
その3
| 復帰する | 11ヶ月ぶりに仕事に復帰した。いなかった間のトラックは後輩(と言ってもかなり年上)が 乗っていた。が、戻って見れば運転席の個人的な荷物はほとんど車庫に放り出して雨ざらし。 無線のアンテナは行方不明、何故か室内のカーペットまではがして車庫に放り出していた。 やっていい事と悪い事の区別もつかないような男だとは思わなかった。まあ非常識な奴では あったが。そしてこの後何度となくそいつの不始末の後始末をする事になるが折に触れて 書いてみても良いかな。 |
| 得意先で | 尼崎の得意先に積込に行った。工場の連中はこっちの顔を見るなり「生きてたのか?確か 死んだとか聞いたんだが……」その後何箇所かの得意先で同じ事を言われた。 噂は一人歩きすると言うのは案外本当なんだと思った。 しかししばらくは鉄のぶつかる音がするたびに身構えたり逃げ出したりしていた。 トラウマになったら仕事に差し支えるなあと心配した頃だった(笑 |
| 再入院 | 阪神高速湾岸線の延伸工事のために岸和田に行ったらクレーンの運転手がへたくそで 鉄筋に身体を張り倒されて車の荷台から外に投げ出され、職長の車で病院へ。 「折れてますね。」「は?」まさか!?レントゲンを見ると前の傷のすぐ近く。ひびが入って いたがこれも「亀裂骨折」と言う骨折なのだそうな。一度折れたところは丈夫になると言うのは 本当らしくくっついた跡は傷も入ってなかった。すぐにギブスそして入院と言われたが固辞して 簡単な添え木のような道具をつけてトラックで帰る。そのまま以前入っていたところに行き 入院した。この時はしばらくして退院できたが途中例の先輩の訃報が届く。 |
| トラックとは直接 関係ないけど その9 |
リハビリ中なのをいい事に長崎へ行く。一日中某友人宅で寝っころがって皿うどんを食べて帰る。 何しに来たんだと言わないあたりが優しさと言うものなんすか?(笑 またよろしく←オイ 夜行バスは身体に悪いような気がした。密室だぞ、煙草吸うなよ(怒 |
| 遅刻魔 | 仕事に再復帰。先述の後輩が京都の現場に来ない。先に必要な荷物だったのだが現場監督に 謝罪してこちらの荷物を降ろしてもらう。複数の現場がある大きな所では仕事の段取りに合わせ 前日からクレーンを据えていたりするがわざわざたたんで移動してもらった。 この後午前10時過ぎ堀川通でそのトラックとすれ違う。後で専務が聞いたら「1号線のカンカン (重量計測器)に捕まった」との事。本人曰く「朝7時にもうやってる、冗談じゃない」と怒っていた そうだが、その時間にそこを通ったと言う事は既に現場に間に合わない時間だと白状したも 同じ。遅刻、検挙と合わせて3重に怒られる羽目に。 |
| ヘンな町、大宮 | 埼玉県は大宮市のゴミ焼却場の建設工事のために1日おきに関東行き。朝6時頃国道を走って いると前のトラックのナンバーが「大宮11い3798」だった。ちなみに私のは「なにわ11い3798」で ある(笑) 現場に向かうため途中で国道を外れて行くと道端に「もしもしゾーン」と言う看板が。 この頃まだ携帯はさほど普及してなくてそのための物ではないのかと思っていたら、何と 路側帯に入ったら運転席の高さに合わせて公衆電話が。しかも高いところにもトラック用の 電話が(爆笑)今でもあるのかは不明である。 |
| 地獄の名阪 | 名阪国道は事故が続いていた。この日早朝大阪方面の車線が天理付近からガラガラになった のでまたかと思い無線で情報を貰うと「居眠りした追い越し車線の大型車が走行車線の4トンに ぶつかってそのまま崖下へ転落、両方とも死亡」と言う惨事だった。この道では数ヶ月前に 出口から入ってきた乗用車が本線を逆走してトラックと正面衝突、という事故があった。 呪われてんだろうか? |
| 寝ぼける | しばらく中距離が続いて寝不足のまま広島へ向かう。途中で仮眠して目を覚ますと自分の今の 状況が把握できていない。ここ何処?あれ?荷物載ってるぞ。何処に行くんだろう?←オイオイ 疲れがピークになると脳みそは活動しなくなるらしい(^^) ……寝起きは良いつもりだったんだが(笑 |
| さらにその続き | 広島の翌日高知へ。帰りの荷物が高松にあるので北へ向かい途中のドライブインで昼食。 食後のアイスコーヒーを頼んだらカフェ・オレかと思うほどミルクが。 「俺が頼んだのはアイスコーヒーだ。これは違うので取替えてくれ」と言ったところ 「ストロー突っ込んで下から飲んだらコーヒーよ」と言い放った。 寝不足も手伝ってプッツン(笑)床の上にそいつをこぼして「おかわり!」 ……少ししてアイスコーヒーとシロップが別々に出て来ましたとさ。もちろんミルクは無しで。 「ホット頼んでも砂糖とミルク入れてから出すんか?横着せんとちゃんとやれ」等と説教して出る。 食事代はちゃんと払ったので念のため(笑 |
| 荷物横取り(笑 | 高知に貨物船のハッチを運んだが巾物だったため直にフェリーで高知入り。帰りの荷物が 高知日通にあるというので行って見ると「えー、鋼材の車だったんか、弱ったな…」 物は何かと言うと引越し荷物だとの事。連絡ミスだったようだ。引越し荷物の行き先は奈良。 悪い話ではないが、積めない物は仕方無い。キャンセルしようかとしたその時ふと見ると 「神戸行」と札がついたコンテナがあった。「神戸?」「そう」「じゃあこれ行くよ」「駄目だよ奈良の 車が引取りに来るから」「奈良だったらちょうど良いじゃない」 説得してコンテナを積んでセンターを出る時にその車とすれ違う。間一髪で荷物をゲット!(笑 |
| 嗚呼、新人… | 自慢じゃないがうちは新人の出入りが激しい。長く続かないのだ。入社したはずなのに車庫に 行ったらそのまま帰ってこなかったとかためしに運転させたら土手に乗り上げてSOSする奴とか 「前は日通に勤務していてどんな車でも大丈夫」と豪語したくせに10トン見て逃げた奴とか荷物 積んで帰ってきて翌日から行方不明とかそんなんばっかし。 さ〜て、今日の新人は赤穂の発電所から引取り。現場の場所と行く道を地図に書いて「ここで 橋を渡る。間違っても直進しないように」と念を押してその翌日、「あの運転手辞めたぞ」 どうやら行くなと言った道を直進して土手から川に落ちかけたらしい。まあ転覆しなかっただけ 良しとしようか。それにしても人の言う事を聞いてない奴ばっかりだ。 |
| 高知、再び | 例によって高知に貨物船のハッチを運んだ。帰りの荷物を高松の材木屋からパネル積込。 行き先が和歌山なので早めに行かなければ……と思いながら積込していたが荷物待ちも 手伝って終わったのは夜8時(泣)姫路バイパスで仮眠したら寝過ごして気がつくと朝7時! 高速を使って必死に走った。その当時まだ阪神高速も阪和道も今のように全線繋がって なかったので途中から一般道へ。和歌山市内にある届け先の店の前に着いたのは9時半 過ぎだった。怒られるのを覚悟していたら誰もいない。思案していると店の専務さんが来た。 開口一番が「オー、初めてなのによくうちの開店時間に合わせてきたなあ」だった。 どうやら着いた所を見てたらしく時間調整して来たのだと勘違いされたらしい。結果オーライ(笑 |
| テメーが運べ (-_−×)凸 |
舞鶴まで工事用の敷鉄板を運ぶ。敷鉄板と言うのは工事用車両がスムーズに通行できる ように道路、あるいは埋立地などで地面に敷くものだ。畑や田んぼを一時的に借りて工事車を 通す時にも使われ、今回もそう言うところ。現場へ着くと田に土砂を入れて臨時の道路が 作られていた。鉄板はこの奥に降ろすらしいが仮の道路が狭すぎて10トンもクレーンも到底 入らない。その旨告げると監督が不満そうに「えー、入れないのかよ。俺のクラウンは入るのに ……」等とぬかしてくれやがりました(怒) 幸いクレーンの運転手はよく同じ現場に行き 知った人だったので逆上しようとした私を止めてくれた(笑)交渉の末その場に仮置きする事に。 |
| もう一度 行きたかった ……(笑) |
兵庫県氷上郡の鋼材屋に納品に行く。朝早かったのでどこかで時間調整をしようとしたが 場所がなく納品先に空き地でもないかと行って見たら既に待っていた(!?) 時間は朝の5時半。何故?ともかくコーヒーを御馳走になり荷物を降ろす。 終わって伝票を受け取ると「朝飯できたし、食ってけ」との言葉。訳もわからずせっかくだから 食べさせてもらう。聞けば「遠くから来てもらうから」荷物の来る日だけ早く起きて待ってるのだ そうな。前の道が狭いから通勤や通学時間にかからないようにしていたらしい。 腹もふくれてさあ帰ろうかと思ったら「これ持って帰んな」と袋を渡された。 「食いながら帰りな」と言われ中をのぞくと果物が入っていた。 何度もお礼を言って工場を後にする。その後何度かこちら方面の鋼材を運んだが その工場には2度と行く事が無かった。たいへん残念であった。 |
| 夜中の事故 | 長距離の帰り、岡山バイパスで夜食を食べて走り始めた時乗用車が追突してきた。夜中なので 車が来てないかライトで確認してドライブインを出た矢先だった。片側3車線の広い道でわざわざ 1台だけのトラックに追突するなんざ正気の沙汰とは思えない。運転手の若い母親はそこそこ 怪我をしていたが後部座席の赤ん坊は無事だったのがせめてもの救い。何があったかは知らん けど赤子を連れて夜中猛スピードで走る事は無いだろうと思う。車は全損、トラックはバンパーの 塗装がはげた。このあとの実況検分で病院に見舞いにいくかと警察が聞くので荷物があるからと 断るとまるでこちらを加害者か何かみたいに文句を言われて逆ギレ。 怪我をしたほうが被害者と言う考えは間違ってると思う。 |
| 2本の金具 | 骨がそこそこついたので足を折った時入れた金具を抜く手術を受ける事に。手術室に入ると 麻酔科の担当はいつもの顔。人の顔を見るなり「何だ、またあんたか」……いや、またってね。 そりゃ確かにここ2年くらいで5回以上お世話になってますがね。ちなみに手術室担当の医師は 去年末病院に検診の為行った時に「やあ、久しぶり。最近見ないね。また来てくれよ」と 言ってくれた素晴らしい人だ(笑)……趣味で手術しに行く奴なんていねえっつーんだよ。 俺だって好きで行ってるんじゃないっての。 余談だがこの時の金具は今でも机の引き出しにある。何だか捨てられないまま……。 |
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