◆日本皇国
総人口 7700万人(百万単位以下四捨五入)
首邑 東京
元首 天皇
首相 内閣総理大臣
国家形態 立憲君主制
国力比重 47(帝国全体で100)



●特徴
地理
 言うまでもないが、日本帝国の中心であり、その位置も日本発祥の場所に存在している。
 大きく本州、九州、四国の三つの島とその周辺を取り巻く島々から構成されており、その気候は変化に富んでこそいるが極めて温暖で、その立地的環境もあり世界的に見てもトップクラスの穏やかな風土を作り出している。
 しかし、国土全体の大半を峻険な山々が横たわり、急速な流れをもつ河川が無数にあり、その開発は近世に至るまで難しかったが、江戸時代以降、文明の発展と人口の拡大に後押しされながら開発が進み、明治以降さらなる開発が行われ現在に至っている。
 ただし、17世紀以降移民が盛んになった事から、辺境開拓がされる事なく、国土の7割を占める山間部の多くが未開発のまま数百年経過しており、明治以降は国有林として半ば原生林地帯として保護されている。
 当然、人口は都市部、平野部に集中している。
 また、アジアにあって極めて重要な位置に存在するために、政治、貿易、軍事においての重要さはアジア・太平洋地域随一の立地条件である。

政治
 12世紀以後、鎌倉から江戸時代においては、一時的なものはあったが、おおむね武士と言う名の豪族階級が実質的な統治を行っていた。
 明治革命により、古来から続く天皇家が復権、以後天皇家を中心とした近代的な中央集権型立憲君主制度を布いている。
 その政治的影響は、国力の大きさもあり日本人社会の殆ど全てに及んでおり、世界的にも無視できないものとなっている。
 また、日本帝国全体の「帝都」も存在し、その政治的価値は帝国内において全ての中心と言ってもいいほど重要な位置を占めている。
 ただし、日本帝国と日本皇国双方の都を兼ねている事から、近年東京への一極集中が懸念されており、帝都遷都の動きが盛んになっている。


文化
 日本発祥の土地であるか事からその文化は古く、大陸近傍の島国国家という事もあり、大陸の文化を取り入れつつ、独自の文化を築き上げる。
 また、他民族に征服されるという文化的カタストロフも経験していない事もあり、国内には世界最古の木造建築物を始め各時代に作り上げられた、日本独自の文化遺産や工芸品などには事欠かない。
 また、江戸時代以降の海外躍進時にアジア・太平洋地域からの膨大な文化遺産の収奪も行われ、その遺産として大阪府堺市に帝国博物館があり、東洋の大英博物館と呼ばれるほどの収蔵物を誇る。
 なお、大人口を抱える事と日本文化・日本人の発祥地と言うことで、日本文化全体の中心的役割を今日においても果たしている。
 その影響力は20世紀には太平洋全域に及んおり、全世界において、2億人近い日本帝国国民、4億人の日本語圏人口、8億人の商業言語としての日本語人口、そして日本文化の中心的存在として世界的にも無視できない存在である。


産業
 19世紀初頭、江戸時代後期より徐々に始まっていた産業革命は、江戸末期から明治革命に二つの政府の主導により爆発的に発展、20世紀を迎える頃には重工業化もなしとげ、第一次世界大戦において、単独で英国に匹敵する工業生産力を持つほどになり、その後さらなる発展を遂げ現在に至っている。
 域内にはありとあらゆる重工業が存在し、中でも太平洋ベルトと呼ばれる地域は、工業の中心としてアイヌ王国のモショリ地域と並んで東洋最大級の重化学工業地域となっている。
 ただし、領内にまとまった資源を持たない事から、加工貿易が主力であり、また、工業化により農業の空洞化が進んでおり、食糧自給率の低下もあり深刻な問題となっている。


歴史
 紀元節によれば天皇家は2600年もの歴史を持ち、王朝としても実際の歴史において1600年もの歴史を持つ古い国家である。
 また、天皇家はエチオピア王家と並んで世界最古の王家でもある。
 4世紀に国が興り、以後7世紀に中華帝国からの完全独立を宣言してより、天皇を中心とした古代封建社会が形成され、その後武家社会と呼ばれる中世封建社会へと発展する。そして、その立地条件もあり独自の政治、文化、文明を築く。
 過去一度も異民族による征服を受けた事はなく、大陸近在の島国という地理的条件を最大活用し、日本列島内において独自の文化と文明を作り上げてきた。
 また、江戸時代から近代化と自主的な海外進出を始め、東アジア、東南アジア、西太平洋地域に覇権を作り上げる事に成功し、アジアにおける貿易帝国を建設。
 江戸末期に一時的に退勢はあったが、明治革命により天皇を中心とする立憲君主国家となり、近代改革によりさらなる発展に成功、以後世界的に無視できない大国としての地位を築きあげている。


第二章 日本帝国内のその他の地域