Я[大塩の乱 資料館]Я
2011.8.18

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大塩の乱関係論文集目次


『警世矯俗 大塩平八郎伝』
その71

河村与一郎(貞山)

赤志忠雅堂 1888


◇禁転載◇

              油掛町                 美吉屋五郎兵衛               同人妻  つね  此者共儀、五郎兵衛は、兼而懇意に致候大塩平八郎、不容易企  いたし、市中放火及乱妨逃去候に付、同人父子始一味之者共、  人相書を以厳敷尋方触渡し有之、殊に右企に携候哉否之義、町  方役人より糺請、町預中平八郎父子忍参候はゝ、猶更速に其筋  へ可申立処、平八郎、押而止宿之義頼聞、不承知に於而は、可  切殺、若訴出候得は、天文を考、忽に致承知、家内一同可焼殺  旨、平八郎申聞候を怖敷候とて、女房つねに申含、其余之者共  不察様、竊に平八郎父子を離坐敷に囲置、つね儀も不容易儀と  存、再応五郎兵衛へ及諌言候而も、同人品々申諭候に任せ、終  に夫に随ひ、内分に致置始末、不届至極に付、存命に候はゝ、  五郎兵衛義は獄門、つね義は遠島、可申付処、両人共病死、


『浪華姦賊罪案』その21


『警世矯俗 大塩平八郎伝』目次/その70/その72

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