●Phase 2-2-1
私はこの時点で日本が積極的に米独へ政治介入の必要があると自説を通してみた。 これは別段私の座視したまま世界が滅びるのを待っていられないという感情的な問題ではなく、私の頭脳がはじき出した現実的な政治的、軍事的力学から導かれた答えだった。 池田首相に意見をした時の内容を要約すれば以下のようになる。まずは、現状での問題点だ。
・ドイツは、自らがブリテン島からニュークを向けられているのだから、キューバへの同種の兵器の配備は欧州的政治力学から当然と考えている。 ・ドイツとアメリカの軍事力はほぼ均衡している。また、アメリカがキューバを包囲する形で大軍を集結させている ・これまでアメリカは、明治以来の我が国が直面したような国家存亡の危機というものをいまだ体験した事はなく、こういった事に教科書的な対応しかできない可能性が高い
そして、次に平和的解決策のための双方の布石。 ・アメリカは海上封鎖をしているだけ ・アメリカは偵察行動のみに終始しており、ドイツも今のところは冷静に対処している ・ドイツ人はカストロにニューク・スイッチを渡していない ・これによりドイツは政治的解決方法を暗に提示もしている
最後に解決策。 ・アメリカが攻撃もせず海上封鎖も解き英国配備の弾道弾の削減を約束し、ドイツがこれを受けてキューバからの弾道弾撤去を行う ・日本などにも協力を仰ぎ、巨大な軍事力で一撃でキューバの軍事力を消滅させ、ドイツ側に対して強権外交を展開し、力技で解決を図る
これに対する日本の姿勢と協力策 ・アメリカの海上封鎖による平和的解決を政治的に強く支持し、国連もしくは中立国として何らかの協力(キューバで実際撤去されたかの査察など)に協力する ・巨大な軍事力を戦闘態勢を前提に動員しつつ、アングロ同盟に全面的協力の姿勢を示し、世界平和のためならば武力による解決も辞さずとドイツへの脅しをかける
さてと、私は私なりの解決策を示した。あとは我らが首相閣下がいかなる判断を下すかだが・・・
1. アングロ寄りの武力外交を展開
2. 米国の海上封鎖支持