山岸徹/作曲家ホームページ

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ときどき日記 Ver.2012〜  

最近の演奏会から
2012年8月11日.土曜日

ウィーン国立音楽大学
教授陣演奏会

7月21日(土)
徳島文理大学むらさきホール


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  • 私の作編曲による「中国地方の子守歌」が演奏された。
  • ソプラノ、ヴァイオリン、ピアノの3名のウィーン国立音楽大学教授陣による演奏。
  • ソプラノのクラウディア・ヴィスカ氏は、世界中でオペラに2000回以上出演されたという方で、
  • バーンスタイン指揮によるミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」ではマリア役をされたとのこと。
  • ヴァイオリンのエドヴァルト・ツェンコフスキー氏は、カラヤン時代のベルリンフィルの首席奏者。
  • ピアノのペーター・エフラー氏は、前ウィーン国立音大ピアノ科主任教授。
  • 素晴らしい演奏を聴かせていただいた。
  • それぞれ世界中で活躍されている演奏家だが、とても気さくな優しい方々だった。
  • 演奏会のあとの打ち上げパーティーにもご一緒させていただいた。
  • 徳島文理大学では、音楽学部の恒例行事としてウィーン国立音楽大学との共同主催で毎年夏期講習会を開催
  • しているとのこと。そのプログラムの一環として開催された演奏会。
  • 私の作編曲作品を演奏会でとり上げて下さった徳島文理大学の方々にも心から感謝。
  • ウィーン国立音楽大学・徳島文理大学 共同主催 第13回インターナショナル夏期講習会「ウィーン国立音楽大学教授陣演奏会」




プロムジカ女声合唱団
大阪公演

7月20日(金)
いずみホール


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  • 大阪で久しぶりにプロムジカの演奏を聴いた。
  • カンテムス、そしてプロムジカが初めて日本に来てからもう20年になるとのこと。
  • 私が初めてカンテムスの演奏を聴いたのは17年前、1995年の8月、2度目の来日のときとのこと。
  • 何の予備知識もなく「音楽の友」(雑誌)の記事でみつけて大阪(枚方)でその演奏を聴いて衝撃を受けた。
  • いま考えると、それが自分にとっての一つの転機となったように思う。
  • それ以来何度かハンガリーを訪れることになった。
  • 演奏を聴きながらその後の17年間のことをいろいろと思い浮かべていた。
  • 日本ハンガリー合唱交流委員会主催 「ハンガリー・プロムジカ女声合唱団 大阪公演」




関西歌曲研究会
初夏に歌う/日本歌曲の夕べ 
〜四季の彩り〜

7月6日(金)
ドーンセンターホール
(大阪天満橋)


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  • 私の2つの歌曲「小鹿」、「星合いの夜」が演奏された。
  • 素晴らしい演奏だった。
  • ソプラノ独唱:川上佐由利氏、ピアノ:寺島有華氏
  • 関西歌曲研究会「初夏に歌う/日本歌曲の夕べ 〜四季の彩り〜」




草の実少年少女合唱団
京都演奏会

3月31日(土)
京都府京都文化博物館


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  • 草の実少年少女合唱団は、山口県の宇部市を本拠地として活動している。
  • 指揮者の中村明美氏が1979年に創設された。
  • ウィーン世界青少年音楽祭で受賞された他、スロバキア、ハンガリーなど世界各地の音楽祭に出演。
  • 国内では数々の演奏会の他、日本コダーイ協会の行事などにも出演しておられる
  • この日の演奏会では、私の作品「うみは うたいます」(「五つの風景」より、まど・みちお作詩)
  • 「あさ」(合唱曲集「あさ」より、谷川俊太郎作詩)の2曲が演奏された。
  • 透明感のある大変美しいハーモニー。言葉の表現も素晴らしかった。
  • 一つひとつの曲をとてもていねいに練習し、大切にして歌っておられる様子が感じられた。
  • アレックス・クヌ氏のピアノもとても魅力的だった。
  • 作曲し終えた楽譜は、自分自身の手を離れ演奏者にゆだねられる。
  • 自分の作品をこのような素晴らしい演奏で聴かせていただけるのは大変幸せなことだと思う。
  • なお、8月24日の演奏会では私に委嘱していただいた作品「光の花束」(後藤理絵作詞)が初演される。
  • とても楽しみだ。
  • 草の実少年少女合唱団 京都演奏会 




夏の休日
2012年8月9日.木曜日

久しぶりに郊外に出かけた。芦屋市の奥池から六甲山へ。

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芦屋市奥池へ。
 JR芦屋駅周辺から車で芦有ドライブウェーを経て六甲山系を登り15分で到着。
 大阪市内の自宅からでも阪神高速を通り40分ほどで行ける。
 瀬戸内海国立公園の一角に位置する標高500メートルほどの高原。
 夏に訪れるのはとても気持ちがいい。
 最も近い“避暑地”だ。
 周辺には、リゾート風の緑豊かな美しい住宅街も広がる。
 池の回りの散策コースを歩いた。

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 奥池北側にあるもうひとつの小さな池。沼?
 和風のモネの絵のような風景が広がっていた。

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再び芦有ドライブウェーに戻ってさらに六甲山系を登る。

 途中の展望台から大阪方面を望む。

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その後、六甲山上にある高山植物園へ。

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 木陰でニッコウキスゲ?の花が咲いていた。

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 標高約900メートルの六甲山上の気温は25度。
 午前中大阪市内の自宅を出たころは34度あった。
 さやわやかな一日だった。

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 「六甲ガーデンテラス」の一角




旧友からのメッセージ
2012年3月5日.月曜日

昨年の震災以来、自分のホームページもあまり更新できずにいた。
何をどう書いてよいか分からない。
また、インターネット上で意見を言うことの難しさも最近はとくに感じることである。
そのことは、表現すること自体の難しさにも通じるように思う。

私は、思えば、いままで自分より年配の多くの方々に、とてもお世話になって生きてきた。
そして、いまの自分があるのだと思う。そのことについて、とても感謝している。
でも、最近考えてしまう。50歳代半ばに近づきつつある自分。
まわりにいる、自分よりも若い世代の人たちが、将来本当に幸せになってほしいと。
自分がいま教えている学生達も・・・

作曲することは、音楽で思いを表現するということ。
でも、音楽で伝えられないこともあるのだと思う。


先日、学生時代からの親友から久しぶりにメールをいただいた。
なつかしさのあまり、その後いろいろな話題でメールをやり取りした。
いまは、東京のある新聞社に勤務し、第一線で報道の仕事に携わっている。
彼からもらったメッセージには、様々な示唆が込められていた。

最も印象に残ったことば。
このメッセージをもらって、正直なところ心が震えた。
最近、何となくマスコミに不信感のようなものを抱いていた自分なのだが、
こんな心を持ってマスコミの仕事に携わっている人がいるということに驚いた。
ご本人の許諾のもとに、以下に転載させていただく。

「私たちに与えられた使命は、おっしゃるように次の世代が私たちが享受してきた幸福以上の生き方を
 引き継いでもらうことだと私も信じます。
 そのために与えられた仕事であり、また現在の環境であることは私も心からそう思っています。
 というか、メールを受け取り再認識できました。
 表現の仕事は、まさに身を削る作業の連続です。
 時には息も絶え絶えで、それでも満足のいく結果を出せない時もあります。
 私などは、むしろその連続。

 しかし、最後まで諦めません。
 生きる意味は、そんな所にある気がします。」



インターネットの掲示板
2012年3月4日.日曜日

最近、インターネットで「国民的掲示板」などとも言われる某巨大掲示板サイトのニュース欄や政治欄をよく読む。
と言っても、自分で書き込みをする勇気はまだない。

その中では、実に様々な意見が交錯する。
もちろん無意味とも思われる書き込みも多い。
誹謗・中傷のような書き込みもあるし、ある方向へ意図的に煽っているのではないかと思われる発言も見られる。
初めてご覧になる年配の方などは、びっくりされるかもしれない。

しかし、良く読んでみると、それらの中には参考になる書き込みも多いことに気づく。
もちろん発言の真偽や意図を見抜きながら注意深く読まなければならないのだが、
テレビや新聞などといった “従来型” のメディアとはひと味違う新鮮な見方に接することができるように思う。
同じ事柄であっても、視点が異なれば当然感じ方も違ってくる。

ときには、どんな本にも載っていないのではないかと思えるほど、本当に素晴らしく、輝くような書き込みに出会う
こともある。そのような書き込みに出会ったときは、読んでいて思わず涙してしまう。
・・・何だか最近、涙もろくなってきたのかもしれない。

それらを読んでいて、最近ひとつ気づいたことがある。
それは、自分のことよりも、日本全体のことや、その将来のことを心配している人がとても多いということだ。
もちろん立ち場や考え方はさまざまなのだが、みんなとても真剣に考えている。
若い人達もいれば、文面から察してかなり年配の方もいるようだ。

これだけ多くの人たちが真剣に考えている!
と気づいて、日本の将来は、じつはとても明るいのではないか!
と思えるようになった。



桜が咲くとき
2011年9月9日.金曜日

大阪ではここ数日、ようやく猛暑もおさまり、
秋の気配を感じることができるようなった。
心地よい季節となった。

3月11日の大震災。
その時私は大阪市内の勤務先短大にいたがかなり長い間大きな揺れを感じた。
その後、いろいろな報道から知らされる様子を見て大変なショックを受けた。

しばらくして、福島県在住のある方が私に数編の詩を送ってくださった。
それらを拝見し、メッセージのあまりの重さに心を打たれた。
どう受け止めてよいのか、私はどうしてもその術を見出すことができなかった。
無力感に打ちひしがれ、表現することの難しさを痛感した。

このWEBページにも何と書いてよいのか長い間言葉が浮かばず、
更新する勇気さえ出てこなかった。

本当に心安らぐことのできる日々が早く再び訪れることを、
今は、ただ切に願うかりだ。

    *  *  *  *  *  *  *

今年4月に通りかかった桜並木。
美しいと思った。
私の中では、それからまだ時が動いていないのかもしれない。

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通りかかった国道173号線沿いの桜並木
 (2011年4月、兵庫県篠山市)