■あとがきのようなもの

あなたの到達したエンディングは、「ルート4-2 枢軸同盟・トゥルーエンド」です(笑)

 はい、長らくのお付き合いお疲れさまでした。
 このルートのテーマの一つは、分かっている方も多いかもしれませんが、「火葬戦記」だったりします。
(「火葬」は誤変換ではなく、アングラ用語として正しく使用していますよ(笑)。)
 この意味を御存知の方なら特に説明は必要ないと思いますし、Web上のミニタリーサイトを日々訪問していらっしゃるだろう皆様なら説明の必要もない言葉だと思います。
 まぁ、これだけ派手な、しかも新兵器・超兵器だらけの戦闘を見れば、知らない人でも「火葬」の何たるかが多少なりともわかるのではと思いますので、もし御存知なくても説明は御容赦ください。

 また、もう一つのテーマは、筆者自身が望んだ大艦隊同士の決戦を現出させる事です。全てはそのために準備されたルートと言っても過言ではないでしょう(笑)



 さて、このルートの顛末は如何だったでしょうか? 個人的には単なる「戦闘」としてならそれなりに満足のいくものとなりましたが、皆様にはどうだったでしょうか? 日米独英の四つどもえの大決戦を予想された方には、多少なりとも不満が残るものではなかったかと少し心配です(笑)
 ただ、この世界の枢軸同盟が米国(+英国)を曲がりなりにも打倒するには、英国を途中で脱落させソ連を先に滅ぼして、その上でアメリカに対して、米本土以外の決戦場で大勝利を収め判定勝利に持ち込むしかないと思い、さらに、これを戦術的に達成する手段として、「火葬」な展開をしてみました。
 ま、せっかくドイツと同盟してアメリカをやっつけるのですから、「トンデモ」兵器の一つもなければ寂しかろうという個人的趣味が多いに反映されている事は否定しませんが(自爆)

 また、各所に某小説家の作品からのそのまんまの引用をしていますが、これはあくまでオマージュであり、「遊び」ですので、気軽に読み流していただければ幸いです。

 なお、このルートは全体を通して(他との重複分を含めて)文章量の多いルートの一つでしたので(ノベルズサイズの小説なら1〜2冊分程度の文章量です。)、一気にここまでこられた方は、かなり疲れたのではないでしょうか? だとしたら本当にお疲れさまでした。
 そして、ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。

 では、一応長編のグッドエンドと言う事で、最後に満載10万トン・20インチ砲を主装備とした洋上の女帝、『軍艦「大和」1944年状態』を紹介して最後にしたいと思います。

『軍艦「大和」1944年状態』

■補足説明

基準排水量約90000トンの船体に、45口径51糎砲3連装・3基を主装備として、自らの剣に耐えられるだけの鎧をまとった、文字通りのモンスターです。ですから、対空火器や機銃が小さく見えるかもしれませんが、縮尺は間違っていません。なお、このイメージ画像状態で縮尺は666分の1ぐらいになっていると思います。

艤装面で少し分かりにくいのは、副砲の口径と何やら3連にならべられた四角い箱だと思います。四角い箱は、史実でも装備された艦もある対空奮進弾の連装ランチャーです。副砲はスペースの関係もあり、60口径15.5cm三連装砲塔です。もちろん、史実程度の装甲強化しかされていないしろもので、数ある仮想戦記のその過半がこれを大和級のアキレス腱と見ていますが、これは単にこのクラスの装甲防御が(対艦戦闘を前提と考えた場合)あまりにも強固すぎて、ここの「軽防御」が目立つように見えるだけで、実際ここの副砲弾庫が致命傷となる事態はほとんど考えられません。また、ここの弾庫が破壊されるような事態はここに命中しなくても発生する可能性はあり、小説としての劇的光景を演出するための小道具程度と考えるのが妥当かと思われます。
だいいち、この砲塔のならびこそが大和が最も美しい姿であるのですから、ここに他の艤装を施すことなど本来ならできようはずないじゃありませんか(笑)

 

では、また違った平行世界で会いましょう。

 Das End



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