〜変数について〜


■主に関連するコマンド

■書式


■機能

■引数

【注意】変数宣言する変数は主に私的に作って登録したいと思う変数に使用します。
    それとは別に、桐には既に組み込み変数という数種類の変数を持っています。
    これは桐を起動したときに自動的に設定されている変数です。

   組込 ; システムにあらかじめ組込んである変数で、この変数は削除することはできない。逆にこの種類の変数を
       利用する場合はあえて変数宣言する必要はありません。以下に組み込み変数の一覧表を載せておきます。

【組み込み変数一覧表】

組み込み変数の名前 設定されている内容
&元号年 桐を起動したときの元号による年 数値
&年 桐を起動したときの西暦年
&月 桐を起動したときの月
&日 桐を起動したときの日
&年月日 桐を起動したときの年月日 文字列
&時 桐を起動したときの時刻(時) 数値
&分 桐を起動したときの時刻(分)
&秒 桐を起動したときの時刻(秒)
&時刻 桐を起動したときの(時分秒) 文字列
&件数 項目集計で指定した項目データの全件数(レコードの総数) 数値
&有効件数 項目集計で指定した項目データの有効(値が入力されている)件数
&削除件数 項目集計で指定した項目データの削除行件数
(削除行表示状態では&件数に含まれて表示されない。)
&最大値 項目集計で指定した項目データの最大値
&最小値 項目集計で指定した項目データの最小値
&平均値 項目集計で指定した項目データの平均値
&合計値 項目集計で指定した項目データの合計値
&標準偏差 項目集計で指定した項目データの標準偏差
&STR (STR 定)で記憶した文字列 文字列
&比較式 検索、位置指定、選択で指定した比較式
&置換式 置換で指定した計算式
&昭和年 桐を起動したときの昭和年 数値
&選択件数 選択で選択されたデータ件数
&選択ファイル名 ファイル管理で指定したファイル名 文字列

サンプルプログラム(抜粋)

【リスト1】

1行目 変数宣言 整数{&年度,&保護,&行,&初期値,&メニュー,&メニュー2}
2行目 変数宣言 数値{&表,&確認}
3行目 変数宣言 文字列{&表名,&表2,&キー,&表題}

【解説】


【応用】

変数を駆使して、より複雑な一括処理を作成することもできます。例えは当HPにある【実力テス
ト個人面談システム】の一括処理内に、変数書き込みコマンド、変数読み込みコマンドを使用している部分があります。これにより、自由自在に他の表からのデータ取り込みをすることが可能になります。


テクニック1【組込み変数を使った繰り返し処理の使用例】

■関連コマンドと書式


■機能

■引数

【参考】繰り返し

★項目集計コマンドを利用すれば組込み変数を自在に利用できる。

サンプルプログラム2(抜粋)

(注;サンプルプログラムのなかで、一連の処理手順にあまり関係のないものは省いています。)

【リスト2】

1行目 項目集計 []
2行目 繰り返し &G0=1,&最大値,1
3行目 選択 []=&G0  
4行目 代入 &BANGO=#CAT(#全角(#STR(&G0)),"番の生徒")
5行目 画面表示 (16,15),"印刷中の生徒",白  
6行目 画面表示 (16,30),"・・・・・・",白
7行目 画面表示 (16,40),&BANGO,白
8行目 帳票印刷  "偏差.FRM",部数=1,ページ番号=1
9行目 選択解除 1
10行目 繰り返し終了

【解説】

1行目;(既に表は開かれています。)開いた表の中にある項目値[]の項目集計を行います。

2行目;1行目の項目集計コマンドによって、『組込み変数一覧表』にあるそれぞれの変数に値が代入されています。

    その中の組込み変数&最大値には項目値[]の最大値が代入されています。繰り返しから繰り返し終了までの

    処理、すなわち3行目から9行目までの処理を1番から(&最大値)番まで1つずつ増加しながら繰り返し行っ

    ていきます。

3行目;変数&GOには最初1が代入されていますが、一度10行目までの処理が終わると2行目でご説明した通り次に

    は2が代入され、同様にして最後(&最大値)まで選択をしていきます。

4行目;変数&BANGOは文字型の変数なので、関数#STRを使って数値型の変数&GOを文字型に変換後、”番の生徒”とい

    う文字列と連結して&BANGOに代入します。

5行目

6行目

7行目;5行目から7行目までの画面表示コマンドの実行で、画面には

    印刷中の生徒・・・・・・(&BANGO)番の生徒 と表示されています。

8行目;3行目で選択した[]の生徒のデータをあらかじめ作成していた帳票”偏差.FRM”で印刷します。

9行目;3行目で選択したものをここで選択解除します。

10行目;2行目に戻ります。(&最大値)回実行後、この繰り返しは終了します。


1クラス40人位として、もし会話処理でこの操作を実行すると、40回同じ操作の繰り返し。
多分途中でいやになってしまうでしょう。何しろ印刷が終了するまでずっと付きっきりになってしまうのですから。

一括処理を実行すれば、パソコンにすべてお任せ。ほったらかしの全自動!!
その素晴らしさに感動するとともに、自作の一括処理に愛着さえ感じてしまいます。(笑)

【リスト2】は1クラスの場合のみを想定して作成していますが、繰り返し処理の入れ子というテクニックを使えば、クラス毎に【リスト2】の処理が行えます。それのテクニックについては【繰り返し】のところでご説明させて頂きます。


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