
その5
| 腹減った… | トラックに乗っていて難儀する事の一つに「食事」がある。長距離の仕事の時は何処かで ドライブインや道の駅等があるのだが街中ではコンビニとかが多いし最悪は食事抜きもある。 そんな中でも例えば大阪中央環状線のように道が広いと車を停めて食事ができる。とは言え しょせん牛丼とかラーメンが精一杯なのだが。その日その道、八尾付近でラーメン屋の前に 車を停めた。昼時なのにそこには車が1台も停まってなかったその時点で気がつくべき だったのだろう。空腹に勝てずに中へ。客も一人もいない。不安を感じたがラーメン定食を 頼んでしばし待つ。出てきたのは暖かくもなく何か水っぽい白米ご飯と皿の上に一切れの 餃子と何故か赤身の刺身(マグロか?)。一方ラーメンはキムチラーメンかと思った。 白菜らしきものが入っていたからだが食べて見ると酸っぱい。漬物か?スープはぬるくて 麺はくっつきふにゃふにゃ…いや固い部分もあったが。この時すでに頭が混乱していたらしく 少しずつ食べていたが何故こんな物を食わなきゃならんのだと言う疑問すら出てこなかった。 が、ついに情けなくて泣き出す。その時やっと、別に義務じゃないと言う事に気がついて店を 脱出。食い逃げではないです。うぐう。私は好き嫌いはするがめったに「不味い」と言わない 人なのだがここは掛け値無しにまずかった。後日余りの不味さにもう一度食ってみようかと 思い(笑)探して見たがそれ以来この店は発見できない。 仕事で疲れて白昼夢を見たのかもしれない。アレが何ラーメンだったのかは永遠の謎である。 |
| 余談 | 関西には結構謎な店が多いような気がする。門真を通ったときに見た「うさんくさいメニューが ある店」と看板に書いていた喫茶店は一度行って見たいのだがなかなか機会がない。 場所もうろ覚えだし。そう言えば兵庫県太子町の喫茶店の看板には「仕事をさぼって コーヒーを飲め!」と書いてたな。 |
| 橋上離合 | 富山の某化学工場に機械の納品に行く。途中琵琶湖西側の国道161号の橋の上で特に何も 考えずに大型車とすれ違う。実は161号は狭い道でさらにこの橋が凄く狭く普段は交互に通行 するのが暗黙の了解だったのだが……お互いに半分寝ていたようである。通りすぎてから 双方とも一旦停止、後ろを振返った。通れると言うのは証明したが次は多分止まるだろう。 2度とごめんだ。 |
| 帰り道は凄かった… | その帰り。あとの仕事がなかったのでの〜んびりと一般道で帰る。敦賀で昼食、8号線から 161へ入り夕べ来た道を走る。途中から流れが悪くなってきたので無線で情報を貰う。 前方に鋼材を積んだ60トントレーラーがいると言うので仕方ないなと諦める。峠の頂上まで 待避所はないのであとに続き途中から入ってきた別の人と無線で雑談をしていると峠が 見え始めた頃後方に位置していたその人が面白い情報を送ってきた。自分のトラックの 後ろにいた乗用車が追い越しを始めたと言うのだ。確かに今は対向車はいないし私の前に いた乗用車も何台かトレーラーを追い越して行き(禁止です、年の為)私の視界にも トレーラーは入っていたがこの時峠の向こうにランプが見えた。大型貨物車は運転席の上に 緑色のランプが三つ、ついている。トラックの大まかな速度が表示されるのだ。逆にこれが あれば夜中でも対向車を大型車だと認識できる。つまり対向車線は大型車によって 塞がれてしまったのだ。 |
| 鉢合わせ | 猛スピードで対向車線を走って峠頂上を目指す乗用車。が、その道はすでになく…… 対向車の全体が姿を現した。日通のフルトレーラー(トラックが2台繋がったような奴)だった。 恐らくは定期便か。双方慌ててブレーキをかける。運転手が降りてくる。それがまた頭の薄い ブルーザーブロディみたいな筋肉隆々のおじさん(失礼!)で物も言わずに乗用車の あんちゃんを引きずり出して2、3発ぶん殴ったあとバックさせた。それも延々とトレーラーが 下り終えるまでだったらしい(笑)こちらの前のトレーラーは既に待避所に入ったので普通に 走れるようになった。その後乗用車がどうなったかは定かでない。 |
| 目前の事故 | 岡崎の工場でセメントサイロの積込。何台かのトラックと共に時間待ち状態だったので 集まって雑談をしていると目の前の国道一号線をやってくるトラックの様子が変。車線が 定まらずふらついてるようだ。「寝てんのかな?」「事故ったりして」「まさか…」と、 笑いあった瞬間、ガッシャン!!「あ、やった」急ぎ工場から警察に連絡してもらい車へ。 みんなでドアをこじ開けて運転手を表へ出し交通整理。 幸い、大事には至らず運転手も軽傷で済んだが居眠りは怖い。 |
| 言う事と実際 | 他所の下請けで静岡の荷物引取りに。「静岡駅から北へ入った辺り」と言う事で地図を 貰って行ったが行けども行けどもマカオは……じゃなかった現場へ行く目印は見えず…… かなり走ってやっと示された「タバコ屋」と「喫茶店」の間を入って山道を進むと目の前は すでに日本アルプス……嘘はついてない。 確かに距離は書いてないから嘘ではないが……。少し殺意が湧いた(笑 そう言えばここの取引先、以前にも「東京の帰り荷を市内まで」と言って 和歌山市内だったと言うのがあったな。「神戸の西側」が広畑だったり…… さばを読むのも控えめにして欲しいなあ(^^;) |
| 頑張れダンプ(笑 | その夜、日付が変わろうかと言う時間我々は三重と愛知の県境、国道23号で渋滞していた。 工事や事故ではない。先頭の暴走族が(暴走してないじゃん)のろのろ運転してたのだ。 もうかれこれ30分近くこの状態が続いていた。とは言えどうしようもないのも事実だが。 と、その時。斜め前のダンプが突如割込みしながら前に出ていった。で、族の後ろでおもむろに 拡声器を使って怒鳴り出した。「てめえら、道を空けろ!さっさとどかねえと踏み殺すぞ!」 みたいな事を言い出した。一瞬たじろいだようだったが数がいるので強気な族は知らん顔を 決め込む。するとダンプ、カウントダウンを始めたではないか。 「4・3・2・1…お前等の気持はよ〜くわかった!これから実力行使をする!」そう言うと スピードを上げたダンプは最後尾の乗用車を蹴倒しまわりのバイクも接触しそうなくらい 幅寄せしていった。対処できなくて転倒するバイク達。逃げ惑う族の連中。 我々はダンプが作った道を通りぬけて行ったのだ。 後日「目撃者を探しています」と言う看板が立てられたのは言うまでも無いが名乗り出た者は どうやらいなかったようだ。私事だが私はダンプやローリーが嫌いだ。しかしこの時だけは 話が別だ。感謝!! |
| 誘蛾灯 | 夜中に走るのは嫌いではない……けど場所によっては食事を考える必要がある。この先 何も無いと飯抜き……とか思うと早めの食料補給が欠かせない。 そう言う時の夜中のラーメン屋とかコンビニの灯りはさながら誘蛾灯のようだ(笑)…… うっかりコンビニとかを見過ごしたまま山の中に入ったりすると困惑する事がままある。 早朝の奈良の山中で食料を求めて峠を下って行ったら隣の町まで行ってしまって、 あちゃ〜と思った事も(笑)下手したら方向転換できずにかなりの距離を走る事も。 |
| 追 突 | 先述の国道23号線、夜中に信号待ちしていると後の4トンが追突してきた。かろうじて 運転席の直撃は避けたがこちらの荷台の角をボディの横側でなぎ倒し、かなり悲惨な状態。 こちらは丈夫な部分、だが相手は高そうなステンレスカーゴが大変な状況。 多分取替えだろう。運転手は無事そうだったけど、腹を打ったと言うので病院へ行くように 説得。現場検証が終わったので車に応急処置をして再び東へ走り始めたら相手の会社の 社長が謝罪の電話をしてきた。律儀である(笑 |
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