日本皇国の護衛艦艇・他艦艇要目

護衛艦艇や特殊な用途の艦艇について紹介します。


◆砲艦

旅順型

◆護衛船
桜香型巡視船
桜香 梅香 藤香 菫香 蘭香 桂香 綾香 芹香
山音・瀬音・沢音・初音 雪音・涼音・綾音・静音

要目(平時)
項目 数値 武装 数値
基準排水量 12970t 主砲 50口径7.6cm砲  連装2基  4門
全長 186.6m 機銃 25mm単装機銃4基 4門
全幅 22.3m 魚雷発射管 61.0cm 4連装1基  4門
機関出力 48000馬力 水上機 12機
速力 28.0ノット 大発 4隻
航続力 16ノットで6000浬 水雷艇(小型駆潜艇) 6隻

要目(戦時)
項目 数値 武装 数値
基準排水量 12970t 主砲 65口径10.0cm両用砲  連装2基4門
全長 186.6m 機銃 40mm連装機関砲 10基  25mm機関砲  16基
全幅 22.3m 魚雷発射管 61.0cm 4連装1基  4門
機関出力 48000馬力 水上機母艦型 水上機  18機
速力 28.0ノット 揚陸母艦型 水上機  8機 大発 16隻
航続力 16ノットで6000浬 水雷母艦型 水上機  4機 魚雷艇(小型駆潜艇) 24隻

備考
1930年代に入り、水上偵察機を搭載した護衛船舶の必要性を感じた「海上警備」が民間に設計を依頼して建造した、高脅威海域で使用を目的とした護衛船舶。その要目は軍縮条項に触れるぎりぎりの線で行われ、諸外国には海賊用の大型警備船舶とされたが、実際は簡単な改装で巡洋艦並の装備を持てるように設計されていた。
だが、その姿は見た目にも護衛用軽船舶ではなく、水上機母艦か仮装巡洋艦ほどもあり、各国からはその存在の是非が問われたが、日本政府は東南亜細亜での海賊の跳梁を理由に強引に了承させた。しかも、軽砲用に若干の装甲を秘密裏に装着したり、対海賊用として、専用のランプウェイを設け揚陸用舟艇や沿岸展開用に水雷艇を搭載したりと、いかにも日本人的な凝り方をした設計になっている。
全体の印象は高速貨客船の設計を流用した船体を持ち、オフホワイトにスカイブルーのラインを塗装されたその優美な姿から広く親しまれた。
就役と共に海上保安庁の各方面旗艦として運用され、戦時は兵器を増設し、各種任務用に改装後、護衛作戦などに投入され、護衛空母が出そろうまで対潜哨戒の主力として活躍している。一部は揚陸母艦や、水雷母艦として運用され南洋の島々を舞台に活躍している。後にオートジャイロ搭載母艦として改装されその後も長らく使用された。ちなみに、船体主要部には水線部装甲:45mm、甲板装甲:25mmの装甲が施されている。
だが、本来の目的は、本格的な水上機母艦同様、戦時に空母に改装する事だったのではないかと言われている。