)
 〃 #件数
or #CNT
〈項目名〉の件数 #件数(〈項目名〉)
 〃 #標準偏差 〈項目名〉の標準偏差 #標準偏差(〈項目名〉)
 〃 #項目値 〈項目名〉のうち最終レコードの値 #項目値(〈項目名〉)
文字列操作用関数 #TRIM
@は#LTRIM
Aは#RTRIM
と同じ結果
@〈文字列〉中左端の空白を取り除く
A〈文字列〉中右端の空白を取り除く
B〈文字列〉中左右の空白を取り除く
C〈文字列〉すべての空白を取り除く
@#TRIM(〈文字列〉,1)
A#TRIM(〈文字列〉,2)
B#TRIM(〈文字列〉,3)
C#TRIM(〈文字列〉,4)
 〃 #連結
or #CAT
n個の〈文字列〉をひとつにまとめる #連結(〈文字列1〉,・・・,〈文字列n〉)
 〃 #複写 〈文字列〉を〈数値〉回複写する #複写(〈文字列〉,〈数値〉)
日付用関数 #年月日
or #DATE
現在の日付を文字列で取り出す #年月日
 〃 #西暦年 日付から西暦の年を数値で取り出す #西暦年(〈日付〉)
 〃 #年
or #YEAR
日付から年の値を数値で取り出す #年(〈日付〉)
  #月
or #MON
日付から月の値を数値で取り出す #月(〈日付〉)
 〃 #日
or #DAY
日付から日の値を数値で取り出す #日(〈日付〉)
 〃 #月末 月末日付を文字列で取り出す #月末(〈日付〉)
時間計算用関数 #時刻
or #TIME
現在の時間を文字列で取り出す #時刻
置換用関数 #順位
or #R
レコードに順位をつける #順位(〈項目名1〉,・・・,〈項目名n〉)
表の情報を
取り出す関数
#表引き
or #TLU
他の表からデータを取り出す 表引き(〈計算式〉,〈比較演算子〉
,〈表ファイル名〉,〈項目名1〉,〈項目名2〉)
〈比較演算子〉とは等号不等号等をいう
  #空ファイル レコードが登録されているか調べる #空ファイル
ディスク・ファイル用
関数
#ファイルサイズ
or #FSIZE
ファイルのサイズを調べる #ファイルサイズ(〈ファイル名〉)
 〃 #ファイル検索 〈ファイル名〉の内〈番号〉番め
のファイルを探す
#ファイル検索(〈ファイル名〉,〈番号〉)
変数操作用関数 #代入
or #SETQ
変数に計算結果を代入する #代入(〈変数名〉,〈計算式〉)
 〃 #変数
or #V
〈文字列〉の変数の値を取り出す
〈文字列〉は&を除いた変数名
#変数(〈文字列〉)
その他の関数 #未定義
or #UNDEF or #U

or #う

未定義値を返す #未定義
 〃 #条件選択
or #COND
条件に一致する計算式を実行する #条件選択(〈条件式1〉,〈計算式1〉,・・・
,〈条件式n〉,〈計算式n〉)
 〃 #CASE 番号に対応する計算式を実行する #CASE(〈番号〉,〈計算式1〉
,〈計算式2〉,・・・,〈計算式n〉)
 〃 #計算
or #PROGN
コンマで区切られた計算式を順に
実行する
CASE(〈計算式1〉,〈計算式2〉,・・・
,〈計算式n〉)


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