Я[大塩の乱 資料館]Я
2010.7.3

玄関へ

大塩の乱関係史料集目次


「天保餞饉奥羽武蔵聞書」

その4

『近世地方経済史料 6』小野武雄編 吉川弘文館 1958 より


◇禁転載◇

一酉の六月三日朝、小川町戸田長門守様裏御門脇御土蔵に 張付之れあり、早速御取捨に相成候由。

近来奸臣権を取り下情上へ不通、中下御旗本御家人及困 窮、中にても御米取の者十人の内八九人は、高百俵に付借財 百有余両づゝ有之、其以下高に准じ同様、何れも取続難 成、尤も借金等は各心懸次第とは乍申、租父父代より引受 候借財次第利相加り、其内臨時吉凶入用等にて追々相嵩、 当時に至ては三季御切米を各己にて米金共札差方へ引取、 手元え這入候金子無之種々頼入又候借返し等少々致し漸く取続き居候、是等をも不弁勝に付極窮の者色々悪事致 し、是迄御旗本御家人家名断絶の者夥敷実以て歎敷事に候、 却て難渋の町人共へは度々御救米銭等過分御手当も有之 候得共、武家困窮の者には少々の御趣意も無之全く奸臣 等の所為と被存候、最早此上は我々取続も難成不遠家名 断絶目前に付、同志の面々一統申し合の上札差共其外有徳 の町人に乱妨し、窮民を救ひ便宜に依り奸臣を討ち、総て 大坂表の例に習ひ兎も角も可相計候、同志の輩も有之候 はゞ市中へ変事出来次第其最寄へ早々集合可之候。
   月日


「天保餞饉奥羽武蔵聞書」目次/その3/その5

大塩の乱関係史料集目次

玄関へ