◆「地球防衛軍の組織的特徴と階級」

・組織的特徴
 地球防衛軍(TDF=テラ・ディフェンス・フォース)は、組織そのものが国際連合の宇宙専門の治安維持機構「宇宙保安機構」から始まっている。このため、当初から“警備組織”としての色が強く、逆に本来あるべき“軍隊色”が弱く、地球を守る地球人類のための“防衛組織”という性格が強い。組織名が「アーミー」ではなく「フォース」とされている事にも象徴されているだろう。組織名も、日本語表記なら「地球防衛隊」、標準英語表記なら「TGF=テラ・ガーディアン・フォース」でも良いぐらいだ。
 そしてその組織全体は、宇宙空間及び宇宙艦艇での活動が主となるため、旧“海軍色”と“海上警察”や“警察色”が強くなりがちだ。例外は空間騎兵隊という陸軍的な組織だが、これも年々旧来の軍隊色を弱めつつある。もう一つの例外は航空隊で、こちらは地上基地配備を中心に旧空軍の色が強く残っている。しかし艦載機部隊は、“海軍航空隊”的色彩が強く出ている。
 この背景の一旦には、ガミラス戦役で海軍的な組織が、装備及び組織的な問題から最も宇宙戦闘に対応かつ順応できた事がある。またガミラス戦役で、皮肉にもそれまでの地域紛争のほとんどが文字通り“消滅”し、また地球人類同士が争っている事が物理的に不可能になるという現実的な背景が極めて強くなった要因も強い。
 そして『地球人類(テラリアン)』と『それ以外の知的生命体(エイリアンもしくはインベーダー)』という対立構図と、地球人類が滅びてしまうかもしれないという未曾有の危機感が、本来地球各地の国家、民族が持っていた各地の地域性を薄いものとしてしまっていた。故に“陸軍”的な組織は、地域的な軍事組織として以外では地球防衛軍内では重武装治安維持組織(保安組織?)としてしか存在できなくなっているのが現状である。旧海軍や旧空軍など他の軍種についても、同様の流れがによって“軍隊色”が弱まりつつあるのが現状である。
 何しろ地球防衛軍は、地球と地球人類を守るためだけに存在する武装組織であり、地球連邦憲章上でも“防衛組織”と明記されており“軍隊”とは明記されていない。この背景には、宇宙時代に対した初期の地球連邦政府が、宇宙レベルでの新たな国家像と自国以外の国、つまりガミラス帝国に代表される“外国”を認識しきれなかった背景がある。

 一方、地球防衛軍の組織そのものだが、当初は国連組織の「宇宙保安機構」であったため警察色が強く、軍隊色を出さない事が内部で重視された。これはガミラス戦役前から明確化されていた。人員不足から各国の軍事関係者が多く出向してきていたが、それでも軍隊としての側面は可能な限り薄められる努力が行われていた。理由の一つとして、各地域出身者間の対立を嫌ったからだと言われている。
 また一方で、宇宙保安機構設立時でも問題視されていた国連内での官僚化、お役所化の弊害を持ち込むことも可能な限り避けられる組織作りが目指された。何しろ宇宙開発は人類全体にとってだけではなく、国連にとっても“金の卵”であり、その番人にして守護者たる者が健全な働き者の集団でなければ話しにならないからだ。
 故に宇宙保安機構は、本来ならば官僚的組織、軍隊的、そして警察的組織であるにも関わらず、組織の構図と所属者の評価基準には一般企業を模範とした制度が多く取り入れられた。このため、地球防衛軍組織時にガミラス戦役後に各国の軍隊組織を大幅(計数的以上の規模)に組み入れるも、実力と役職重視で一般社会に少し近い組織社会を持つに至っている。またガミラス戦役は、地球人類存亡の危機というそれまで体験したことのない異常事態であり、なおかつ地球防衛軍の組織が官僚組織化するよりも先に多数の人材ばかりか組織そのものが失われていった。しかも事態は常に悪化しているのに、事態に対する対処を行わなくてはならなかった。必然、生き残った優秀者を登用する実力社会としての側面が強まっていった。この事は地球人類社会全体にも言えることで、とにかく『地球人類を生き残らせる』為だけに実力社会が政府組織においても一般化していたのだった。
 そして地球防衛軍では、年次や階級よりも各セクションに設定された役職が重視される役職社会として組織されていく。これはガミラス戦役以後の数々の戦役でのさらなる人材枯渇も相まって、中途採用者や実力のある若輩者の抜擢人事などが頻繁に行われる事に象徴されている。これは、宇宙戦艦「ヤマト」のクルーに象徴されているだろう。本来どんな組織であれ30代の熟練者がなるべき役職(責任職・管理職)の多くを、20代前半、場合によっては18才の若者が担っていたのだ。
 無論防衛軍内部の一部には、官僚的、軍隊的組織や傾向も出つつあっが、『それどころではない』という危機感から少なくともガミラス戦役勃発からデザリアム戦役の混乱が一段落する10年以上にわたって実力社会、役職組織は大きく維持され、今現在はほぼ定着しつつある。

・人材教育
 地球防衛軍に所属する人々は総称して“宇宙戦士(コスモ・ソルジャー)”もしくは“隊員”と呼び、“軍人”や“兵士”と言う呼称をつけていない。ただし一般市民には、宇宙戦士よりも軍人、兵士と認識される事が多いし、所属する人々も地球人類を守る軍人、兵士としての自覚が強い。この心理的背景には、“宇宙戦士”というどこか曖昧な名称が地球防衛軍だけでなく一般社会にも馴染んでいない事が挙げられている。
 地球防衛軍での基礎教育でも、やはり“兵士”や“軍”を“宇宙戦士”、“地球防衛軍”と置き換えただけの軍隊教育が基本となっている。軍事組織そのものが消耗を前提とした特殊な社会組織のため、必然的に旧来の軍隊的教育を経た人材である必要性、必然性が高いためだ。
 『将校(オフィサー)』と呼ばれる組織の幹部は、旧軍同様に一般には各地に設置された専門の『地球防衛軍大学』で初期教育を受ける。(※地球防衛軍医大、地球防衛軍技術大学もある。)
 座学教育のほとんどは仮想現実空間(ヴァーチャル・リアリティ・スペース)を用いた教育方法いわゆる“催眠教育(Hypnosis Education)”によって施され、教育課程は通常は2年間となっている。この点一般社会の一部と大きな違いはないが、さらに実際の集団生活への適応、宇宙への適応、実地教育や体力強化のカリキュラムもあり、教育課程は多岐に渡っている。また地球防衛軍大学は全寮制で、大学扱いともなっている。
 単に“宇宙戦士”や“戦士”と呼ばれる一般兵は、志願もしくは徴兵の後に『宇宙戦士訓練学校』で3ヶ月の催眠教育と実地での教育後にまずは二線に配備され、さらに数ヶ月後適正を見て第一線の各地に配備される。
 なおほとんどの宇宙戦士が、“催眠教育”による基礎教育によって主兵科の他に副兵科を修得している。この副兵科は“予備役兵科”とされ、実際能力が必要になった場合は、再度の簡単な催眠教育と半月の実地教育の後に再配置される。また一部のものは完全に並列して主兵科と副兵科の役割をこなすことができ、優秀な人材になると2つ以上の副兵科をこなす事ができる。
 また、ガミラス戦役最盛期(西暦2195年)以後、一般教育課程の一部でも採算度外視で“催眠教育”が行われ、その後もある程度継続しており、地球人類全体の人材育成の必要期間は年々低下している。そして特に優秀と判断された人材は“促成栽培”と揶揄される教育を受けるため、最短で14才で地球防衛軍大学や宇宙戦士訓練学校に入り、16才で将校に任官する事ができる。人材が枯渇しきっていた時期に宇宙戦艦「ヤマト」に搭乗した乗組員のかなりもそうした人々で、18才の班長までが存在していた。 

・階級
 実力主義な地球防衛軍内部で昇進もしくは役職を得るには、官僚社会特有の『減点方式』ではなく『加点方式』が大幅に採用されている。
 地球防衛軍大学などの卒業年次や評価試験(昇進試験)だけではなく、任務中の成果や果たした役割などで得られた“ポイント”により評価される。そして一定の“ポイント”得た上で適正と判断され、なおかつポストに空きが生じた場合に、より上級の役職を得ることができる。経験として評価される年次は別として、年次や試験による評価は比較的低く設定されている。
 一方で、規律違反、独断専行については、厳しい評価が下される制度が規定の面から厳しく設定されている。加えて、評価には外部監査が取り入れられているため、かつての軍隊組織が犯した過ちが避けられるようになっている。
 なお、専門技術職は極めて高く評価されており、高い経験や技術を必要とする技術者、特殊技術習得者、医療関係者、博士号取得者などは、簡易的な“宇宙戦士”としての教育の後に、技術将校、技術兵(主に下士官)として最初から高い地位を得ることができる。
 また将軍級になると、旧アメリカ軍や旧自衛隊のように「アドミラル=“少将”」以上に昇進するには、特別な役職に就かねばならない。

 なお、資料として「地球防衛軍役職(階級)一覧」、「艦隊勤務の制服兵科色」、「乗組員一例」を表記しているので、参考としてもらいたい。

■地球防衛軍役職(階級)一覧
  ※カタカナ表記は、標準英語表記の名称。
  ※一番右側は、旧軍階級との比較目安。

 ・将軍(司令部・地上勤務)
総司令長官  =マーシャル・コマンダー =大将
総参謀長   =マーシャル・オフィサー =中将
方面軍司令官 =エリア・コマンダー =中将〜大将
基地司令官  =コマンダー =大佐〜中将
上級参謀   =コマンド・オフィサー =大佐〜少将

 ・提督(艦隊)
(地球防衛艦隊)司令長官=マーシャル・アドミラル =大将
(地球防衛艦隊)参謀長 =アドミラル・オフィサー =少将
艦隊司令官       =フリート・アドミラル =中将
※将軍(提督)以上は、役職によって様々な名称が存在する。上記はその一例。

 ・高級将校
提督(戦隊司令)=アドミラル =大佐〜少将
参謀(戦隊参謀)=フリート・オフィサー =小〜大佐
艦長      =キャプテン =小〜大佐
副(艦)長 =サブ・キャプテン =大尉〜中佐
※同じ役職名でも、艦や戦隊の規模などにより実際は大きな差が存在する。

 ・将校
〜班長=リーダー  =少佐
〜長 =チーフ   =大尉
将校 =オフィサー =小〜中尉
※中尉、中佐に当たる階級(役職)は事実上存在しない。

 ・下士官・戦士
士長 =ヘッド・ソルジャー =曹(1st〜5thに段階化)
戦士 =コスモ・ソルジャー =兵(1st〜3ndに段階化)

※下士官・戦士の詳細と旧軍階級との比較
 ※ヘッド・ソルジャー
エルダー・ヘッド(EH)=曹長
ハイ・ヘッド(HH) =上級軍曹
ファースト・ヘッド(1stH)=軍曹(サージェント)
セカンド・ヘッド(2ndH)=伍長
サード・ヘッド(3rdH)=兵長

 ※コスモ・ソルジャー
ファースト・ソルジャー(1stS)=一等兵(セイラー)
セカンド・ソルジャー(2ndS)=二等兵
サード・ソルジャー(3rdS)=三等兵(訓練兵)

・空間騎兵隊役職(階級)(※班長以下は他と同じ)
 ・将軍
空間騎兵隊司令長官=マーシャル・ジェネラル =大将
空間騎兵隊参謀長=ジェネラル・オフィサー =中将
軍団長=コーア・ジェネラル =中将
 ・高級将校
旅団長 =ジェネラル =少将
連隊長 =カーネル  =大佐
大隊長 =メージャー =小佐

※その他、地上勤務、軍医、技官、軍属などの上級役職にも、別の呼称、役職名がある場合がある。係長、課長補佐、課長、部長などの役職名になる場合もある。

■艦隊勤務の隊員服と兵科色

提督以上:制服+艦長及び提督用コート(黒色)+スカーフ
参謀:制服+ハーフコート(黒色又は青色)+スカーフ

艦長:制服+艦長及び提督用コート(黒色)+スカーフ
副長:制服+佐官用ハーフコート(青色)+スカーフ

戦闘班:白地+赤、班長のみ首周りも赤
  各科:白地+赤
 航空科:黒地+黄色、班長のみ首周りも赤
航海班:白地+緑、班長のみ首周りも緑
電子班:白地+黒、班長のみ首周りも黒
陸戦班(空間騎兵+MP):
  オリーブドラブの野戦服及び倍力戦闘スーツ
技術班:白地+青、班長のみ首周りも青、白衣を羽織る者あり
機関班:白地+オレンジ、班長のみ首周りもオレンジ
生活班:黄色+黒地、班長のみ首周りも黒
 主計科:黄色+黒地
 炊事科:黄色+黒地+エプロンもしくは調理服のみ
 医務科:黄色+黒地もしくは医師服、看護服

 地球防衛軍の“軍服”は、軍服とは呼ばれずに隊員服もしくは標準軍装(スタンダード・スーツ)と呼ばれる。中でも標準軍装と呼ばれることが多い。
 地上勤務の内勤用以外の標準軍装の多くは、活動場所の関係から服装自体が普段の見た目に反した簡易宇宙服仕様とされている。このため生地は一般生地であるシルクやコットンなどではなく、完全気密保持が確保できる高密度の高分子ポリマーを主とした多重積層構造を採用している。また生地そのものは、耐熱、耐衝撃、耐放射線対策が施されている。そして生地のくまなくに循環装置がミクロ・ナノ単位で組み込まれ(織り込まれ)、生地内の気体のコントロールは服装内の体温・湿度調節を行うだけでなく、簡易宇宙服として用いる場合は外気との圧力コントロールを行う。さらに、時間制限付きで簡易倍力服(ライト・パワード・スーツ)としての役割を持たせる事もできる。
 ただしこれらの標準軍装を簡易宇宙服として使用する場合は、生命維持装置を兼ねた専用ヘルメット、専用グラブ、専用ブーツを着用する必要がある。そしてこれらを着用する事で、簡易宇宙服として宇宙空間で標準2時間の生命維持が可能となる。簡易倍力服として用いる場合も、同様の装備が必要となる。
 また通常は普通の服装と変わりない外観と仕様ため、ベルトのバックル部分に集中されたコントロール装置(+バッテリー)でモード変更する必要がある。またモード変更後の必要性から、通常時は多少だぶついた外見となるようサイズが設定されている。

 地球防衛艦隊・外周艦隊所属を示す標準軍装(第二種標準隊員服))は、槍の穂先と錨マークをモチーフにした矢尻状のマーキングが大きく施されている。ただしこれは一種の名誉軍装に当たり、全宇宙戦士の3割程度しか着用していない。このため諸外国では、地球軍の“親衛隊”を表す軍装として認識されている事が多い。
 その他、護衛艦隊、地区防衛艦隊など、地球防衛艦隊聯合艦隊所属以外の隊員の標準軍装(第三種標準隊員服)は、くすんだ水色系の色で統一されている。
 地球防衛艦隊所属の女性戦士は、宇宙放射線などからの防護のため、普段からより防護効果の高い「軽倍力服」もしくは「通常宇宙服型隊員服(宇宙服型通常軍装)」の着用が勧められている。(※どちらも身体のラインが出がちなタイプが主流。)
 将校は役職ごとのコートを、下士官以下は兵科色のミニジャケットを標準軍装の上から着用することが多い。これらも高密度の高分子ポリマー積層生地で仕立てられており、限定的ながら防護服、防弾服としての効果を持つ。
 地上勤務の場合は、オリーブドラブ系色の標準服(第四種標準隊員服)でほぼ統一されている。また空間騎兵隊の一般軍装も、オリーブドラブ系色で統一されている。
 なお、宇宙戦士全体には、役職に応じた礼装としての軍装(第一種標準隊員服)も用意されている。

 一方、民間企業によって運用されているいわゆる“傭兵”も、各国の協定で“軍人”として扱わせるために、地球防衛軍一般の隊員服を着用する事が義務づけられている。

■乗組員一例
 例とするのは、西暦2206年就役の10万トンクラスの超大型汎用戦艦。
 例とした理由は、かつての宇宙戦艦「ヤマト」とほぼ同じ能力を時代に適応させた能力を付与させた戦闘艦艇のため。

・総員定数:324名
 ・司令系統
艦長
副長

・兵科
 ・戦闘班(アームズ):(79名)
戦闘班長
砲術科:隊長、副長、砲塔長3 隊員24
水雷科:隊長、副長 隊員16
防空科:隊長、副長 隊員12
航空科:隊長 小隊長4 隊員13
 ・航海班(クルーズ):(34名)
航海班長
航海科:隊長、副長 隊員16
航法科:隊長、副長 隊員13
 ・情報班(インテリジェンス):(20名)
情報班長
通信(管制)科:隊長、副長 隊員8
索敵(妨害)科:隊長、副長 隊員8
 ・陸戦班(空間騎兵)(コスモキャバルリー)(32名)
陸戦班長
陸戦科:隊長、隊員24(3個分隊)
車両科:隊長、隊員5

・兵科以外
 ・技術班(テック):(71名)
技術班長
施設科:班長直属、隊員15
  (艦の整備、応急、修理担当。戦闘時は各班より人員補充。)
整備科:隊長、副長、隊員38
  (艦載機の整備・保守・修理。艦載機の艦内誘導も担当。)
技術科(班長直属):隊長、隊員8
  (研究と調査、技術開発担当。S型アンドロイドの整備・保守も担当。)
分析科:隊長、隊員5
  (あらゆる情報の解析と分析、高度な演算処理などを担当。)
 ・機関班(パワー):(53名)
機関班長
機関科:隊長、副長、隊員32
動力科:隊長、副長、隊員16
 ・生活班(サポート):(35名)
生活班長
主計科:隊長 隊員10
烹炒科:烹炒長 調理師他11
医務科:船医長 医師2 看護士8

※補足:
 防衛軍は依然として人員枯渇が解消されていないため、艦の定員を100%満たしている事は珍しい。
 当艦は最も汎用性の高い辺境航路防衛任務用のため、乗組員数が多い。通常の艦船(戦艦)は陸戦班はなく乗組員数も少なく、さらに艦載機を搭載しない場合は200〜250名程度となる。
 命令系統は、艦長(もしくは副長)→班長→隊長→各隊員となる。班長を各科の隊長が兼ねている場合もあるが、その場合必ず副官が付く。また一部将校は、一般兵から昇進したいわゆる“叩き上げ”の下士官上がりとなる。
 なお、軍全体の人員不足から、人型(セクサロイド型)アンドロイドが、最大で全乗員の半数に達する数で支援する。優れた自律能力を持つため、扱いは「物」以上「人」以下。軍務上では、三等戦士(訓練兵)扱い。不要なときは“寝かして”おき、必要に応じて“起こして”運用される。

※主な居住区は、将校以上もしくは班長は、バス・トイレ付き個室。上級下士官の役付きは将校室。下士官はバス・トイレなし個室。兵士は2名部屋。ただしこれは遠洋航海前提の大型艦艇の例であり、近海防衛用艦艇や小型艦艇の居住性は劣る。またS型アンドロイドは、「蜂の巣」と呼ばれる場所で一元管理されている。
 同艦の場合、予備・増員用を含めて高級将校室×10、将校×35、下士官室×70、兵員室2名×120(240名分)となっている。ただし司令部施設がないため、増員用居住区は原則として用意されていない。一方で任務の関係上、捕虜用・犯罪者用室が用意されている。

 

◆空間騎兵隊(Space Cavalry Forces)