■あとがきのようなもの

あなたの到達したエンディングは、「ルート4-3 日英同盟・トゥルーエンド」です(笑)

 はい、まずは最長のルートの完走本当にお疲れさまでした。
 『大戦争を! 一心不乱の大戦争を!!』をテーマにお送りしてまいりましたが、ここはあなたの望んだ未来が少しでもありましたか?(笑)
 なお、ここはこのルートで最後に分岐した二つのエンディングの「あとがきのようなもの」ですので、別にリンクが間違っているわけじゃありませんので大丈夫ですよ。
(手抜きと言うお言葉は、自動的に却下させていただきます(笑))
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 さて、このルート(分類上「Route 4-3(-4、-5)」)は全ての関連分岐、最後にあるそれぞれの「あとがきのようなもの」まで含めると、大本営発表風にすれば「総文字数参拾萬字、らいとのべる弐カラ参冊分ノ文章量ナリ!」のような感じの表現になるぐらいの文章量になってしまいました。
 ですから、連載時ではなく、完結してから訪れた方がいらしたなら、そしてWeb上に上げるようなSSの分量を通り超えたこの文章をここまで一気に読破されたのでしたら、本当にお疲れさまという言葉を贈りたいです。それぐらいの分量はあると思います。(私なら途中で挫折してますね(笑))
 また、可能なかぎり第二次世界大戦でのオールキャストによる大戦争を北米大陸では目指してみましたが、如何だったでしょうか?(笑)

 それにしても、ある種の実験としてこれを始めた私にとっても、まったくもってこの物量は予想外の結果でした。
 それも、このルートでの目的の一つに、全般にわたりそれなりに戦闘の詳細を書いていこう、と言う事があったせいもありますが、何より世界中の列強でアメリカ合衆国を滅ぼしてしまう為のルートだったからです。
 もっとも、世界最大の金満国家を潰すにはこれぐらい大変だと言えるのかも知れませんが、単に合衆国相手の未曾有の大規模戦争を前に悪ノリして『火葬戦記』させすぎただけかもしれません(笑)(ただ、最大級の海上決戦は、他でもしている事なのでくどいと思い事実上割愛しましたが)
 なお、この双方がこのルートでの最終的なエンディングになりますが、日本にとってはともかく、どちらも世界的に見れば決して「グッド・エンド」ではないと思いますので、「トゥルー・エンド」と言うのが相応しいのではないかと思います。
(一応最長の結末ですので、「バッド」や「ノーマル」とは言いたくはないからなんですが(苦笑))
 片や混沌からの大逆転の赤化によるイデオロギーによる分断国家の増加、もう片方はアメリカ合衆国の滅亡と北米の混沌化。
 ハッキリ言ってロクでもない結果でしょうね。
 まあ、強引にこの結果へと持っていったところもありますが、多少違ったとしてもやはりロクでもない状態になるのは間違いないと思います。
 相対的に日本の国際的地位の向上はありますが、史実よりひどい世界情勢なのは間違いないでしょう。
 ただ、どれも適度に力と最低限の節度を持った大国三つが、世界的外交イニシアチブの獲得を目指して競争をしていくでしょうから、決定的な破局が訪れる可能性は低く、西欧やアジアの一部にとっては史実よりもむしろ安定しているかもしれません。
 また、必要以上に発展途上国を援助したり政治的干渉をする(できる)大国が存在しない事は、地球全体(人類全体ではありません)で見ればむしろプラス要素の方が大きいのではないかとも思います。
 少なくとも、史実アメリカのような後先考えないある種楽天的な食料・医療援助を行ない、半ば人為的な人口爆発を発生させても、この平行世界の大国にはあれほど無尽蔵に援助する(できる)国は存在しませんから、人口の増大は史実よりもはるかに低いレベルに抑えられるでしょう。
 まあ、英国人以外の日本人やドイツ人では、そんな事すら考えないかもしれませんが。

 絶対的覇権国家、金満国家なき世界。
 はたして、世界にとってそれは幸せなのか不幸なのか微妙なところですね。

 では、長編ルートの最後ですので、エンディング・グラフィックスとして巨艦を紹介してラストとしたいと思います。
 紹介するのは、大英帝国が八八艦隊などに対抗して威信を賭けて建造し、第二次世界大戦で高速戦艦へと生まれ変わった異形の戦艦、史上最強のシスター「守護聖人級」です。

『守護聖人級1945年状態』

■補足説明

18インチ砲装備・基準排水量約48000トンを誇る、大英帝国の至宝たる4隻の巨艦です。
そして、中でもこのルートでは、新造戦艦を2隻作る予算をそのまま流用して4隻全てが徹底的に近代改装されています。
このため、船体において船首のすげかえ、船尾延長、バルジの装着と完全に一枚多く鋼鉄のドレスを重ね着しています。
また、増えた体重を何とかするために、5割増の機関を煙突ごと全てすげ替えてもいます。
装備の点では、主砲はそのままですが副砲以下全ての備砲が換装されており、艦の前半分に主砲が装備されている点を活かして、異常なほど多数の対空兵装が施されています。

これらの改装の結果、基準排水量で10000トン近い増加があり、それでいて28ノットの快速をマークしているという文字通りのモンスターと化しています。
ただし、もともとの設計が完全な対18インチ砲防御ではないので、戦闘力的には日本の46糎砲戦艦より防御力で少し勝り、機動力で若干劣るというレベルにあります。

 

 では、また別の平行世界で会いましょう。


 Das End


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