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「大塩の乱関係論文集」目次
『偉人豪傑言行録』求光閣書店 所収◇禁転載◇
大塩後素、一人の愛妾ありしが、或時、その頃専ら世に行はれし しくわんぞめ しゅじん 芝翫染の着物を着るを見て、これを怒り、已に手刃せんといひし しきり いさ は を、義子の格之助、切に諌めて止みたれど、その怒は、猶霽れず、 ちはつ 薙霽せしめて尼となしたり、後素、平生厳急の性質にて、往々か くの如きことありしとなり、