■第二章・「NewHorizon」あとがき

 ハイ、皆様お疲れさまでした〜っ!☆
 そして、長のおつき合いありがとうございました(ペコリ)
 これにて私が皆様にお会いするのは、ト・リ・ア・エ・ズ最後になるかと思います。ですから、筆者の代弁者として、狂言回しとしての罵詈雑言の数々に対するお詫びを最後の言葉にさせていただきますねっ☆
 ところで、一度も最初にバッドエンド選択せずに来られた方はどのぐらいいらっしゃいますか? チョット興味あります(w

 あ、そうそう、どっちが「グッドエンド」でどっちが「トルゥーエンド」かは、読んだ方が決めてくださいね(は〜と)

 さて、「New Horizon」は取りあえず幕となります。
 まずは、改めてお疲れさまでしたと言う言葉と共に、この度もここまでつき合っていただいた事への感謝を述べさせていただきます。
 特にこの時間軸では、「架空戦記」よりも「近未来SF」的側面に重きをおいて展開してきましたので、退屈な展開だった方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。筆者個人としては、自らが見てみたい平行世界でのできごとではあったのですが、その点が最後まで気がかりでした。
 そう、この時間軸でのテーマ(?)は、日米独による緩やかな三極の世界構造の想定の展開(自由(私的)資本主義、保守(公的)資本主義、国家社会主義陣営の対立)と、日本にとって最も楽天的な道を歩いた場合の日本(+アジア)の発展です。ですから、一度もバッドエンドを通らないで全体を通して見た場合、かなりゆるい歴史的展開になっていると思います。史実に可能な限り近いラインを目指すという目的もありましたが、筆者サイドのテーマはここにありました。ただし、2001年〜2003年にかけての混乱は、まだ資料が不足するのでこの時点では不確定要素が大きいですね。

 なお、今回は一人のキャラクターの視点から事象を見てみましたが、当然このキャラクターは全くの架空人物です。ですからあえて名前も付けませんでした(あえて言うなら「A君」でしょうか(笑))。一部史実の元首相の幾人かと重なる点もありますが、この点を追記しておきます。

 あと最後になりましたが、ここでいくつか最後の方で関わる物理的な問題をいくつか取り上げます。
 トラック環礁は、最大100キロメートルに達する巨大な環礁なのは間違いないのですが、その中には多数の島を内包しているのは大東亜戦争に詳しい方なら周知だと思います。ですがそのため、それらの間にあって最も広い場所(海面)は、せいぜい12〜13キロメートル四方ぐらい、小さな島をいくつかつぶしても20キロメートル四方の海面を確保するのが限界です。だから、トラック宇宙港のサイズをやむなくそこにあわせました。
 また、某小説で日本の宇宙開発予算が、国家予算が80兆円程度の中において30兆円(国家予算の約40%!)とされていましたが、いかに軍備をケチって整備以外で社会資本に投資しなくても、この額は現実的におそらく不可能です。個人的な試算では、ここで示した数字(軍備とあわせて国家予算の4分の1つまり15兆円)がほぼ限界だと思います。実際、3000億ドルも軍備に突っ込んでいる史実のアメリカの宇宙関連予算は、好景気とされるここ数年においてもその20分の1しかありません。日本に至っては、たったの2000億円台です。あと、最近のアメリカのNASAの予算はせいぜい150億ドル程度でした。もっとも、アメリカの国防費は冷戦時代の最盛時なんと4000億ドルにも達してますけどね。
 何にせよ現実では、覇権国家と言えどあまり宇宙にお金を使っていないんですね。

 なお今さらですが、今回も当初の予定をはるかにオーバーしてしまいました。ひとえに私の文章整理能力のなさが原因です。ちなみに、今回も楽勝でノベルズ2册分程度になり、当初の構想の二倍の量になってしまいました(汗)

 では、書き出すとまた取り留めもなく長くなるので、このかなり楽天的な展開をあえて選んだのが、どうもリアル指向の「架空物」がたとえ日本が勝利するにしても、どうにも悲壮な展開が多いと常々思っている事への裏返しになっている事を吐露し、最後の言葉とさせていただきたいと思います。

 では、また違う平行世界で会いましょう。

 

 1. さらなる平行世界へのループへ赴きますか?

 

 2. このループにまだ留まりますか?

 

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