朝、遠山龍介氏来る、其子熊之介、近来花柳に溺れ、やゝもすれば、
家に帰らざる事ありて、龍介氏も心を苦しむれど、父子の中にてせ
ちにいひがたきこともあれば、某へ意見の事を託せる也、一ト通り
に意見加へたり共、やむべきとも思はされとも、龍介子の心をいた
むるもことはりなれば、其事をうけがへぬ、
○登殿、この日、北郭藤子御使に而、不参により、藤子先つころ大
城御使の折、遅参したる罪を鵜殿子 原田も出る より高聞に達し、
決をとりたり、種々御議論被為在ける、就中軍政武備の事、難有御
事に覚へ奉りぬ、
○七ツ時、川路を訪、未だ帰宅せざるよしに而、空しく帰る、
○論語解を草す、
|