●あとがきのようなもの

 はい、こちらの平行世界もこれにて終了です。お付き合いくださった皆様お疲れ様でした。
 で、一応お聞きしますが、ここにはあなたの望む日本の行く末はありましたか? それともありませんでしたか?
 筆者的には何となく気に入らない結末です(笑)

 さて、当ルートですが、日英がイデオロギー的な敵である共産主義勢力を戦争にあまり利用しないで済むようにアメリカと仲直りして戦争を戦い抜き、戦後世界もそれを維持していくと言う事と、ドイツ第三帝国が中途半端に残ってしまうというエンディングを用意してみました。
 ドイツが生き残ったのは、戦争の一番大切な時期に資本主義国家群がソ連を支援せず、またドイツがソ連戦を史実以上に順調に運んだ事で東方戦役をなんとか勝利に持込み、このため海洋帝国連合はドイツを陸上戦で屈服できなかったからです。
 つまり、中途半端にソ連とドイツが生き残り彼らがユーラシアの奥地でいがみ合っている間に、海洋帝国連合がそれ以外の世界を自分たちの意のままにコントロールするための方便です。

 要するに、結果論的にでしたが海洋覇権国家の陰謀による世界支配の確立がこのルートでの最終的な結末です。
 そして、史実戦前の価値観を持ち史実より巨大な国力(政治的影響力)を保持した日本とドイツの存在する戦後世界の現出がもう一つの顛末となります。
 ただ、大陸勢力は内部でいがみ合っており、海洋帝国連合も事実上の三竦み状態で圧倒的な勢力を保持しながらと重心が一つに偏っていないので、「アメリカン・ウェイ」のような状態にはなっていませんし、「パックス・アメリカーナ」でもありません。
 あえて表現をするなら「パックス・オーシャンズ」でしょうか。多分、第二章の中では日本が一番平穏な半世紀が過ごせる筈です。アメリカとも仲直りできましたし、めでたしめでたしな結末・・・だと思います。
 ただ、個人的にあまり納得いっていないので、「ノーマル・エンド」と言ったところです(苦笑)
 ですから、ここでは他の長編のように大型艦のエンディング・グラフィックスはなしにしたいと思います。
(まあ、想定が稚拙すぎるだけなんでしょうが(汗))

 では、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
 そして、また違った平行世界で会いましょう。


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